報道発表資料
(お知らせ)ドコモ、6Gに向けた技術コンセプト(ホワイトペーパー)公開
<2020年1月22日>
株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、2030年頃のサービス提供開始をめざし、第6世代移動通信システム(以下、6G)に関するホワイトペーパーを2020年1月22日(水曜)に公開しました。ドコモでは、2018年から5Gの高度化(以下、5G evolution)ならびに6Gに向けた検討と研究開発を進めており、本ホワイトペーパーでは5G evolutionならびに6Gにより期待されるさまざまなユースケース、目標性能、技術要素などの技術コンセプトをまとめています。
移動通信システムはおおむね10年ごとに世代交代しており、ドコモは2010年頃から5Gの検討を開始いたしました。6Gに向けて、2018年にはさらなる高周波数帯の開拓を目的とした150GHz帯の超広帯域電波伝搬測定装置の開発に成功※1し、100GHz超の高い周波数帯の活用を視野に入れた、新たな周波数帯の開拓に向けた研究開発に取り組んでいます。
ドコモは5Gの高速・大容量、低遅延、多数接続の各性能をさらに高めるとともに、高速・大容量や低遅延などの要求条件を同時に実現する「複数要求条件の同時実現」、テラヘルツ波などの「新たな高周波数帯の開拓」、これまでの移動通信方式では十分なエリア化が難しかった「空・海・宇宙などへの通信エリアの拡大」、「超低消費電力・低コストの通信実現」などをめざし、引き続き、5G evolutionならびに6Gの技術規格の検討および研究開発をすすめてまいります。
5G evolutionおよび6Gの技術コンセプトに関するパネル展示ならびにコンセプト動画は、2020年1月23日(木曜)から1月24日(金曜)まで東京ビッグサイトで開催するドコモのイベント「DOCOMO Open House 2020」において、ご覧になれます。また1月24日(金曜)には、5G evolutionと6Gに関するパネルセッション「5Gの発展とその先の未来」を開催いたします。
ドコモは5G evolutionならびに6Gに向けた技術コンセプトをホワイトペーパーとして公開することで、さまざまな業界関係者や産学官と連携し、より活発に議論が進むことを期待するとともに、さらなる移動通信の進化に向け、研究開発を推進してまいります。
- 「5Gのその先へ 世界初の超広帯域チャネルサウンダを開発し新たな周波数帯を開拓」(2018年11月27日報道発表)
https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2018/11/27_00.html
別紙 5G evolution、6Gホワイトペーパー概要
1. 内容
- 5G evolutionおよび6Gの進化の方向性
- 要求条件とユースケース
超高速・大容量通信、超カバレッジ拡張、超低消費電力・低コスト化、超低遅延、 超高信頼通信、超多接続&センシング - 6Gへの技術発展と、候補として考えられる技術領域
- 空間領域の分散ネットワーク高度化技術(New Network Topology)
- 非陸上(Non-Terrestrial Network)を含めたカバレッジ拡張技術
- 周波数領域のさらなる広帯域化および周波数利用の高度化技術
- Massive MIMO技術および無線伝送技術のさらなる高度化
- 低遅延・高信頼通信(URLLC)の拡張および産業向けネットワーク
- 非移動通信技術のインテグレーション
- 無線通信システムの多機能化およびあらゆる領域でのAI技術の活用
2. 5G evolution、6Gのユースケースイメージ
報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。