子どもにスマートフォンを持たせる前に保護者が知っておきたいこと
子どもにスマートフォンを持たせる不安解消の手助けになるような情報や家庭でのルールづくりのヒントになるような情報を掲載しています。
フィルタリング設定について
法令などにより、18歳未満の青少年が携帯電話を利用する場合、原則「フィルタリングサービス」へご加入いただき、機種販売時に設定を行うことが義務付けられています。携帯電話でのフィルタリングアプリ(あんしんフィルター for docomo)初期設定は、スマートフォン購入時に無料でドコモショップなどで設定できます。
子どもたちがスマートフォンを持つことで便利になること
子どもたちのスマートフォン普及率が上昇しています。
スマートフォンを持つことで保護者と子どもとのコミュニケーションが円滑になったり、子どもの情報収集に役立ったりします。
スマートフォンを持つと便利になる事例をご紹介します。
その1:やりとりがスムーズに

スマートフォンでメッセージのやりとりで塾や習い事の帰りの連絡がスムーズに。
帰り道も位置情報サービスを使い、あんしん・安全。
その2:検索

日常で疑問に思ったこともインターネットを利用し、調べることができる。
その3:写真や動画

友達や家族の思い出写真や動画を撮影したり、送ったりできる。
その4:情報収集や勉強

周りの友達だけでなく、さまざまな人の意見を収集することで、自分の視野が広がる。
スマートフォン利用時のリスクについて
スマートフォンによってお子さまの住む世界は広がります。学校の友達だけでなく、見知らぬ誰かとつながるのは、保護者にとっては不安なこと。ほかにも、SNSを利用したケンカやいじめ、危険なサイトへのアクセス、個人情報の漏えいなど、使い方によってはトラブルを招き、お子さまが被害者にも加害者にもなってしまう心配があります。
- 学校などの友達とSNSにてネットの世界で交流
ネット世界を通じて、学校の友達とも、放課後の時間帯や自宅など、時間と場所にかかわらず“つながる”ことが可能です。
いつでもどこでも“つながる”ことで、学校の友達と深夜までメッセージのやりとりをして生活習慣を崩す、また表現を誤ってケンカになるなどのトラブルになることもあります。 - スマートフォンやパソコンを利用しゲームサイトやSNSなどネット世界で交流
ネット世界を介して、現実世界では会ったことのない人とも、“つながる”ことが可能になります。
お互いに会ったことのない、匿名同士のやりとりによって、SNSでの誹謗中傷、個人情報の漏えいなどのトラブルになることもあります。 - スマートフォンやパソコンを利用し、SNSやコミュニティサイトなどにて出会い、現実世界でも交流
ネット世界でのやりとりを経ることで、現実世界では面識のない人と、現実世界で会うことに発展する場合もあります。
これは、相手に悪意があれば、詐欺や誘拐などの犯罪被害につながるため、子どもにとってはとても危険です。
小中学生のICT利用実態(モバイル社会研究所アンケート調査結果)
子ども達のスマートフォンなどの利用実態調査結果です。
- 以下情報はNTTドコモ モバイル社会研究所が2019年9月に実施した調査結果の情報です。
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スマートフォン所有率
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スマートフォンは中学1年生になると6割の子どもが所有するようになります。
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スマートフォンの持たせ始め理由
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- 小学生にスマートフォンの持たせ始める理由は「緊急時に子どもと連絡が取れるように(55%)」や「子どもがどこにいるかわかるようにしたいから(33%)」が比較的多いです。
- 中学生では「緊急時に子どもと連絡が取れるように(46%)」だけでなく、「子どもの友だちが持ち始めたから(39%)」「子どもが進学または進級したから(31%)」「子どもの学校や部活、塾で必要になったから(30%)」が多く回答がありました。
- 小学生では緊急連絡や安否確認という保護者のために持たせていたスマートフォンですが、中学生になると、子ども自身のコミュニケーションや情報活用のツールとして使われていることが伺えます。
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携帯電話、タブレット、パソコンでのインターネット(動画、SNS、調べものなどを含む)利用時間(学年別)
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中学生になると毎日2時間以上インターネットを利用する子どもは約4割となっています。
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トラブルを防ぐために、家族でのルール作り
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トラブルを防ぐためにお子さまの学年に応じた家庭でのルール作りが重要です。
すでにスマートフォンを利用しているお子さまがいる家庭に、実際に運用しているスマートフォン利用に関するルールを伺った結果は下記のグラフのとおりです。
これから、お子さまにスマートフォンを持たせ始めることを考えている方はぜひ参考にしてください。- フィルタリングなどの具体的な学齢別の設定方法は学齢別4つの推奨コースをご参照ください。
【学年別の特徴】
- 小学校高学年になるにつれて、個人情報の公開や料金に関するルール設定率が拡大しています。
- 中学生になるとオンラインでの人間関係についてのルール設定率が拡大しています。
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小中学生ICT利用調査の調査内容
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調査対象:全国在住の小中学生の子どもとその保護者 1,000組
調査方法:訪問留置調査(2019年9月)
サンプリング:層化二段抽出[クォータサンプリング法(都市規模別性年代)]
7~15歳の都市規模別人口構成比に応じて、町丁目(100地点)を比例配分して抽出し、抽出された町丁目において、7~9歳、10~12歳、13~15歳の都市規模別性年代人口構成比に応じて個人を割り当て、該当者をランダムウォーク法で抽出より詳細な情報をご希望の場合は、NTTドコモ モバイル社会研究所のページで調査データを豊富に掲載しておりますので、ご参照ください。