地域からのお知らせ(東海)

刈谷市とドコモ、イベント効果検証に向けた実証実験を開始
~AI映像解析技術を活用した混雑状況、人流、属性の把握~
<2022年4月26日>

刈谷市(市長:稲垣 武)と株式会社NTTドコモ東海支社(以下、ドコモ)は、2022年5月7日(土曜)より、スマートシティの取組みの一環として、イベントの来場者数やその属性、また人流データを、デジタル技術を活用して取得・把握し、イベントの効果検証をする実証実験を実施します。

この実証実験は、以下4つの目的から、刈谷市が開催するイベントを対象に、ドコモのAI映像解析技術などを組み合わせて行います。

  1. 来場人数をリアルタイムに収集・解析することで混雑状況を把握および発信
    • 映像エッジAIプラットフォーム「EDGEMATRIX®(※1で人数カウント
    • 来場者向けに混雑状況を3段階「混雑」「やや混雑」「空き」でWebサイトにて発信
  2. イベント後のマーケティング調査を目的に来場者の属性情報を把握
    • 「SAFR®(※2による属性情報(年齢・性別)の推定
    • 取得した属性データの結果を刈谷市に提供
  3. イベント有無による刈谷駅周辺の人流把握
    • 駅から出てくる人数を「EDGEMATRIX®」でカウントすることで人流を把握
    • イベントがない日も人流データを取得することで、人流増減を比較
  4. イベント来場者向けに駐車場の満空情報を発信
    • 駐車場の満空表示板を「ドコモ画像認識プラットフォーム」(※3で解析し、満空情報を把握
    • 来場者向けに駐車場の満空情報をWebサイトにて発信
    • 個人を特定できる映像や情報は残さない運用にしており、プライバシーに配慮して実施します。

この実証実験の結果を踏まえ、刈谷市は今後イベント開催する際に検討材料として活用することが期待できるほか、本取組みを通じて、客観的なデータを蓄積し、ゆくゆくはオープンデータ化することで魅力ある店舗の誘致等に繋げ、回遊性および賑わいのあるまちをめざしていきます。
またドコモは、本実証実験への参画を通じ、刈谷市とのスマートシティに関する連携を拡大してまいります。

今後もドコモは、さまざまな地域課題解決をご提案することで、よりご満足いただけるよう取組んでまいります。

全体概要

1. イベント概要

本実証実験は、刈谷市主催のイベント「カリアンブレラ」開催に合わせて実施します。「カリアンブレラ」は刈谷駅エリアの「みなくる広場」「きたくる広場」「カリマチストリート」で実施され、アンブレラスカイ・バルーンスカイ・オープンカフェ・ナイトカフェの4つのイベントが開催されます。

イベント 開催場所 開催日
アンブレラスカイ みなくる広場 4月28日(木曜)~6月7日(火曜)
オープンカフェ みなくる広場 5月7日(土曜)、8日(日曜)、14日(土曜)、15日(日曜)、
21日(土曜)、22日(日曜)、28日(土曜)、29日(日曜)
6月4日(土曜)、5日(日曜)
バルーンスカイ きたくる広場 4月28日(木曜)~6月7日(火曜)
ナイトカフェ カリマチストリート 6月7日(火曜)

2. 各エリアの実証概要

各エリア地図1
各エリア地図2
  1. イベント来場者数の把握および発信
  2. イベント来場者の属性情報(年齢・性別)の把握
  3. イベント開催時と平常時における刈谷駅周辺の人流把握
  4. 駐車場の満空情報の発信

3. 実証の実施体制

企業名等 主な役割
刈谷市 実証実験の総合調整、取得データの活用
ドコモ ネットワーク機器および情報発信システム等の管理運用

各実証実験詳細

1. イベント来場者数の把握および発信

実証目的
  • 混雑状況を可視化し発信することで、来場者の待ち時間を短縮すること
  • 来場者数を把握することで、イベントの効果検証および今後イベントを開催する際の検討材料として活用すること
実証日程・エリア
  • みなくる広場
    5月7日(土曜)~6月5日(日曜)
  • カリマチストリート
    6月7日(火曜)(ナイトカフェ開催日)
実証概要

