アンテナ・基地局・移動局〜1.移動通信用アンテナ
移動通信システムにおいて、情報の出入り口となるのはアンテナです。移動通信用アンテナには、移動通信に固有の条件、電波環境や無線システムによる制約、周囲環境の変化、近接物体がもたらす影響などに対処できる性能と機能が必要となります。
移動通信用アンテナの素子としては、線状アンテナ、板状アンテナ、開口面アンテナ、およびそれらの素子を複数個まとめて配置したアレーアンテナがあります。
線状アンテナはアンテナ素子として最も単純な構造であり、アンテナの基本となるものです。このアンテナは、主として基地局用アレーアンテナの素子として用いられています。
アンテナに板状素子を用いるものには、板状逆Fアンテナ、平行平板アンテナ、板状ダイポールアンテナなどがあります。
アレーアンテナとは、アンテナ素子を複数配列したもので、各アンテナの給電位相・振幅を変えることにより、指向性を鋭くして利得をあげたり、パターンの形成を行います。
移動通信用アンテナの種類
1999年3月作成