column
登場人物
たよう せいくん
自然環境や生き物が好き。スマホゲームも好き。
もり まもる先生
森の生き物の豊かさと守り方を研究中。
日本の食事は、自然の恵みである素材の良さを活かした料理が中心。深い海から高い山まで、豪雪地帯から熱帯まで、多彩な自然環境が多様な食材を育ててきました。日常の暮らしで手に入る食材の豊かさによって、日本食は世界でも有数の美味しい料理になったのです。
生物多様性を守ろうと考えると難しいけれど、いろんな食べ物をこれからも美味しく食べたい!と願うのはあなたにもできます。このサイトでも、マツタケやジビエ(食用の野生動物の肉)について紹介しました。他にも普段の暮らしや旅行先で地域独自の食を選ぶことで、その食材が育つ環境が守られていきます。
日本は平地が少ないために、森と接していない地域がほとんどありません。どんな地域に住んでいても、30分~1時間移動すれば豊かな自然に触れることができます。そして、多くの自治体の自然体験施設や、企業が所有する森林で体験プログラムが開催されています。自然環境の保全そのものに市民が参加できるボランティアを募集しているところもあります。
ボランティア活動への初めての参加は勇気が要るかもしれませんが、どこも初心者の方を前提に気軽に参加できるよう内容を工夫しています。専門知識は不要ですし疲れたら休んで良いのです。一歩踏み出すことで、新しい気づきと仲間が広がっていきますよ!
かつて長い歴史の中で、人間が農業や、燃料などのエネルギーのために自然を適度に使うことで生物多様性が育まれてきました。生活のための自然活用がほとんどだった時代から、現代は楽しく健康な生活創造のための自然とのふれ合いに大きく変化しています。都市に近い自然環境を市民の手で楽しみながら保全することで、個人も自然環境も、多様で豊かな状態を保っていくことができるのです。
森林の整備や、動植物を直接守ることばかりが生物多様性保全ではありません。価値あるものを守るとき、いちばん恐ろしいのは「知られなくなること」。あなたが地域の特色ある食材や料理、美しい自然環境に出会ったら、その感動をぜひSNSで発信してください。誰かに情報が届けば、また新しい人と自然の関係が生まれ、生物多様性に一歩近づけるのです。
執筆者
NPO法人ホールアース自然学校
生物多様性の取り組み
PROJECT
ドコモグループならではのICTや社員の力で、
全国で生物多様性保全の取組を進めています。
お客さまや地域のみなさまと、
保全活動や連携施策を実施しています。