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スマホの日常使いで
いつの間にか健康になれる社会の実現

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ドコモがめざすヘルスケア

健康寿命の延伸、医療費・介護費低減などの観点から、国民一人ひとりが自身の健康状態を把握し、主体的に健康行動に取り組むセルフケアが重要となっています。しかし、国民皆保険制度によって、低負担で質の高い医療が受けられる日本では、病気になる前からセルフケアに対してお金や時間をかけることに高いハードルがあります。何より、健康のために毎日記録をつけたり、数多くの問診に答えることは大きな負担です。そこで、私たちドコモは、スマートフォンを日常使いするだけで健康状態を可視化し、健康行動へと自然に導く新しい仕組みを提案しました。
本記事では、この体験を支える「ヘルスケアAI」と、それらを統合したプラットフォーム「HealthTech基盤」の仕組みをご紹介します。

ヘルスケアAI

スマートフォンは、年代を問わず国民に広く普及しており、歩数や睡眠、位置情報といったログ(以下、スマートフォンログ)を利用者の負担なく取得することができます。また、スマートフォンログには、運動習慣(平均歩数など)、睡眠習慣(平均睡眠時間など)、行動習慣(外出頻度など)といった利用者の生活習慣が大きく反映されています。つまり、スマートフォンログに着目すれば、生活習慣と密接に関連する利用者の健康状態や疾患リスクを利用者に大きな負担を課すことなく推定することが可能です。この仕組みを活用し、個々人の様々な健康状態や疾患リスクを推定するAIがヘルスケアAIです。ヘルスケアAIの一例として、「フレイル推定AI」があります。フレイルとは要介護の前段階で、加齢に伴い身体機能や認知機能が低下した状態で、早期の検知と改善に向けた行動変容が非常に重要です。しかし、問診やアンケートを用いた従来のリスク評価方法では、高齢者に対する継続的なモニタリングが困難でした。ドコモが開発したフレイル推定AIを用いれば、利用者はスマートフォンを日常使いするだけで、フレイルのリスクや改善すべき生活習慣を定期的に把握することができます。都民や東京都への通勤者約200名(50歳以上)を対象にしたフィールド実証では、フレイル推定AIを活用することで、平均20%の歩数増加といった行動変容や、有意な10%のフレイルリスク低減に寄与することを確認しています。ドコモでは、その他にも「免疫力推定AI」、「脳の健康チェックAI」、「健診予測AI」などさまざまなヘルスケアAIを開発しており、今後も多様なAI開発を推進していく予定です。

家族以上に時間を共にし、誰よりも個々人の生活を把握 Passiveに取得できる様々な生活関連データ(睡眠習慣・運動習慣・行動習慣など)を活用し、個々人の健康状態や生活習慣に関連する健康リスクを推定可能

HealthTech基盤

HealthTech基盤とは、ドコモが開発したヘルスケアAIを集約し、API*1連携を通して様々なサービスに提供することを実現したプラットフォームです。

  • API(Application Programming Interface)異なるソフトウェアやシステム同士をつなぐ接続口のような仕組みのこと。本基盤においては、ドコモが開発したAI機能を、外部の企業や自治体のシステムから簡単に呼び出して利用できるようにするための接続ルールを指します。

HealthTech基盤の役割

ヘルスケアAIは、様々なサービスでの活用が見込まれますが、個々のサービスシステムにヘルスケアAIを組み込むことはサービス事業者の負担となり、AI導入の障壁となります。HealthTech基盤は、ヘルスケアAIが必要とするスマートフォンログを対向サービスシステムから受け取ると、ヘルスケアAIの推定結果を返却することができます。そのため、サービス事業者にも手軽にAIを活用いただける環境を提供することが可能です。たとえば、私たちが普段使っているフィットネスアプリや自治体の健康管理サービスがHealthTech基盤と連携するだけで、各サービスはフレイル推定AIや免疫力推定AIなどのヘルスケアAIを利用することができます。サービス事業者は、ゼロからAIを組み込む必要がなく、既存サービスに対してスピーディーに付加価値を提供することが可能となり、一方で利用者は使い慣れたサービスのなかで、ドコモが提供する最先端のAIによる推定結果や、アドバイスを受けることが可能となります。

ドコモならではの大規模データの活用→Health Tech基盤 搭載API事例(一部):フレイル推定AI・脳の健康チェックAI・血圧上昇習慣推定AI・免疫力推定AI→けんこうマイレージ・dヘルスケア商用提供中

未病から予後まで途切れないサポート

私たちの健康状態は、日々常に変化しています。健康な時期もあれば、少し調子を崩す時期、そして治療や回復が必要な時期もあります。しかし、これまでのヘルスケアサービスはそれぞれの時期が分断されており、たとえば、あるヘルスケアアプリでは「病気予防のため運動しましょう」と通知できても、利用者が実際に病気になった後まで寄り添うことは難しいと考えられます。HealthTech基盤はこの分断をなくし、「未病」段階でのリスク検知から、「予後管理」のフォローに至るまで一気通貫で支え続け、フェーズが変わっても常に最適なサポートを行うことをめざしています。

多種多様なサービス事業者との連携

HealthTech基盤の提供範囲は、ヘルスケア事業者に留まらず、保険・小売・不動産・自治体といった「非ヘルスケア領域」のあらゆるサービス事業者に対してAPIを開放しています。利用者が各種ヘルスケアアプリを利用している時に限らず、買物や車・電車などでの移動時間、趣味の時間といった生活のあらゆる動線のなかに、自然な形で健康サポートが組み込まれる未来を実現していきます。

サービス利用者と多様なパートナー(保険・医療/製薬・娯楽/レジャー・小売・自治体・金融)とドコモの関係図

まとめ

今後もドコモは、日常生活の中で自然と人々が健康になれる世の中の実現をめざし、AI開発や多様な事業者との連携を通して、医療ヘルスケアを中心とした社会課題の解決に貢献していきます。

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担当者

山本直樹
Naoki Yamamoto
山内隆史
Takafumi Yamauchi
河田隆弘
Takahiro Kawada

問い合わせ先

クロステック開発部 医療・ヘルスケア技術開発担当
xt1-inquiry-ml@ml.nttdocomo.com
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