日々の取組み

“つながるあんしん”を、
高松のウォーターフロントに集う人の笑顔に

INDEX

鉄道やフェリーなどのターミナルが集まる四国の玄関口「サンポート高松」。再開発が進むこの地で、「いつでもつながる」あんしんを届けるべく、地域密着型の体制を築いているドコモならではの視点と行動力で実現してきた取組みをご紹介します。

この地に根差す私たちだからこそできることを

サンポート高松は、JR高松駅と高松港を中心としたウォーターフロントの再開発エリア。近年では、2024年に駅直結の商業施設「高松オルネ」が開業、2027年には外資系ハイエンドホテルの開業も控えるなど、めざましい発展を遂げています。移りゆく街の風景とともに、人の流れも大きく変わりつつあります。
この変化に合わせてリアルタイムに最適な通信環境を提供できることが、ここ四国をはじめ全国各地に支社をもち、地域密着型の体制を築いているドコモの特色です。それぞれの地域に根付くエリアプランナーと呼ばれる担当者が、街の変化を機敏に感じ取り、その場所に最適な通信環境をデザイン。さらには、通信事業の枠を超えて、防災や観光、地域の利便性向上といった多様な視点から、地域とともに歩む取組みを続けてきました。だからこそ、今回の取組みでも、再開発の動きをいち早くキャッチし、きめ細やかな対応につなげることができました。

2024年に開業した駅直結の商業施設「高松オルネ」

人の流れを見つめ、通信環境の最適化を先回りで実行

2025年2月に中四国最大規模の収容人数を誇る「あなぶきアリーナ香川(香川県立アリーナ)」が、4月にはJR高松駅に隣接する「徳島文理大学」香川キャンパスがそれぞれ開設されるなど、サンポート高松エリアでは再開発の歩みが着実に進んでいます。
ドコモでは、これら新施設の開業にともなう通信需要の増大を見据え、3年以上前から準備を開始してきました。
具体的には、施設の詳細が明らかになる前の段階から、高松市の「都市計画マスタープラン」や「都市再生整備計画」などを丁寧に読み解き、地域の未来像をいち早く把握。地区全体の魅力向上や交通結節機能の強化といった行政のビジョンを把握しながら、地元の情報を最大限に入手し、先を見越した通信インフラの整備を進めてきました。
加えて、施設に集う人々の行動やシーンを想像し、通信需要の傾向を具体的に分析、屋内局の増設なども含めた柔軟な対応を実施しました。そして現場では、地域に暮らす社員の“肌感覚”も重要な役割を果たしました。日々の生活や街の空気を感じるなかで得た気づきをもとに、生活者目線で通信環境への負荷を想定し、きめ細やかな対策につなげることができました。地域情報のリサーチとデータ分析、そして社員の現場感覚を組み合わせた総合的な取組みで、最適な通信環境を支えています。

せめぎ合う工期のなかで、最適なネットワーク環境を実現

今回の取組みでは、施設開業に向けて限られた期間のなかで快適につながる通信環境を構築するため、通信事業者があいのりするシェアリング基地局の活用も含め、あらゆる手段を駆使して計画を進めました。
しかし、新たな施設の開業においては、施設本体の工事スケジュールが最優先されるため、通信基地局の整備はそのスケジュールに沿って柔軟に調整する必要があります。
加えて、各施設の開業スケジュールは直前まで確定しづらく、2週間単位で工事工程を細かく見直す対応が求められました。建物の構造的な安全性を専門家が確認する作業や、光回線の引き込み、さらにはシェアリング基地局を設置する事業者との連携など、関係各所の工程を逆算しながら計画を練る綿密な調整が続きました。
そうした綱渡りのようなスケジュールのなかで工事をやり遂げ、施設の開業と同時に安定したネットワーク環境を提供。四国支社が掲げた通信改善取組み宣言のひとつである「2025年3月末までに高松市サンポートエリアの設備容量を1.5倍に増強する」を予定通り達成しました。

  • 通信改善取組み宣言についてはこちらをご確認ください。

暮らしに寄り添い、通信環境を最適化し続ける

基地局やアンテナの整備が完了しても、ドコモの取組みはそこで終わりではありません。再開発によってにぎわいが増すなかでも、人の動きやイベントに合わせて、常に「つながる環境」を維持する努力を続けています。
さらに、私たちはサンポートだけにとどまらず、地域全体で「つながるあんしん」を支えるための取組みも進めています。たとえば、花火大会などの大型イベントに備え、技術系チームが日常的に地方紙やローカルニュースをチェックしてイベント予定を把握。年間数百件におよぶイベントごとに、利用状況を事前に想定し、電波の届き方や通信速度を細かく調整しています。
道路の信号調整で渋滞を防ぐように、通信の流れもリアルタイムに最適化することが、私たちの日々の重要な役割です。そして何よりの励みになっているのが、お客さまが意識することなく「あたりまえ」にドコモの通信を利用いただいている、その姿です。たとえ目立つことはなくても、誰かの暮らしを支えている。その確かな手ごたえを胸に、ドコモはこれからも地域の未来に寄り添い続けます。

エリアプランナーがこれから開催される大型イベントを確認している様子
  • 株式会社NTTドコモ 四国支社
    ネットワーク部 エリア推進 担当課長

    梶原 正法

  • 株式会社NTTドコモ 九州支社
    ネットワーク部 ネットワーク計画
    移動無線計画 担当課長

    浦石 剛宏

  • 株式会社NTTドコモ 九州支社
    ネットワーク部 ネットワーク計画
    移動無線計画 主査

    宮崎 康徳

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