船上基地局①

docomo EVERYDAYドコモの能登半島地震での取組み①
-船上基地局篇-

令和6年能登半島地震におけるドコモの取組み

このたびの令和6年能登半島地震により被災されたみなさまに心よりお見舞い申し上げます。

2024年1月1日の16時10分、突如能登半島を中心とした地震が発生し、石川県や新潟県など広い地域に大きな被害がでました。今回の地震によりドコモも基地局の停電や伝送路の断線などが発生し、通信サービスに影響が発生しました。
ドコモでは地震発生直後より通信サービスの回復に向けて活動を開始しました。1日に最大460人で復旧活動にあたるなど、現在でも社員が全国から北陸に駆け付けドコモ一丸となって対応を進めています。発災翌日の2日の夜には新潟県の通信サービスが回復し、石川県の市町村についても、1月17日時点で土砂崩れなどによる立ち入り困難箇所を除き、応急復旧いたしました。

復旧作業の様子
移動基地局の写真

また、今回ドコモは移動基地局や発電機を用いた基地局の復旧活動や、無料充電サービス、無料Wi-Fi提供などの避難所支援活動に加え、被災された方々のヘルスケア・メンタルケアの一環として避難所でのオンライン再診や映像サービス提供、携帯電話を紛失された方々へのドコモ公衆ケータイ提供など多様な手段を投じて支援活動を行っています。今回はさまざまな取組みのなかから、船上基地局を活用したエリア応急復旧の取組みを現地で対応した社員の方のお話も含めてご紹介します。

船上基地局②

船上基地局の運用を開始

船上基地局は、船に基地局設備や衛星向け・陸上向けのアンテナをそれぞれ設営し、海上から陸地に向けて電波を発射することで、沿岸部のエリア化を実現する基地局です。能登半島地震では、発災当日に船上基地局の運用について検討が開始され、翌日2日には運用を決定し船舶や作業員の調整が行われました。当時の基地局設備の被災状況や道路の啓開状況、お客さまの避難状況などから、輪島市町野町と大沢町の2か所の沿岸部にて運用がされました。今回、船上基地局の運用に携わった、九州災害対策担当の西祐樹さん、長崎支店ネットワーク担当の黒木康希さん、大井智里さんの3名の社員の方にお話をお聞きしました。

船上基地局がつながる仕組み
船上基地局がつながる仕組み
船上基地局の衛星通信アンテナ
船上基地局の衛星通信アンテナ

常にお客さまに電波を届けるために

―今回の船上基地局の運用で工夫した点を教えてください

海上では風や波の方向によって船の向きや位置が変わってしまうため、電波の方向にも影響がでてしまいます。そのため、決まったエリアにしっかりと電波を届けることができるように、常に船の旋回方向を確認しながら陸上向けアンテナの方向を調整していました。船上では、船の揺れに加えて雪や雨、時には風速20mを超える強風が発生することもあったため、NTTWEマリンの櫻井船長と天候や作業内容などの情報連携を密に実施し、安全に最大限配慮しながら作業を実施していました。

アンテナを調整する様子

―船上基地局の運用を通しての感想をお聞かせください

今回改めて、「訓練の大切さ」を知ることができました。ドコモでは毎年、宮崎海洋高校や沖縄水産高校と船上基地局の設営訓練を実施しています。船が揺れるなかでの生活など大変なことも多かったですが、普段から訓練を実施していたおかげではじめての船上基地局の運用でも無事にお客さまに電波を届けることができたと感じています。

船上基地局の訓練の様子
船上基地局の訓練の様子

お客さまからの感謝の声が励みになりました!

―お客さまからお声をいただくこともありましたか?

お客さまからは、「船上基地局のおかげで連絡が取れるようになってうれしい」、「現場で踏ん張ってくれた方には感謝です」などのお声をいただくことができて、とても大きな励みになりました!今後もより多くのお客さまに災害時でも通信サービスを届けられるように取り組んでいきたいと思います。

「令和6年能登半島地震に伴う各種被災地支援の取組み」についてはこちら

【今回のご取材に協力いただいた社員さん】

NTTドコモ 九州支社 災害対策担当 西祐樹さん
NTTドコモ 九州支社 災害対策担当
西祐樹さん
ドコモCS九州 長崎支店 ネットワーク部 黒木康希さん
ドコモCS九州 長崎支店 ネットワーク部
黒木康希さん
ドコモCS九州 長崎支店 ネットワーク部 大井智里さん
ドコモCS九州 長崎支店 ネットワーク部
大井智里さん
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