あなたと世界を変えていく。

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特別対談

HARUKA AYASE

綾瀬はるか

ブランドアンバサダー

MOTOYUKI II

井伊基之

株式会社NTTドコモ代表取締役社長

新ドコモグループの背景

綾瀬:私はドコモのスローガン「あなたと世界を変えていく。」を伝えるCMに参加させていただいています。そのときに、ドコモは携帯電話だけではなく、いろいろなパートナーと一緒に新しい挑戦をしている会社なんだと知って驚きました。

井伊:実はそうなんです。ドコモは携帯電話の会社というイメージが強いかもしれません。もちろんモバイル通信は私たちの基盤事業ですが、これからはさらにビジネスの領域を拡げていきたいと考えています。そこで、NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ、NTTコムウェアという3社の経営方針を統一し、機能を統合することを決めました。3社のシナジーによって、新ドコモグループとしてモバイルからサービス、ソリューションまで事業の領域を拡大し、イノベーションを加速させて社会・産業のDXに貢献していきたいと考えています。

綾瀬:3社の特徴や強みを組み合わせて、新しいビジネスを創っていくということですね。具体的には、どのような計画を考えていらっしゃるのでしょうか?

井伊:通信事業をベースとしながら、新たなサービスを提供していきたいです。具体的には、「新たなライフスタイルの創出」と「社会・産業の構造変革」を柱にしていきます。
「新たなライフスタイルの創出」は医療や電力、映像などのスマートライフ領域です。サービスと多様な端末とのシームレスな連携により、新たな体験やライフスタイルを創出します。
「社会・産業の構造変革」は、あらゆるイノベーションに新ドコモグループが持つ通信やサービス、ソリューションを役立てていただく法人事業領域です。たとえば、「働き方を変えていくための支援」「工場を効率化していくサポート」「先進技術を活用したスマートシティ構想の推進」などを展開したいと考えています。

綾瀬:3社の機能が統合し、新ドコモグループになったことで、これからますますお客さまにとって便利になっていくんですね。

井伊:はい。法人事業はこれまでのドコモにもあったのですが、NTTコミュニケーションズ、NTTコムウェアとともに、新しい法人事業ブランド「ドコモビジネス」を立ち上げました。3社が持つ5G・IoTなど先端ソリューションを融合させ、あらゆる法人のお客さまに対してワンストップのサポートを実現していきます。

綾瀬:3社が力を合わせることで、より大きな新しい挑戦になるのですね。

井伊:はい。新しい分野への挑戦だけではなく、この統合を機に「必要な時にきちんとつながる」という信頼感を、より一層高めていきます。そのためには、革新的なテクノロジーを活かしながら、災害時などはもちろん、日常やビジネスシーンでも、通信網がきちんと機能することを追求していきます。

綾瀬:ドコモは、さらに私たちの生活を便利に支える存在になろうとしている、ということですね。

井伊:ドコモには、新しい領域にチャレンジするDNAがあります。その意味で、新ドコモグループの誕生は、いわば「通信事業を主力としてきたドコモの事業構造の転換」です。これをひとつのきっかけとして、既存の枠組みや前例にとらわれず、新しい姿に自らを変革・進化させていきたいと考えています。

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新ドコモグループの具体的な取組み

綾瀬:新ドコモグループでは、すでに私たちの生活をより便利にしていくプロジェクトがいろいろと進んでいるんですね。

井伊:はい。たとえば、名古屋の久屋大通公園では、無人パトロールと自動フードデリバリーの実証実験を進めています。無人パトロールの仕組みにより、日中はもちろん、夜間でも公園内での迷惑行為を検知できるようにしたり、飲食店のメニューをモバイルオーダーすると、自動配送システムによってフードやドリンクがお客さまのもとへ運ばれてくるようにする取組みです。