みなくる広場にカメラ3台、カリマチストリートにカメラ1台を設置します。
カメラよりイベント会場全体を撮影し、映像エッジAIプラットフォーム「EDGEMATRIX®」を活用して来場者の頭の数をカウントし、来場者人数を検知します。
検知した来場者人数と事前に設定していた混雑状況の閾値を比較することで、来場者向けに混雑状況をWebサイトにて発信します。

  • 映像を録画せずに人数をカウントできるため、個人を特定できる情報は残しません。
実証イメージ
実証イメージ:頭を認識し人数カウント→エッジAIで解析→混雑状況の可視化

2. イベント来場者の属性情報(年齢・性別)の把握

実証目的
  • 属性を把握することで、ターゲットとして想定していた来店者が来たのか等の検証を行い、今後イベントを開催する際の検討材料として活用すること
実証日程・エリア
  • みなくる広場
    5月7日(土曜)、8日(日曜)、14日(土曜)、15日(日曜)、21日(土曜)、22日(日曜)、
    28日(土曜)、29日(日曜)
    6月4日(土曜)、5日(日曜)(オープンカフェ開催日)
  • カリマチストリート
    6月7日(火曜)(ナイトカフェ開催日)
実証概要

みなくる広場とカリマチストリートに出店するキッチンカー付近にカメラを設置し、AI顔認証ソフトウェア「SAFR®」を活用することで、来店者の年齢・性別などの属性推定を行います。

  • 取得するのは属性データのみのため、顔画像データ等の個人を特定できる情報は残しません。ただし個人が特定されない形で統計データを公開、またはイベント開催関係者に開示する場合があります。
実証イメージ
実証イメージ:顔認証による属性→属性(年齢・性別)データの蓄積→統計データの可視化

3. イベント開催時と平常時における刈谷駅周辺の人流把握

実証目的
  • 刈谷駅の人流を把握することで、イベント開催時と平常時における人流の変化を可視化し、イベントにより刈谷駅周辺が活性化するか等の効果検証を行い、今後イベントを開催する際の検討材料として活用すること
実証日程・エリア
  • 刈谷駅連絡通路
    5月7日(土曜)~6月下旬
実証概要

刈谷駅連絡通路の南北にカメラ2台を設置し、映像エッジAIプラットフォーム「EDGEMATRIX®」を活用して、刈谷駅から出ていく人数をカウントすることで、イベント開催期間中の刈谷駅の人流を把握します。また、イベント終了後も一定期間、計測を継続することにより、イベント開催時と平常時の人流の変化を把握します。

  • 映像を録画せずに人数をカウントできるため、個人を特定できる情報は残しません。
実証イメージ
実証イメージ:設定したラインを跨いだら人数カウント→エッジAIで解析→統計データの可視化

4. 駐車場の満空情報の発信

実証目的
  • 駐車場の満空表示板を画像認識して可視化し、発信することで、来場者が事前に駐車場の状況を確認できること
実証日程・エリア
  • 刈谷市役所第2駐車場
    5月7日(土曜)~6月7日(火曜)
実証概要

駐車場にカメラを設置し、撮影した満空表示板の画像を「ドコモ画像認識プラットフォーム」を活用し解析し、駐車場の満空情報を可視化します。イベント来場者が、事前に刈谷市イベントWebサイトから確認できるように発信します。

  • 満空表示板のみが見えるようにカメラをカバーするため、車両のナンバー等の個人が特定できる情報は取得しません。
実証イメージ
実証イメージ:駐車場の満空表示板を撮影→AI画像解析→満空情報の可視化

  1. 「EDGEMATRIX®(エッジマトリクス)」とは、現場(エッジ)でカメラ映像などをAI処理する「エッジAI」を簡単に導入、運用できる映像エッジAIプラットフォームです。
  2. AI顔認証ソフトウェア「SAFR®」とは、ライブビデオの顔認証処理を実現する世界最先端のプラットフォームです。
  3. ドコモ画像認識プラットフォームとは、画像認識AIをAPIで提供するクラウドサービスです。
  • 「EDGEMATRIX®」は、EDGEMATRIX株式会社の登録商標です。
  • 「SAFR®」は、RealNetworks, Inc.の登録商標です。

報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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