人間とAIエージェントが
協働する次世代会議スタイル:
会議支援エージェント
会議の「リアルタイムなプロセス」を直接支援
従来の会議DXの多くは、会議後の議事録作成や要約などの事後処理の効率化に主眼が置かれていました。しかし、意思決定の質を高めるためには、議論が進行している「会議の最中」に、必要な情報や視点を提供することが不可欠です。
ドコモが開発した「会議支援エージェントシステム」は、AIエージェントが会議に直接参加します。参加者の発言や投影資料をリアルタイムに理解することで、その場での議論を能動的にサポートします。
会議支援エージェントのデモ動画
会議の目的に応じた多様なエージェント
本システムでは、エージェントに多様な性格や役割を持たせることが可能です。会議の目的に合わせて柔軟にエージェントを選択・作成することができ、多角的な視点や情報に基づく会議の質向上が期待できます。
客観的な視点による議論の活性化
議論が膠着した際に論点を整理し、異なる角度からの意見を提示することで、参加者の新しいアイデアを引き出します。客観的な立場からファシリテーションを行うことで、納得感のある合意形成をめざします。
文脈に応じた社内ナレッジの提示
議論の流れから不足している情報をエージェントが自律的に判断し、膨大な社内データのなかから関連する過去事例や数値を検索・提示します。情報確認のために議論を中断させることなく、データに基づいた意思決定を継続できます。
特定人物の観点を再現した代理エージェント
上司や幹部、社内の専門家や熟練者の知見をモデル化した「代理エージェント」を参加させることで、その場に本人が不在でも、本人の観点を取り入れた議論が可能になります。代理上司との資料作成の壁打ち、経営視点を取り入れた議論などを通じて、実効性の高いフィードバックを即座に反映させることで、業務スピードの向上をめざします。
会議支援エージェントのユースケース
要素技術
以下の独自技術を統合したシステムを開発しました。
会議支援エージェントシステムの構成
音声と映像を統合した「会議状況のリアルタイム把握」
発言内容と投影資料の画像情報を同時に解析するドコモ独自の「マルチモーダルDX基盤」*1を活用しています。会議中の状況をリアルタイムで統合的にデータ化することで、エージェントが会議の支援に必要なコンテクスト(文脈)を正確に把握することができます。
人間とエージェントの円滑な協働を実現する「音声コミュニケーション技術」
会話の流れを阻害しない発言タイミングの制御や、人間からの割り込みに対する柔軟な応答などを備え、普段の会話形式で自然とエージェントと会話することができます。人間相手のような感覚でスムーズにエージェントと意見を交わすことで、会議の流れを阻害せずに円滑なコミュニケーションがとれます。
文脈に応じて最適な支援を行う「マルチエージェント技術」
役割の異なる複数のエージェントを連携させ、会議の文脈や参加者の要望に対して、専門分野の異なるエージェントを適宜組み合わせて対応します。情報収集、分析、新規提案など、それぞれの得意領域を持つエージェントが相互に情報を補完し合うことで、単一のエージェントでは困難な多角的かつ高精度な支援を実現します。また、必要に応じてエージェント同士も議論をし、提示された意見やアイデアをさらに深掘りすることで、より本質的な検討や高度な支援を可能にします。
今後の展望
本システムを通じて会議というビジネスの基盤をアップデートし、圧倒的な業務変革の実現をめざします。
AIが情報の収集や整理をリアルタイムに担うことで、人間はより高度な判断や創造的な議論にリソースを集中できるようになります。こうした「AIとの協働」を当たり前のものとし、企業の生産性と意思決定のスピードを最大化するイノベーションを今後も推進していきます。
主な対外活動
<リリース>
<Web発信>
<メディア>
<展示>
- NTT R&D FORUM 2025 NTT武蔵野研究開発センタ(2025/11/19-26)