
技術解説
「マルチプラットフォームクラウドレンダリング」の開発
「マルチプラットフォームクラウドレンダリング」の開発
~専用の環境や高機能端末なしに、スマートフォンで高精細3D映像が利用可能に~
English
高精細な3D映像をエッジサーバで処理している様子
本技術は、スマートフォンやタブレットといった身近なデバイスで、高精細な3D映像を快適に利用可能にするための「分散処理技術」です。
従来、高精細な3D映像の処理には、高性能なパソコンが必須とされてきました。
本技術では、負荷の大きい3D映像処理をクラウドやエッジサーバー[1]に分担させ、処理済みの結果(映像)のみをデバイスにストリーミング配信します。これにより、デバイスの性能に依存せず、常に高品質な映像を安定して表示できる利用環境を実現しました。
本技術によって、高性能PCがなくても、誰もが手元のデバイスで直感的に3D映像を扱えるようになります。
具体的には以下のようなユースケースでの利用を想定しています。
- 土木・建設現場におけるBIMデータの編集および閲覧
- 測量・土木現場におけるLiDARなどで取得された高密度点群データの閲覧
- クラウドゲーミング基盤の提供
このようにさまざまな産業分野における3Dデータの活用を加速させ、新たなビジネスチャンスを創出します。
- [1] エッジサーバー:利用者のできるだけ近くに設置されたサーバーのこと。通信の遅延を少なくする効果があります。


担当者
藤枝 慶弘
FUJIEDA YOSHIHIRO
クロステック開発部
株式会社NTTドコモ