日々の取組み

『Pokémon GO』リアルイベント「Pokémon GO ワイルドエリア:福岡」 会場の快適な通信環境を構築

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2024年11月16日(土)と17日(日)、「Pokémon GO ワイルドエリア:福岡」が開催されました。『Pokémon GO』はスマートフォンでプレイするゲームのため、イベント会場の通信環境が特に重要になります。2日間を通して多くの来場者がお楽しみになれることを目的に、主催のNiantic社さまのご協力のもと、十分な設営期間を確保することで、快適な通信環境を構築しました。

通信環境が満足度に直結する位置情報ゲーム

2024年11月16日(土)と17日(日)、「Pokémon GO ワイルドエリア:福岡」が舞鶴公園(福岡市中央区)で開催されました。『Pokémon GO』は2016年にスマートフォン向けにリリースされた位置情報ゲームです。プレイヤー(以下、トレーナー)は実際に外を歩き、連動した位置情報によってポケモンを捕まえたり、他のトレーナーと協力してバトルをしたりして楽しむことができます。本イベントにも多くのトレーナーが参加し、『Pokémon GO』に初登場するポケモンとの遭遇を楽しみました。

会場は初登場のポケモンをゲットしようと訪れたトレーナーで賑わった

位置情報ゲームは現実世界での状況とリアルタイムに連動します。細かい通信が高頻度で発生して通信回線への負荷が高くなる傾向があるため、今回のようなイベントで大人数が同時に同じ場所でプレイすると通信容量がひっ迫しやすくなります。イベント参加者はゲームのプレイが目的であり、通信環境はトレーナーの体験価値に直接的に影響します。『Pokémon GO』の開発とイベントの主催をしているNiantic社さまからも、通信の対策について以前からご相談をいただいていました。そのため、大規模な設備導入によってゲームに特化したエリアを構築することを決定。対策内容を検討していくにあたって、その重要性から九州支社の通信改善取組み宣言の一項目に掲げて臨みました。

  • 「通信改善取組み宣言」についてはこちらをご確認ください。

イベント成功に向けたNiantic社さまの熱意に応える対策

Niantic社さまとの協働は、2022年に札幌で開催された「Pokémon GO Fest 2022:札幌」から本格化。この時ドコモからは移動基地局車を配備していましたが、今後への課題も見えたイベントでした。これを機に、『Pokémon GO』のイベント開催時にはNiantic社さまから必要な通信の要件や設備などについてより詳細にご相談いただくようになり、2023年の「Pokémon GO Fest 2023:大阪」、2024年の「Pokémon GO Fest 2024:仙台」と改善を重ねてきました。多くのトレーナーの方々がより快適に、より楽しくイベントに参加できるようにとの両社の思いから、移動基地局車などの対策を強化しながら、イベント会場の通信環境の構築に臨んでいます。

支社をまたいだ連携と徹底した準備で要件を達成

「Pokémon GO ワイルドエリア:福岡」での通信環境を構築していくにあたり、「Pokémon GO Fest 2024:仙台」を担当した東北支社からノウハウを引継いだことで、Niantic社さまとスムーズなコミュニケーションを取ることができました。福岡での実施にあたり追加で検討した要素は主に2つあります。ひとつは、城跡のため高低差がある舞鶴公園内で、垂直方向の電波が弱い移動基地局車をどう配備するか。もうひとつは、『Pokémon GO』のゲーム内機能の改良によって通信に必要な要件が上がったことにどう対応するかです。協議とこれまでの経験をふまえた結果、九州支社対応のイベント対策としては過去最大規模の機器・設備を導入することに決定しました。

移動基地局車を設置して通信環境を構築

設営期間も通常の2倍以上確保し、イベントの約2週間前から会場の設備設置に着手。ゲームデザインに合わせて最終調整をしていきました。また、舞鶴公園は市街地のなかにあるため周辺に既存の基地局も多く、電波が干渉しないようにする必要もあります。調整作業は本番直前まで続きました。

現地スタッフも実際に歩いてテストプレイ

Niantic社さまとともにイベントを必ず成功させるため、前例や手段にこだわらず必要な通信環境を提供できるよう準備を重ねていきました。

通信改善の実現に向けて

Niantic社さまにご協力いただいたこと、支社間での連携が取れたこと、そして十分な時間をかけて設営を徹底したことで、各要件を満たす通信環境を構築することができました。イベント期間中は、一時的に特定エリアに通信が集中することはありましたが、両社間で情報を共有することで人流を誘導し、通信のひっ迫回避に努めました。これにより、多くの来場者の方にゲームプレイをお楽しみいただけました。

ラウンジではトレーナーが交流を楽しんだ

「Pokémon GO ワイルドエリア:福岡」における快適な通信環境の提供は、九州支社で通信改善取組み宣言に掲げた一大項目でした。各所の協力や現場の尽力の結果、目標を達成することができました。しかし通信改善のために取組むべき項目は、九州支社内はもちろん全社で多岐にわたっています。今後も社内の枠組みにとらわれることなく、グループ全体でノウハウを蓄積し、全国のお客さまに快適な通信体験を提供していけるよう努めてまいります。

■『Pokémon GO』公式サイト
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  • 株式会社ドコモCS九州
    アクセス・リンク運営部
    福岡ネットワーク担当

    眞榮平 卓也

  • 株式会社ドコモCS九州
    エリア品質部 エリア品質技術担当
    主査

    久保 竜幸

  • 株式会社ドコモCS九州
    エリア品質部
    エリア品質技術担当

    柳井 聖民

  • 株式会社NTTドコモ九州支社
    ネットワーク部 移動無線計画担当
    主査

    桑野 崇

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