Changing worlds with you. #02

あなたとエンタメを変えていく。

KAF 花譜 VR視聴体験 リアルとバーチャルをつなげる花譜と5Gが、
エンターテインメントの未来を見せる。

エンターテインメント業界に新しい風が吹いています。舞台上で激しいパフォーマンスを披露するアーティストでもなく、会いに行きたくなる可憐なアイドルとも異なる、デジタル空間を活動の拠点とするシンガーの登場です。

その第一線を走るのが、“日本の何処かに棲む、何処にでもいる、何処にもいない17歳”の花譜さん。デジタル空間におけるエンタメの可能性を大きく広げる彼女について、プロデューサーのPIEDPIPER(パイドパイパー)さんにお話をうかがいました。

花譜(KAF) 次世代型バーチャルシンガー

日本の何処かに棲む、何処にでもいる、何処にもいない17歳。さまざまな偶然により発見された類い稀な歌声を持つ次世代型バーチャルシンガー。2018年10月、仮想世界を拠点としながら現実世界への活動を本格始動。以来、彼女の歌声とSNSにアップされるリアルとバーチャルが融合されたミュージックビデオや写真が話題を呼び、フォロワーが急増。現在、YouTubeチャンネル登録者数は55万人を超え、総再生回数は1億回を突破している。

花譜ワンマンライブ「不可解」
バーチャルシンガーの
「希望」である花譜という存在。

3Dキャラクターであるアバターを使ってYouTubeをはじめとしたバーチャル空間で活動するVTuber。なかでも「歌ってみた」やオリジナル曲などの配信を中心に活動しているのがバーチャルシンガーです

そして今、次世代型バーチャルシンガーとして注目を集めるのが、2018年10月にデビューした花譜さん。2019年8月に初のワンマンライブ「不可解」を開催するために実施されたクラウドファンディング では目標金額の500万円を大幅に上回る4,000万円以上の支援金を獲得し、YouTube Liveでの生配信や全国各地の映画館でライブビューイングも実施。「#花譜不可解」はTwitterトレンドの世界1位になりました。

花譜ワンマンライブ「不可解」

花譜さんがエンターテインメント業界にもたらした衝撃をPIEDPIPERさんはどのように捉えているのでしょうか。

PIEDPIPERさん:花譜はみんなが想像していたけど実際には実現させてなかった、アニメの中の主人公のような存在だと思います。全く想像がつかない未来の存在ではなく『こんなアーティストがいたらいいな』と思えるような、少し未来のアーティストをSFプロトタイピングする感覚でプロデュースしています。

花譜さんのYouTubeチャンネルの登録者数は、今や50万人を超え、累計再生数は1億回を突破。PIEDPIPERさんは最初からこのような反響を予想していたのか。バーチャルシンガーというアーティストの形にどのような可能性を感じていたのかたずねると、このように語りました。

PIEDPIPERさん:本来プロになるはずもなかった才能が、インターネットや動画投稿サイトなどを通じて可視化されてきたのがこの10年です。『アバター』があることで安全に活動できるようになったことは大きいですね。才能はあるけれど、身元をバラしたくないような引っ込み思案な子もたくさんいます。花譜はこの“V”の文化がなければデビューしていなかったと思います。

花譜ワンマンライブ「不可解」

自身のリアルの顔を公開することなく、美しい歌声のみを公開する花譜さん。その声は音楽的同位体「可不(KAFU)」という音声創作ソフトウェアとしても販売され、多くのクリエイターが音楽的同位体「可不(KAFU)」を利用して楽曲を発表しています。花譜さんの歌声が今後ますますバーチャル世界に増殖していくという、これまでにない「シンガー」のあり方を体現しているのが花譜さんなのです。

人工歌唱ソフトウェア「可不(KAFU)」

2021年7月に発売した人工歌唱ソフトウェア「可不(KAFU)」。深層学習等のAI技術を使い、花譜さんの声質・癖・歌い方をリアルに再現。メロディと歌詞を入力するだけで、驚くほど明瞭で自然な歌声を奏でられます。

ファンとつながり、
ファンと創る。

花譜さんは、仮想世界を拠点としながら、現実世界でライブ活動も行なっています。その度にバーチャルならではの新しい施策を取り入れて成功を重ねてきました。たとえば、2020年3月に開催した花譜1st ONE-LIVE「不可解(再)」を、ARフィギュアを特典とした、スマートフォンでの視聴ができる「新体感ライブ CONNECT」※で開催しました。

※「新体感ライブ CONNECT」は2021年8月8日をもってサービス終了しました。
ドコモのライブ配信サービスは現在「dTV」で提供しております。

PIEDPIPERさん:コロナウイルスの影響で無観客ライブ開催を余儀なくされたため、ライブ配信するプラットフォームを『新体感ライブ CONNECT』、『ニコニコ生放送』、『SPWN』、『YouTube Live』の4つに広げました。『新体感ライブ CONNECT』ではARフィギュアなど、バーチャルならではのインセンティブを実現できたと思います。コロナ禍以前は有観客ライブと同時にストリーミング配信することに取り組んでいるアーティストはあまりいませんでした。それがコロナ禍において、オンライン配信を受け入れざるを得なくなり、まさに“ゲームチェンジ”してきたように思います。

