ドコモの最前線 アグリガールが日本の農業を変える!

写真 左上/広瀬有沙、左下/金田直子 右上/有本香織、右下/福田和津

農業は、ドコモが取り組む重点課題のひとつ。
農業ICT推進プロジェクトチームの有志女性社員による「アグリガール」が、
全国各地で積極的な活動をしています。

ドコモの農業への取り組み

農業従事者の減少や高齢化、海外からの安価な農作物の輸入拡大などにより、現在日本の農業は厳しい状況にあります。政府も「強い農業」をめざし、高品質な農作物を低価格で安定的に供給し、国際競争力を強化することを喫緊の課題としています。ICTを導入し、効率化が進んでいる海外の農業と比べると、経験と勘に頼る個人農家が圧倒的に多い日本の農業。ドコモは、日本の農業の重要課題である「生産性の向上」と「省力化」にICTを通じて貢献して、農業生産者の皆さまをサポート。日本の農業全体の活性化をめざしています。

■アグリガールって、何?

有本 私は第一法人営業部に所属しており、JAグループさまをご担当させていただいていました。そのつながりから、スマートフォンやタブレットだけでなく、農業に関するサービスをご提案することになったのです。
昨年6月、『モバイル牛温恵』という牛の分娩監視サービスをJAグループさまに提案したところ、大変興味を持っていただき、協業することになりました。
そこで、全国のドコモ営業担当者とJAグループさまとで『モバイル牛温恵』の勉強会やデモ機貸出等を実施することで、普及を進めてまいりました。
11月には農業ICT推進プロジェクトチームを発足し、地域の支社支店でも同じチーム名で活動していくことになりました。また、ちょうど農林水産省で農業女子を応援する『農業女子プロジェクト』があったことから、ドコモの農業ICT推進プロジェクトチームでも、女性社員を『アグリガール』として打ち出し、ICTを通じて農業を応援していくことになりました。

東北大学大学院農学研究科 附属複合生態フィールド教育研究センターでの水田センサー設置の様子

広瀬 ドコモに入って長ぐつで田んぼに入るとは…最初は衝撃的でしたがとてもいい経験でした。牛の競り市場など、どこに行っても「なんでドコモがいるの?」「何をやっているの?」とよく聞かれます。農業ICTの取り組みについて説明すると「ドコモはそんなことも始めたんだ!」と、皆さんに興味を持っていただけます。

福田 長ぐつで田んぼに入って、なかなか足が抜けなくて…。夏の暑さと格闘しながら、初めての経験をいろいろとしました。私たちが田んぼにいると目立つらしく、「何をやっているの?」と聞かれますね。それをきっかけに農家の皆さまに、ドコモの取り組みを知っていただき、口コミで伝えていただくことも大事かなと思っています。

金田 私は大学時代、牛のDNA解析をしていた経験があり、それもあって農業ICT推進プロジェクトチームに参加することになりました。もともとSEが所属する部門にいる技術畑なので、産学連携や新しいシステムができないかと模索しています。東北の大学の大学院復興農学センターで、農家さん、農業の6次化を推進する人たち、観光庁や復興に携わる方々と一緒に「復興の中で、東北の農業をどう盛り上げていけるか」をテーマに取り組んでいます。

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■アグリガールは何をやっているの?

有本 ドコモが農業に対して何ができるかと考えた時に、ゼロから経験のない農業のサービスを作ることはリスクが大きい。それよりも既に良いものを作っているベンチャー企業さんと連携するべきだと考えました。10年以上もの歳月をかけて、ひとつのテーマを深く追求してきたエキスパートのベンチャー企業さんと組むことで、ドコモの全国規模の地盤とビジネスを拡大する環境を活かすこともできます。お互いの強みを持ち寄ってよりよいビジネスを作っていこうということになったのです。
そこで、私たちはさまざまなベンチャー企業さんにアプローチし、何度も話し合いを重ねました。その結果、優れた技術力と商品設計力を持ち、確固とした理念を持った企業さんたちとパートナーシップを組むことができました。

福田 私は京都府の農林水産技術センターを訪問し、水田センサーを設置いたしました。そこからさまざまなビジネスが広がっています。お客さまは、京野菜の栽培に力を入れており、発育情報を写真から数値化する技術を持っておられます。そこで「野菜の写真を自動で撮影できるサービスがあれば」とのご要望から、映像伝送サービスをご提案することとなりました。収穫時期を知ることができ、数値化したデータで作物を管理できるようになることに、お客さまも非常に関心を抱いていらっしゃいます。

広瀬 群馬県は、モジュールを活用したビジネスを展開されているユーザーさまが多くいらっしゃいます。新たなビジネスを作りたいというお客さまに対して、農業分野の可能性をお話しする機会が多くあり、そこから生まれたのが「ビニールハウスの遠隔監視システム」です。ビニールハウスに設置されている冷房機器や暖房機器が壊れると作物にダメージがおよぶことがありますが、このシステムを入れることで、トラブルを早期に発見。ダメージを最小限に抑え対応することが可能になりました。

金田 東北の被災した農家の方々は、ほとんどが被災前の状況に戻れていません。復興支援が薄くなり、農家の皆さんが大変ご苦労されています。他の地域に負けない力をつけるにはどうしたらいいかを、現場の農家の方々と一緒に考えています。生産者のニーズと行政をつなぐ役割でもあります。ドコモのブランドは地方でも大きく「ドコモが農業を手伝ってくれるらしい」と期待していただけることは本当にありがたいと思っています。

農業ICTソリューションアプリ

アグリノート(ウォーターセル株式会社)
農作業の情報を記録・共有できる
クラウド型農作業・生産履歴情報管理サービス。

PaddyWatch(ベジタリア株式会社)
水田の水位・温度・湿度を測定し、
スマートフォンなどに注意情報を表示する。

フィールドサーバ
(株式会社イーラボ・エクスペリエンス)

光や水、土壌、大気などの環境の見える化を
サポートする屋外監視計測システム。

モバイル牛温恵(株式会社リモート)
体温センサーによる母牛の遠隔監視サービス。
分娩の兆候や異常をスマートフォンなどにお知らせする。

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