生物多様性保全活動
自然共生サイト認定(2025年)
【岐阜県】ドコモ土岐の森(自然共生サイト認定)
環境省が「30by30(※1)」目標達成に向け推進する「自然共生サイト(※2)」の認定(令和7年度第1回)を取得しました。
今回認定を取得した「ドコモ土岐の森(※3)」には、残存する湧水湿地に東海丘陵要素であるハナノキが、その周囲の遷移が進みつつある湿性の環境にはヒメタイコウチやモウセンゴケが、常緑混交林では肥沃な土壌と陰湿な環境にホンゴウソウが、それぞれ生育・生息しています。
報道発表:
「ドコモの森」2か所が環境省「自然共生サイト」に認定
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「30by30(サーティ・バイ・サーティ)」とは、2022年12月に開催されたCOP15にて世界目標として採択された「2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しよう」と定めた目標のこと。日本の国土の30%を対象区域にすることをめざしています。ドコモは「30by30アライアンス」に参加しています。
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自然共生サイトとは、「民間の取組みなどによって生物多様性の保全が図られている区域」を国が認定する仕組みのことです。
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土岐市有林であり、岐阜県・土岐市との協定に基づきドコモが活動しています。


直近の活動
【静岡県】ドコモ浜北の森(生物多様性保全活動)
2025年10月18日(土曜)
ドコモ浜北の森(浜松市)
参加者45名
浜松市の静岡県立森林公園「ドコモ浜北の森」で、ドコモグループの社員とご家族あわせて45名が、生物多様性保全活動に参加しました。
当日は、森林公園の専門家に教わりながら、水生生物の暮らしを守るために外来植物や堆積した土砂を取り除く作業を実施。作業中には、希少なニホンアカガエルが跳ねる姿も見られ、自然の大切さを改めて感じることができました。
子どもたちは、自然をテーマにしたゲームや泥に入る体験など、普段できない遊びを楽しみながら、自然とのふれあいを満喫しました。
参加者からは「貴重な体験ができ、今後も続けて参加したい」「成果が目に見えてわかり、達成感があった」といった声が寄せられ、笑顔あふれる一日となりました。
ドコモグループは、これからも地域とともに、生物多様性を守る活動に積極的に取り組んでいきます。
| 住所 | 静岡県浜松市浜北区尾野(県立森林公園内) |
|---|---|
| 開設年月日 | 2020年2月29日 |
| 面積 | 1.7ha |
【岐阜県】ドコモ土岐の森(生物多様性保全活動)
2025年3月8日(土曜)
ドコモ土岐の森(岐阜県)
参加者25名
ドコモ土岐の森において、生物多様性保全活動を実施しました!
はじめに愛知教育大学の富田先生から「湧水湿地とそこに生きる植物たち」、ホールアース自然学校の松尾氏から「生物多様性とは何か?」「ドコモ土岐の森ならではの価値とは?」のテーマで講義を行っていただきました。
ドコモ土岐の森は、湧水によって形成された湧水湿地帯で東海丘陵要素植物である「ハナノキ」や湿地帯ならではの希少生物が生息しています。
今回は、湧水湿地における「湿地内の日照不足」「湧水の減少や乾燥化」を解消するため、低木の伐採と泥の掻き出しを中心に活動を行いました。
保全活動では、低木の伐採は想像以上に幹が太く高さもあるため、参加者が協力しての作業になり、伐採後の大量の枝や草は急斜面の山場まで運ぶためハードな作業が続きます。
湧水の流れに滞留している泥や葉っぱの除去作業は、すべて取り除くのではなく自然に水が流れるように除去をしていきます。
最終的に、湿地帯には、ほどよい太陽の光が注ぎ込み、自然な湧水が流れ、湿地植物が健全に育成できる環境を作ることができました。
今後も希少な東海丘陵要素植物等の生息のため継続して保全活動を行っていきます。
| 住所 | 岐阜県土岐市肥田町(市有林) |
|---|---|
| 開設年月日 | 2009年11月21日 |
| 面積 | 4.7ha |
過去の活動
【愛知県】在来魚の保護活動
2024年10月6日(日曜)
戸田川緑地(名古屋市)
参加者28名
名古屋市のとだかわ生態園に生息する在来魚を保護するためアメリカザリガニ(条件特定外来生物)の駆除作業を実施しました。
戸田川緑地管理センターより「とだがわ生態園」の成り立ちや、なぜ希少生物を守らなくてはいけないのか等を説明いただいたあと、川辺にて枝から凧糸を垂らしイカを餌にした竿で、アメリカザリガニ(条件特定外来生物)を釣って駆除に貢献しました。子どもたちの笑い声に包まれながら、悪戦苦闘の結果15匹のアメリカザリガニを捕獲できました。
【参加者からの感想】
- 子どもが自然に触れる機会が減っている中、専門の方に解説してもらいながらの実施で、子どもも関心高く参加できました!
- 環境保全の意識も高まり、とても有意義な活動でした!
今後も生物多様性保全活動に積極的に取組んでまいります。


