トップメッセージ
長期視点の価値創造で、豊かな社会を未来へつなぐ
価値創造の原点を、次の時代へ
2026年3月末、1999年2月のサービス開始以来、多くのお客さまにご利用いただいた「iモード」が、その役割を終えました。長年にわたり支えてくださったお客さま、パートナーのみなさまに、心から感謝申し上げます。
私自身も携わったiモードは、携帯電話からインターネットにつながる新しい体験を生み出し、コミュニケーションや暮らしを大きく変えました。テクノロジーを一人ひとりの暮らしに役立つ価値へと変え、パートナーのみなさまと新しい市場や文化を育てる。その姿勢こそ、ドコモグループの価値創造の原点です。iモードの終了を一つの節目として、この原点を次の時代へつないでいきます。
お客さま起点で、社会課題に向き合う
その原点にあるのは、お客さま起点の姿勢です。お客さまの声に耳を傾け、お困りごとや期待に真摯に向き合うことで、その先にある地域や社会の課題が見えてきます。その解決につながる価値を生み出し、事業の成長を通じて、より大きな価値を社会へ還元していきます。
同時に、事業が環境や社会におよぼす影響にも真摯に向き合い、あんしん・安全で信頼される事業運営を徹底します。価値を生み出すことと、社会や環境への責任を果たすことを一体で進める。それが、ドコモグループのサステナビリティであり、持続的な成長の土台です。
この考えのもと、2026年5月に発表した中期経営目標では、「データ基盤」「AI」、そしてAI時代を支える次世代インフラを成長の軸に据えました。通信品質の改善と、災害時にもつながる強靱なネットワークづくりを進め、社会インフラとしての使命を果たし続けます。その上で、AIとデータを活用し、一人ひとりに合ったサービスや、社会課題の解決につながるソリューションを提供していきます。
ここで重要なのは、技術を使うこと自体ではなく、それによってどのような価値を届けるかです。AIやデータをあんしん・安全かつ責任ある形で活用し、新たな価値を生み出していきます。
また、金融・決済は、スマートライフ事業や法人事業とともに、ドコモグループの成長を支える重点領域です。通信と同じく日々の暮らしに密接に関わり、高い安全性と信頼性が求められます。2026年7月には、株式会社NTTドコモ・フィナンシャルグループが事業を開始しました。グループ各社の強みを生かし、分かりやすく利便性の高いサービスを提供することで、「やさしい金融を、みんなの手に。」という想いを形にしていきます。
未来につなぐ
事業を通じた価値創造を将来にわたって続けるため、地球環境への取組みを一層強化していきます。気候変動への対応では、温室効果ガス排出量について、自社で2030年までにカーボンニュートラルを、サプライチェーン全体で2040年までにネットゼロをめざします。
資源循環では、1998年から「ドコモ ケータイリサイクル」を継続しています。長年にわたる携帯電話の回収・再資源化などの取組みが評価され、2026年3月には「第34回地球環境大賞 総務大臣賞」を受賞しました。今後も携帯電話の回収・再資源化を着実に進めるとともに、製品の調達から利用、回収、再資源化まで、ライフサイクル全体で資源を有効に活用していきます。お取引先やパートナーのみなさまとも連携し、サプライチェーン全体で環境負荷の低減を進めます。
また、少子高齢化や生産年齢人口の減少が進む日本社会の持続的な発展には、将来世代への支援も不可欠です。テクノロジー、とりわけAIが急速に進化するなか、誰もがあんしんしてデジタルを利用し、その恩恵を受けられる環境を整えることが重要です。未来を担う子どもたちの学びや体験の機会を広げ、テクノロジーを人と地域の可能性を広げる力として届けていきます。
こうした取組みの根底にあるのは、「新しいコミュニケーション文化の世界の創造」という私たちの企業理念です。
人と人、人と社会をつなぎ、新たな価値を生み出すという理念のもと、私たちは責任あるサービスの提供を通じて社会の変化に向き合い、よりよい社会を次の世代へ引き継ぐ役割を果たしていきます。
環境負荷の低減や将来世代への支援を確かな成果につなげるため、ステークホルダーのみなさまとの対話を重ね、めざす社会の姿を共有していきます。いただいた声を事業運営に生かし、サプライチェーン全体の持続可能性と社会の豊かさの向上に貢献していきます。
これからも、目の前の成果だけにとらわれず、10年後、20年後の社会を見据えながら、一つひとつの取組みを着実に進めていきます。そして、通信を核とする多様な事業を通じて、テクノロジーと人間力を掛け合わせ、新しい感動と豊かさを生み出し、その価値を未来へつないでいきます。