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海外旅行に必要なビザ(査証)って何?

海外旅行を計画する際にパスポート以外にビザ(査証)が必要になるのか、そもそもビザ(査証)が何かもよくわかっていない…、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、今さら聞けないビザ(査証)の概要や申請方法について解説します。

海外旅行に必要なビザ(査証)って何?
目次

ビザ(査証)とは?

ビザ(査証)とは?

ビザ(査証)とは、簡単にいうと、渡航先の国・地域が、外国籍の渡航者に対して発行する入国許可証のようなものです。無条件で発行されるわけではなく「有効なパスポートを所持しているか」「入国するのにふさわしい人物か」などの基準で審査を行い、問題がないと判断された場合に発行されます。

渡航先や渡航目的、滞在期間などによって必要となるビザ(査証)の種類は異なりますが、パスポートの信用度が高い国・地域からの短期渡航者については、ビザ(査証)が免除される国・地域もあります。

日本のパスポートは世界からの信用度が高く、190近くの国・地域でビザ(査証)が免除されます。
海外旅行の経験があってもビザ(査証)の申請経験がない方が多いのは、これまで渡航した国・地域からビザ(査証)の申請を免除されていたためです。

ビザ(査証)とパスポートの違いは?

ビザ(査証)とパスポートの違いは?

ビザ(査証)が入国許可証だとしたら、パスポートの役割は何でしょうか?

パスポートは、各国の政府が発行する渡航者の氏名や生年月日、国籍などが記載された身分証明書のようなものです。パスポートを持っていなければ、渡航先へ入国できないばかりか、日本から出国することもできません。ビザ(査証)を申請する際も、パスポートの提示が必要です。

つまり、ビザ(査証)が「渡航先の国・地域から発行される入国許可証」であるのに対し、パスポートは「自国から発行される身分証明書」という違いがあります。

事前申請が必要な「ESTA」「ETAS」「ETIAS」について

事前申請が必要な「ESTA」「ETAS」「ETIAS」について

ビザ(査証)の申請は免除されていても、渡航前に電子渡航認証の申請が義務化されている国・地域があります。ここでは、「ESTA」「ETAS」「ETIAS」の3つについて解説しますが、カナダ、ニュージーランド、スリランカ、韓国なども電子渡航認証システムを導入していますので、渡航予定のある方は事前に最新情報を確認しましょう。

ESTA(エスタ)とは
「ESTA」は「Electronic System for Travel Authorization」の略称で、アメリカが導入している電子渡航認証システムです。90日以内の短期渡航者など、ビザ(査証)免除プログラムを利用してアメリカに入国する外国籍の渡航者に対して、事前申請が義務化されています。
アメリカ本土をはじめ、ハワイ、グアム、サイパンへの渡航にも事前申請が必要です。

ただし、犯罪歴や伝染病の有無なども審査対象となるため、申請しても必ず認証されるわけではありません。「ESTA」による渡航認証が得られない場合は、就労・留学・永住目的での渡航や、90日以上のアメリカ滞在を希望する場合と同様に、ビザ(査証)の申請が必要となります。

ETAS(イータス)とは
「ETAS」は「ELECTRIC TRAVEL AUTHORITY SYSTEM」の略称で、オーストラリアが導入している電子渡航認証システムです。3か月以内の商用または観光を目的としてオーストラリアへ入国する外国籍の渡航者に対して、事前申請が義務化されています。

ETIAS(エティアス)とは
「ETIAS」はEU諸国で2024年から導入予定の欧州渡航情報認証制度で、「European Travel Information and Authorisation System」の略称です。90日以内の観光などを目的としてEU諸国へ入国する海外からの渡航者に対して、事前申請が義務化されます。「ETIAS」が必要となるのは、シェンゲン協定加盟国27か国です(2023年10月現在)。

シェンゲン協定加盟国の追加により、ETIAS(エティアス)申請対象国は変更となる場合がありますので、最新情報を「ETIAS」のホームページでご確認ください。

ビザ(査証)の申請に必要なものと申請方法

ビザ(査証)の申請に必要なものと申請方法

最後に、ビザ(査証)の申請に必要な書類や取得方法について確認していきましょう。

ビザ(査証)の申請に必要なもの
ビザ(査証)の申請に必要なものとして、申請書・写真・パスポートなどが挙げられます。また、申請費用の支払いのためにクレジットカードが必要な国・地域もあります。

ビザ(査証)の申請方法
ビザ(査証)の申請は、日本国内にある渡航先の国・地域の大使館や領事館に直接申請する方法と、旅行会社を通じて申請する方法があります。
また、電子ビザ(査証)やアライバルビザ(査証)などオンライン申請を導入している国・地域もあります。

ビザ(査証)の申請に必要な書類や費用、取得できるまでにかかる期間は、国・地域や渡航目的によって大きく異なります。必ず申請する国・地域の大使館や領事館のウェブサイトまたは電話などで問い合わせをして確認しましょう。

まとめ

今回は、海外旅行を計画する際に知っておきたいビザ(査証)について解説しました。

短期滞在であればビザ(査証)が免除される国・地域は多数ありますが、アメリカ、オーストラリア、EU諸国、カナダ、ニュージーランド、スリランカのようにオンラインでの渡航認証の申請が義務化されている国・地域もあります。

海外旅行先が決まったら、ビザ(査証)についての最新情報を外務省もしくは各国の大使館や領事館のウェブサイトで確認しましょう。

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