共創のご相談はこちら

MR技術を使った扉をくぐってバーチャル旅行しよう!
~けいはんな万博 in 夢洲での体験展示~

慎重に扉を開いて宇宙のバーチャル空間に移動する体験者 (大型ディスプレイの表示は体験者が見ている光景)

MR技術を使った扉とは

複合現実(MR: Mixed Reality)において、任意の実際の扉を用いてリアル空間とバーチャル空間を自然につなぐ技術です。
本技術は、株式会社 NTT ドコモ(以下、ドコモ)と国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学(以下、NAIST)が共同で開発しました。
観光業や不動産業、エンターテインメントなどバーチャル空間を用いたさまざまな MR アプリケーションへの応用が可能です。
詳しくは関連記事をご覧ください。

任意の実際の扉を開けるとユーザーはバーチャル空間に移動可能

けいはんな万博 in 夢洲

けいはんな万博 in 夢洲」は大阪・関西万博会場の大阪ヘルスケアパビリオン内リボーンステージにて2025年4月23日と9月19日に開催される技術体験イベントです*1
けいはんなに立地する企業・研究機関によるワークショップやけいはんな発の技術を体験できるブースが設けられます。
本体験展示は、けいはんな学研都市にあるNAISTとの共催で実現しました。

  • けいはんな万博は、「未来社会への貢献〜次世代への解〜」をテーマに、けいはんなで2025大阪・関西万博と同時に開催される万博です。

けいはんな万博2025

体験展示の概要

今回は、MR技術で旅行先のバーチャル空間(室内、観光地、宇宙)を指定し実際の扉をくぐる動作とその先の空間から見える光景を来場者に体験いただきました。
体験展示の対応は、NAISTのサイバネティクス・リアリティ工学研究室の学生さんとドコモ社員で行いました。

展示中の様子

体験展示の結果

国際的な2025大阪・関西万博での展示であるため、英語版や中国語版を用意することで海外からの来場者にも体験いただきました。
選択できる旅行先は、ジャズが流れる中でねずみが足元に駆け寄る「室内」、和楽器演奏とともに日本の伝統建築から鷹が飛び去る「観光地」、宇宙ステーションの細い通路を歩いて進む「宇宙」でした。
特に、落ちないように慎重に歩を進めるエンタメ要素のある「宇宙」が一番人気でした。
体験者の方々は実際の扉を使って自然に移動してきたバーチャル空間に笑顔で驚きの声をあげて、上下左右と見まわしていました。

バーチャル空間から扉を介して見えるリアル空間の人に手を振る体験者

今後の展望

今回の体験展示では体験者のジェスチャーによる扉の認識操作がうまく動作しない場合がありました。
その事象から現在のシステムは屋外環境光に弱いことや操作自体が難しいことがわかりました。
得られたこれらの課題に対し、認識精度の改善、UI/UXの改良等を行う予定です。
これらによって、どこでも誰でも使える汎用的な技術に近づけることをめざします。

説明に時間がかかる複雑な操作

まとめ

次回2025年9月19日のけいはんな万博 in 夢洲にも展示を予定していますのでぜひ足をお運びください。
本技術は任意の扉、任意のバーチャル空間を組み合わせて利用できるため高い応用性があります。
また本技術のユーザー体験向上効果は学術的な知見に基づいてその有用性が認められています。
ドコモは本技術を組み合わせることで新しい体験を提供できるMRアプリケーションを探しています。
本技術にご興味がある方はぜひご連絡ください。

関連記事

担当者

萩森 大貴
HAGIMORI DAIKI
クロステック開発部
株式会社NTTドコモ
urban_design-pressrelease@ml.nttdocomo.com
このページのトップへ