3GPP LTE/SAE標準仕様完成における活動と貢献〜3.3GPP TSG SA/CTにおける活動と貢献
3.1 要求条件検討
2004年3月のTSG SA(Service & System Aspect)-WG1において、WI(Work Item)が承認され、3GPPにおけるAIPNの要求条件の検討がスタートした。3GPPにおける活動は、このWIの提案と承認から始まる。検討の初期段階では、実現性を検証するためのテクニカルレポート(以下、TR)[3]がまとめられた。これらの仕様策定に対し、ドコモはAIPNの基本目標、必要性、ビジョンを積極的に提案[4]し、その結果AIPN要求条件仕様書(T S)[5]が策定され、2005年12月にRel.7仕様書として承認された。その後、AIPNの要求条件をアンブレラ1として、LTE 収容のためにスコープを絞ったSAE の要求条件仕様書の策定が進められ、2006年12月にRel.8仕様(SAER(TS22.278))として承認された。これらのサービス要求条件仕様書を基に、2005年4月からTSG SA-WG2において、SAEアーキテクチャ仕様に関する議論が開始された。
本記事は、テクニカル・ジャーナルVol.17 No.2に、掲載されています。