綾瀬:SF映画の世界みたいです。自宅だけでなく、公園でもモバイルオーダーすると商品が届くなんてすごいですよね。

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7月より放映されるTVCMに登場するドコモの取組み
警備ロボット(左上)、自動配送システム(右上)、次世代モビリティ空間(左下)、次世代サイネージ(右下)

井伊:その他にも、テクノロジーを活用した安心安全な公園運営にチャレンジしています。NTTコミュニケーションズが開発したAI映像解析エンジンを活用し、公園内地下広場に設置した防犯カメラ映像をリアルタイムに解析する実証実験を進めています。この技術によって、たとえば、公園内での使用が禁止されているスケートボード等の物体を検知することが可能となります。車いす・白杖の物体検知や、転倒・うずくまり動作の検知により、サポートが必要な方を迅速に発見することなどもめざしており、どなたにとっても訪れやすく安心な公園づくりに貢献していきます。さらに、混雑状況の把握や人流分析データの活用により、パートナーとの新たなサービスの実現などにも挑戦していきたいと考えています。

綾瀬:ご高齢の方や幼い子どもなど、何か起きたときにすぐに発見してもらえる仕組みがあるのも、安心感につながりますね。さまざまな地域や人と一緒に新しいものを創っていく感じでワクワクしますね。

新ドコモグループがめざすもの

綾瀬:新ドコモグループとして新たな領域にチャレンジすることで、どのような社会や生活を実現したいとお考えでしょうか?

井伊:ドコモの存在意義は「世の中の役に立つこと」だと思っています。一人ひとりの「できた!」を増やして、より便利で快適な暮らしを送れる社会を実現したいです。3社がこれまで培ってきたサービスやソリューションの融合はもちろんのこと、さまざまな業界のみなさまとタッグを組むことによって、暮らしの在り方をアップデートしていきたいと考えています。

綾瀬:いろいろなコラボレーションによって、社会に大きな変化が起きそうですね。

井伊:はい、その通りです。スマホが進化を遂げる中で、私たちの手のひらでできることが増えました。それを、もっと生活全体に拡げていきたいと考えています。そのためには、コラボレーションと同時に、人の幸せにつながる技術を生み出し続けるためにR&D(研究開発)も欠かせません。ドコモはR&Dを「未来を創る源泉」だと捉えていますので、R&Dへの投資も大きく実施しています。また、R&Dの成果をイノベーションに結び付けるため、自社だけに留めるのではなくオープンにして、パートナーのみなさまとともに最先端の技術を積極的に社会に実装することを重視しています。

綾瀬:新しいビジネスを拡げていくだけではなく、その先にある「人の暮らしをよりよくしていく」ということを大切にされているんですね。新たな挑戦への想いは、「あなたと世界を変えていく。」というスローガンからも伝わってきます。以前、私もブランドアンバサダーとして6G時代の人間拡張技術(人の動きや感覚を他の人やロボットに伝送する技術)についてのCM撮影に参加しましたが、幸せにつながらない技術では意味がない、というメッセージも印象に残っています。

井伊:これからのドコモは、限られた業界で競争するのではなく、これまでとは異なる領域へ飛び込んでいきたいと考えています。ただ、変化の激しい今の時代において、世の中の役に立っていくためには、ドコモ単独ではなくあらゆる企業や人と手を携えてイノベーションに挑戦することが重要です。そこで、スローガンには、ドコモがみなさんと一緒に多種多様な事業領域へと広がるブランドになりたいという想いを込めました。
「あなた」とは、ユーザーであり、パートナーや投資家のみなさんであり、社員であり、あらゆる人です。そして「世界」は、ドコモが挑戦するさまざまな領域や分野を表しています。ドコモだけでは無理な挑戦も、「あなた」と一緒なら「世界」を変えられる。
このスローガンは、まさに新ドコモグループが本気で社会の変革をめざしていることを伝えるメッセージだと言えます。

綾瀬:井伊社長のお話を通して新ドコモグループが社会や人にどのように貢献されようとしているのか、すごく伝わりました。私もみなさんの思いをCMを通して伝えていければと思います。

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