花譜ワンマンライブ「不可解」

花譜さんが行ったインセンティブつきのオンライン配信は、会場に足を運ばなくても十分に楽しめる「リアルイベント+ライブ配信」というハイブリット型ライブの可能性を広げたのです。

PIEDPIPERさんはさらに次のように続けます。

PIEDPIPERさん:エンターテインメントを届けるという意味において、ストリーミングライブやYouTubeチャンネルがより重要になってきたと強く思います。ファンとの共創という意味でも、よりアーティストとファンのエンゲージメントが強まってきたのではないでしょうか。

また、2020年7月には、docomo 5Gとのコラボレーションによる展覧会「HAYABUSA EXPERIENCE by 3.5D × docomo ONLINE EXHIBITION」を開催。

HAYABUSA EXPERIENCE by 3.5D

バーチャル空間でのイベント実施を余儀なくされましたが、PIEDPIPERさんによると、新しい挑戦にもつながったと振り返ります。

PIEDPIPERさん:バーチャルの展覧会へと方向転換させたことは、結果としてはかなり面白いチャレンジになりました。想像以上に反響はありましたし、展覧会に“VR Chat”などを活用できたのは、今後の新しい事業へのヒントにもなりました。

VR Chat

展覧会では、さまざまなクリエイターが表現したイラストやミュージックビデオをオンライン上で観られるほか、バーチャル上で世界中の人々と交流できるソーシャルVRプラットフォーム「VRChat」が登場。
また、好きな場所にARフィギュアを飾れるアプリ「HoloModels(ホロモデル)」など、花譜さんの住む世界に足を踏み入れたような体験ができる展示も用意されました。

テクノロジーの発展と
エンタメの未来。

花譜さんの存在を支えるのは、バーチャル空間での最新テクノロジーです。特に5Gは高速・大容量通信、低遅延、多数同時接続が可能なので、バーチャル空間と私たちをストレスなくシームレスに接続します。5Gが実現するバーチャル世界でのエンターテインメントで体験できる「臨場感」や「感動」は、今後どのように変化していくのでしょうか。

花譜ワンマンライブ「不可解」

PIEDPIPERさん:XRライブなどがひとつのスタンダードになっていくのではとは思います。また、映画『レディプレイヤーワン』のようなメタバースが、現実とは別の、もうひとつの住居になっていく世界が2030年代には実現していくのではないでしょうか。また、そして音楽的同位体『可不』のベースになっているCEVIO AIのようなAIシンガーはかなり面白いなと思います。※XR……VR、AR、MRなどの先端技術の総称で、今後さまざま領域での活用が期待される技術の総称。

メタバースとは、VRのさらにその先の仮想空間上にある、現実世界のミラーワールド(鏡像世界)のこと。

たとえば米国のEpic社が開発したTPS(Third Person Shooter)というジャンルのゲーム『フォートナイト』には3億人のユーザーがいますが、2020年4月には、米国のラッパーであるトラヴィス・スコットが、ゲーム内でライブを開催しました。1,200万人が参加したというこのライブは、アーティストが巨大化し、ゲーム内を次々と移動するなど、バーチャル空間ならではの表現でファンたちを熱狂させました。

このように、日常とデジタル空間との境目がなくなっていく中で、花譜さんのように、現実世界に存在しながらアバターで活躍するアーティストは今後も増えていきます。コロナ禍でリアルなライブに行くのが難しい中で、花譜さんが行うリアルとバーチャルをつなぐライブやバーチャル空間でのライブは、近い将来、スタンダードになっていくでしょう。

そして5Gにより、よりメタバース空間でのエンターテインメントを多くの人が身近に感じることになります。今後、仮想空間へアクセスするプラットフォームが増えていく中で、花譜さんはさらに活動の場を広げていくはずです。

花譜ワンマンライブ「不可解」

さらにPIEDPIPERさんは高速通信などのテクノロジーの進化によって実現される世界について語ります。

PIEDPIPERさん:今はまだチープな表現でも、いずれとんでもないSFのような世界が必ず到来するはずです。その世界は、通信速度の進化が行き渡ることで実現するのだと思います。

5Gの高速・大容量通信、低遅延、多数同時接続という通信技術の進化によって、インタラクティブな表現が増え、視聴者とアーティストの距離は縮まっていきます。PIEDPIPERさんはその未来に期待を寄せます。

PIEDPIPERさん:これからのエンターテインメントは視聴者とアーティストと一緒に創るものになるのかなと思います。ファンであり、クリエイターでもある存在とどのように共創するかが大事になるのではないでしょうか。未来は『バーチャルなアーティスト』が当たり前の時代になってくるでしょう。バーチャルアーティストがいきいきと活躍するためにも、現実とはまた別の仮想世界、真のメタバースが実現する世界に到達したいです。

5Gを超えた通信技術が発展していく未来で、多くの人がアバターを当たり前に持つ世界が訪れるかもしれません。花譜さんが見せてくれる、現実とバーチャル空間での表現は、リアルでしか感じえなかったライブ体験をバーチャルで可能にし、あたかも自分がライブステージにいるようなインタラクティブな体験など、新たな「音楽体験」を生み出します。そんな未来を実現するのは5Gの通信技術です。

ドコモはそんな未来の実現に向けて、花譜さんやPIEDPIPERさん、そしてファンの方々とともに、世界を変えていきます。

花譜ワンマンライブ「不可解」