第3世代の移動通信システムを支えるW-CDMA技術〜4.マルチバンド
第3世代移動通信システムであるIMT-2000の目標の1つである最大伝送速度2Mbpsを実現するには、周波数資源をフレキシブルに運用し、サービスに応じて最適な伝送条件を与える必要があります。
そのためW-CDMAでは1.25MHz、5MHz、10MHz、20MHzの4種類の帯域幅を用意し、伝送レートに応じて拡散帯域幅、つまり「チップレート」の異なる拡散コードを割り当てます(注)。
(注)その後、帯域幅については5MHzを基本として、10MHz、20MHz帯域幅も含む無線方式がARIBやETSIで検討されたが、5MHz帯域幅のキャリアでも2Mbps伝送は十分可能であることと、詳細仕様作成の完成度を早期にあげる目的から、現在の標準規格は5MHz帯域幅のみとなっている。
W-CDMAの周波数帯域とチップレート(1999年9月現在) | |
周波数帯域(MHz) | チップレート(Mchip/S) |
5 | 3.84 |
1999年3月作成
2002年2月更新