環境対策
外気を用いた基地局設備冷却システム
電気を使用する事で、間接的にCO2が発生します。
電気の使用により、基地局設備から直接CO2が排出されるわけではありませんが、その電気を発電する際に、火力発電での化石燃料燃焼に伴うCO2の排出があるため、間接的にCO2が発生していると言えます。
このような状況を踏まえて、ドコモ関西支社では、消費電力の削減および環境に配意した取り組みとして、外気を用いた基地局設備冷却システムの運用を、2014年7月から開始し、実証実験※1を経て、2016年4月より本格運用を開始しました。
従来行っていたエアコンのみで冷却する運用方法に新たに外気で冷却する運用方法を加えることより、基地局電力使用量の15.2%削減※2を削減することが可能です。これはCO2の削減量に換算すると年間で2,081t削減※3したことになります。
- 2014年7月から2015年度末にかけて合計215局で実証実験を実施。
- 2016年度に当該基地局で削減が見込まれる消費電力量の平均削減率。
- 2016年度に削減が見込まれる電力量(392万kwh)に、環境省にて公開されている電気事業者別排出係数(0.000531t)を乗じることにより、算出。
システム概要図


外気温度および設備収容函内の温度/湿度を専用のセンサーにより監視し、外気が収容函内温度より低い場合、また湿度条件が規程の条件を満たした時にのみ外気を強制的に取り入れ収容函内部で循環させています。
各設備の特徴
室内センサー

基地局設備内の温度・湿度を検知する「室内センサー」
室外センサー

外部の温度を検知する「室外センサー」
排気ファン

基地局設備内の暖かい空気を外部に放出する「排気ファン」
排気ファン制御盤

各種センサー信号を感知し排気ファンの動作を制御する「排気ファン制御盤」
対策実施基地局
所在地 | 2015年度設置基地局(215局) | 2016年度に新たに設置される基地局(200局) |
---|---|---|
滋賀県 | 46局 | 12局 |
京都府 | 33局 | 14局 |
大阪府 | 63局 | 111局 |
兵庫県 | 43局 | 39局 |
奈良県 | 13局 | 12局 |
和歌山県 | 17局 | 12局 |
2016年度は、2014年7月から2015年度末にかけて試験稼働していた215局に加え、新たに200局を設置予定(計415局)です。