やってはいけないスマホの取扱いについて
近年、ネットで安価な非純正電池が販売されています。スマホの解体キットも販売されており、容易に電池交換や分解ができますが、デメリットも多くあります。
また、スマホの充電に欠かせない充電ケーブルも使い方によって劣化を早めたり、発熱・発火の恐れがあります。
ドコモ・KDDI・ソフトバンク・楽天モバイルでは、スマホを安全にご利用いただくための情報を発信しています。
今回は、やってはいけないスマホの取扱いについて紹介します。
やってはいけない取扱い①
–分解・改造–
スマホは長く利用していると、電池の劣化や部品の破損などで交換が必要になる場合があります。また、使ってないスマホを廃棄せずに興味本位で分解してしまう方もいますが、メーカー以外で分解した際にどういうリスクがあるのか確認しましょう。
1:製品保証がなくなる
製造メーカー以外で分解したことが分かった場合、製品が出荷時の正常な状態ではなくなっているためメーカー保証の対象外になり、修理費用も高額になる場合がありますので、覚えておきましょう。
2:安全性
自分で分解を行った際に部品に傷をつけてしまったなど部品を破損させてしまった場合、外装ケースの開閉により防水機能がなくなったり、突然スマホが正常に動かなくなる可能性があります。中でも、電池に傷や凹みなど外部から力を加えることで、火災につながる恐れがありますので、絶対にやめましょう。
部品交換や不要なスマホを廃棄したい場合
お使いのスマホの電池が膨らんでいるなど部品の交換が必要な場合は、お近くのドコモショップまたはオンライン修理を利用しましょう。
また、不要なスマホがあれば、ドコモショップで無料で回収を行っていますので利用してみてください。
やってはいけない取扱い②
–充電端子が汚れた状態(液体、ほこりなど)での利用–
水場での利用や濡れた手で触れることで充電できなくなったり、充電端子の近くが発熱する場合があります。また、スマホの充電端子にほこりなどが付いた状態での充電も危険です。どういった危険性があるのか紹介します。
1:どういった危険性があるの?
例えば、水場での利用や飲料水などをこぼして充電端子が濡れた状態で充電しようとした際に充電端子間でショートする可能性があり、端子部が高温になったり、最悪の場合に発火する恐れがあります。
2:実際にやってみた
今回、どういった事が起こるのか4キャリア合同で実験を行い、充電コネクタ部に液体(醤油)が入った際の危険性について検証してみました。
動画では、充電コネクタ部が約100℃まで温度が上がっていますが、状態によっては更に高い温度になる場合があります。
充電ケーブルを外そうとした際に、やけどする恐れがあるので慌てて素手で触らないようにしましょう。
実験後の端子状態を見てみると、腐食していることが分かります。
3:なぜ、ショートするの?
充電コネクタの内部端子やシェル(金属の外郭)との間に飲料水や汗、ほこりなどの異物が付着したまま充電することで端子間でショートが発生し、発熱・発煙・発火が起こる場合があります。
やってはいけない取扱い③
–充電ケーブルの断線、端子変形–
充電ケーブルの取扱方法について気にしたことはありますか?誤った取扱方法により、断線や充電端子の変形が起こり、充電が出来ない、発熱して高温状態になる場合があるので注意しましょう。
1:どういった使い方で起こるの?
日常の中でよく見られる充電ケーブルを劣化させる取扱いについてご紹介しますので、使用する際は注意しましょう。
1-1:ケーブルのねじれ、曲げ
長い充電ケーブルを利用していると、絡まった状態で使用したり、絡まった状態のまま充電ケーブルを引っ張って使用することで断線する恐れがあります。
使用する際には絡まないようにし、出来る限り充電ケーブルを曲げないように注意してお使いください。
1-2:ケーブルの引っ張り
充電後にスマホから充電ケーブルを外す際、ケーブル部分を引っ張ることはないですか?充電ケーブルを引っ張ったり、張った状態で充電することで断線する場合があります。
充電後に外す際には、コネクタ部分を持って外し、充電する時にはケーブルが張らないようにしてください。
1-3:ケーブルの圧迫、端子部の変形
充電ケーブルを重い物で踏むことで、断線してしまったり、端子部が変形してしまい、ショートしてしまう恐れがあります。また、端子部が変形してしまった場合、変形した部分を元に戻して使用することは危険なのでやらないでください。
安全に利用するには
充電器の取扱方法によって、別の要因で発熱・発火する恐れがありますので、取扱方法について確認しておきましょう。
純正充電器の安全性について | 安全に関するご注意 | お客様サポート | NTTドコモ (docomo.ne.jp)
ドコモでは、取扱説明書の「ご利用にあたっての注意事項」に安全ご利用頂くための内容を記載していますので読んでおきましょう。