【三重県】アカウミガメの保護活動
「アカウミガメ保護」の取り組みとして、「ウミガメ講座」および「海岸清掃」を実施しました。
三重県とは『みえ生物多様性パートナーシップ協定(アカウミガメの保護活動)』を締結しており、清掃活動においては三重県みどり共生推進課からも参加いただきました。
【step1:アカウミガメ講座】
2024年8月8日(木曜)
ドコモ三重支店
参加者18名
三重支店の一部社員とその家族を対象に、ウミガメネットワーク三重の会長による「ウミガメ出前講座」を開催しました。アカウミガメの生態、アカウミガメが困っていること、地球温暖化による被害状況をお話いただき、清掃活動の大切さを学びました。

【step2:海岸清掃】
2024年10月25日(金曜)
鼓ヶ浦海岸(鈴鹿市)
参加者19名
清掃活動当日もウミガメネットワーク三重の会長のあたたかい指導のもと、参加者同士が協力しあい楽しみながらの清掃活動になりました。
特に、ウミガメの上陸に影響を及ぼす砂に埋まった網の取り出しは、湿った砂と網が絡み合って悪戦苦闘の作業になりました。
最終的に、1時間足らずの活動で可燃・不燃あわせて10袋のゴミを回収しました。
今後も生物多様性保全活動に積極的に取組んでまいります。
【静岡県】ドコモ浜北の森(生物多様性保全活動)
2024年9月20日(金曜)
ドコモ浜北の森(浜松市)
参加者9名
ドコモ浜北の森において、ニホンアカガエルなどの水生生物の生息環境を保全するため、外来植物(ナガバオモダカやオオフサなど)や増えすぎた植物・堆積土砂の除去作業を社員9名で実施しました。
当日は35度を超える暑さのなか、胴長やゴム手袋を着用しての作業は過酷ではありましたが、健康管理を考慮しながら、森林公園の澤井館長の指導のもと、2時間に及ぶ作業を無事終えることができました。
親水池は雨などで土砂の堆積が進み、元の状況に戻ってしまう可能性が高いため、毎年続けることでアカガエルなど生物の生息環境を維持することが大切だと実感しました。
今後も生物多様性保全活動に積極的に取り組んでまいります。
【岐阜県】土岐の森生物多様性イベント
2024年3月24日(日曜)
ドコモ土岐の森(土岐市)
参加者11名
ドコモではGreen Action Planを定め、生物多様性についても積極的に取り組んでいます。
今回、自然とふれあいながら生物多様性の意識を高めるため「土岐の森生物多様性イベント」を開催し社員およびその家族11名が参加しました。
当日は、生物多様性コレクションアプリ「Biome」を活用しながら、土岐の森の生態を楽しく調査しました。
また、環境の専門家(ホールアース自然学校様)をお招きし、土岐の森を含む「東海丘陵要素」の貴重な生態系に関するお話しを聴講しました。
【親子で参加した社員のコメント】
Biomeアプリを使って森の中の植物・生物を撮影して投稿するクエストは、子どもたちがゲームのように楽しむことができ、森の中のあちらこちらにある植物や小さな虫などの生物を見つけては、「パパ、これ撮って!」と大忙しでした。また、所々でホールアース自然学校の方が解説をしてくれて、すこし珍しい植物などを発見できたときには、子どもたちは大喜びしていました。
楽しみながら土岐の森の生態系や季節の植物・生物を学ぶことができ、また発見した生物のデータを登録することで、データ収集され、その蓄積されたデータが生態系保存のために活用されるといった新たな取り組みに参加でき、とても有意義な機会になりました。

