地域からのお知らせ(東海)

NTTドコモが愛知県の「自動運転社会実装モデル構築事業」に参画
<2022年6月23日>

株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、「2022年度愛知県自動運転社会実装モデル構築事業」(以下、本事業)に参画することとなりました。

愛知県では、将来の自動運転サービスの実現をめざし、2016年度から先導的に遠隔型自動運転システムなど最先端の技術を活用した自動運転の実証実験を積み重ねてきました。2019年度からは具体的なビジネスモデルを想定した実証実験を行ってきており、今年度は、社会実装に向けた取組みをさらに深化させ、交通事業者等が実運行において再現可能なビジネスモデルの構築をめざしています。

ドコモにおいても、これまで全国各地でさまざまな次世代モビリティや次世代交通に関する実証実験等を行っており、東海支社でも2019年度から3年連続で愛知県の自動運転実証実験に参画して参りました。その過程で蓄えてきた技術や知見等を活かし、愛知県の地域交通に貢献することを目的として、本事業に参画します。

本事業においてドコモは、さまざまなパートナー企業様とともに、「自動運転社会実装モデル構築事業(ショーケース)」および「自動運転社会実装モデル構築事業(集客施設)」の2つの事業を実施します。「自動運転社会実装モデル構築事業(ショーケース)」では、公道において磁気マーカシステム「GMPS」(※1を活用した安定走行を検証するほか、ビックデータ等を活用した移動需要に合わせた複数台の自動運転車両の同時運行・管理を実施します。
「自動運転社会実装モデル構築事業(集客施設)」では、歩車混在環境下での自動走行実現に向けて、歩行者検知および音声による車両接近情報を発信することで、安全・あんしんな運行を検証します。

今後もドコモは、お客さまに対しさまざまな課題解決をご提案することで、よりご満足いただけるよう取組んでまいります。

実証実験の概要

以下の地域(常滑市、長久手市)において実施

モデル類型(※2 ショーケース(※3 集客施設
実証地域 常滑市 長久手市
中部国際空港・
りんくう町・常滑市街
モリコロパーク
(愛・地球博記念公園)
道路種別 公道 閉鎖空間
実施ルート
(予定)
  • イオンモール常滑~中部国際空港(公道:中部国際空港連絡道路含む)
  • イオンモール常滑~りんくう町内~常滑駅(公道)
  • 西エントランス広場・児童総合センター付近(園内バスルートの一部)
実証テーマ 磁気マーカシステム・ビッグデータを活用したあんしん・安全で利便性の高い運行 園内バスルートでの自動運転バスによる運行
特徴等
  • 日本初となる磁気マーカシステムを活用した一般自動車専用道路(中部国際空港連絡道路)での走行
  • ビッグデータ等を活用した移動需要に合わせた最適な配車
  • 5GやAI映像解析技術(※4等を活用した危険か所リスクの検出
  • センサー等を活用したルート上の歩行者検知及び歩行者に対する音声による車両接近情報の提供
  • 樹木・起伏等があるルートでの自動運転バスによる走行
  • 最終的な実証実験ルートや実施時期は、愛知県警察、施設管理者等との調整を経て決定し、改めて発表します。
  • 今後の状況により、実証実験の内容について変更の可能性があります。

事業実施体制

ショーケース

参加予定企業名等 主な役割
株式会社NTTドコモ 事業統括、通信環境構築、5Gを活用したソリューションの提供、車両調達、ビッグデータの提供
先進モビリティ株式会社 自動運転バス車両の提供、走行調律作業の実施
アイサンテクノロジー株式会社 3Dマップ(※5の作製、走行調律作業の実施
  埼玉工業大学 自動運転バス車両の提供
株式会社ティアフォー 自動運転OS(※6 Autoware(※7の運用支援
岡谷鋼機株式会社 社会実装に向けたアドバイス
損害保険ジャパン株式会社 自動運転リスクアセスメント
名鉄バス株式会社 遠隔管制者、車内保安員、交通事業者としての運行支援
愛知道路コンセッション株式会社 中部国際空港連絡道路において磁気マーカシステムを活用するための環境提供
  シーキューブ株式会社 磁気マーカ敷設
愛知製鋼株式会社 磁気マーカシステム「GMPS」の提供
イオンモール常滑 遠隔管制室の設置場所提供等
株式会社東海理化 遠隔監視の映像を統合するシステムの提供
  • 今年度新規参画企業

集客施設

参加予定企業名等 主な役割
株式会社NTTドコモ 事業統括、通信環境構築、5Gを活用したソリューションの提供、車両調達
アイサンテクノロジー株式会社 3Dマップの作成、走行調律作業の実施
  埼玉工業大学 自動運転バス車両の提供
株式会社ティアフォー 自動運転OS Autoware の運用支援
岡谷鋼機株式会社 社会実装に向けたアドバイス
損害保険ジャパン株式会社 自動運転リスクアセスメント
名鉄バス株式会社 遠隔管制者、車内保安員、交通事業者としての運行支援
株式会社東海理化 遠隔監視の映像を統合するシステムの提供
  • 今年度新規参画企業

実証車両

地域・ルート 車両 説明
中部国際空港・りんくう町・常滑市街 イオンモール常滑~中部国際空港

小型バス車両(1台)

小型バス車両
  • 小型バス「ポンチョ(日野自動車)」をベースとした車両
  • GNSS(※8高精度位置情報+磁気マーカシステムを活用した自動運転システムを搭載
イオンモール常滑~りんくう町内~常滑駅

大型バス車両(1台)

大型バス車両
  • 大型バス「レインボー(日野自動車)」をベースとした車両
  • 自動運転OS Autowareにより走行
モリコロパーク

大型バス車両(1台)

大型バス車両
  • 大型バス「レインボー(日野自動車)」をベースとした車両
  • 自動運転OS Autowareにより走行

  1. 磁気マーカシステム「GMPS」:
    道路に敷設された磁気を発するマーカ(磁気マーカ)を、車両に取り付けられた磁気センサーモジュールで読み取り、車両の自車位置を正確に特定する方式。
    「GMPS(Global Magnetic Positioning System)」は、愛知製鋼株式会社の登録商標
  2. モデル類型:
    社会実装が見込まれる地域を類型化し、モデルとして県で設定したもの。
  3. ショーケース:
    最新技術を一般の方等に対して紹介、説明する機会とするもの。
  4. AI 映像解析技術:
    AIを活用して監視員のモニター映像を解析し、危険か所(人や他車)の検出・映像の強調表示等を行う技術。遠隔監視の補助として利用する。
  5. 3Dマップ:
    自動運転車両の走行経路の設定に用いられる3Dの地図。
  6. 自動運転OS:
    「自動運転オーペレーティングシステム」の意味であり、自動運転システムを構成するさまざまなソフトウェアを統括するソフトウェア。
  7. Autoware:
    自動運転システム用オープンソースソフトウェア。
    The Autoware Foundationの登録商標。
  8. GNSS:
    Global Navigation Satellite Systemの略で、人工衛星から発射される信号を用いて自己位置などの測位を行う技術。

報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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