地域からのお知らせ(東海)

愛知県西尾市における「自動運転社会実装プロジェクト推進事業-住宅団地・郊外モデル」の実証実験実施について
<2020年12月2日>

株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、愛知県西尾市において、自動運転社会実装プロジェクト推進事業住宅団地・郊外モデルの実証実験を行います。

2020年6月15日(月曜)に当社が発表いたしましたように、当社は「愛知県自動運転社会実装プロジェクト推進事業(※1」に参画していますが、その「住宅団地・郊外モデル」として、愛知県西尾市において、「生活・観光混在エリアにおけるMaaS(※2」を実証テーマに、自動運転の実証実験を行います。

今後もドコモは、お客さまに対しさまざまな課題解決をご提案することで、よりご満足いただけるよう取組んでまいります。

愛知県自動運転社会実装プロジェクト推進事業の実験内容

実証実験の概要

(1)実施日程

2020年12月11日(金曜)から12月13日(日曜)

  • 12日(土曜)、13日(日曜)の一般の方の受付は、午前9時から試乗枠の受付を開始し、試乗時間の30分前から顔認証情報の登録等を実施します。
日程 時間 ルート・場所 試乗者
12月11日(金曜) 午前10時~午前10時40分 西尾駅~西尾市歴史公園
950m
大村愛知県知事
発車時刻
午前11時/午前11時30分
午後1時30分/午後2時
午後2時30分/午後3時
報道機関

受付は、西尾コンベンションホール(西尾市花ノ木町4丁目64番地)1階

12月12日(土曜) 発車時刻
午前9時30分/午前10時
一般の方
  • 予約なしで受付順に乗車になれます
  • 18歳以上65歳未満の方に限ります
  • 介助なしで車両に乗車できる方に限ります

受付は、西尾コンベンションホール(西尾市花ノ木町4丁目64番地)1階

12月13日(日曜) 発車時刻
午前9時30分/午前10時
午前10時30分/午前11時
午前11時30分/午後1時30分
午後2時/午後2時30分
午後3時
  • ルートの内容は、ルート等詳細を御覧ください。
  • 天候等により走行の一時中断、中止またはスケジュールの変更が生じる場合があります。
  • 乗車時間は10分程度です。
(2)事業実施体制

ドコモを幹事会社とする共同体で事業実施

ドコモ、名古屋鉄道株式会社、名鉄東部交通株式会社、株式会社メイテツコム、アイサンテクノロジー株式会社、株式会社ティアフォー(※)、岡谷鋼機株式会社(※)、損害保険ジャパン株式会社(※)

  • アイサンテクノロジーの外注先として参画

(協力)アイシン精機株式会社、西尾市

(3)ルート等詳細

起点:名鉄西尾駅(西口ロータリータクシー乗り場)
終点:西尾市歴史公園駐車場(西尾市錦城町231-1)

ルート地図
(4)車両概要

車両は、タクシー車両をベースとし、株式会社ティアフォーが開発した自動運転システムを搭載しています。

車両名 「JPN TAXI(ジャパン タクシー)」
JPN TAXI(ジャパン タクシー)
仕様
  • 自動運転システム「Autoware(※3、※8」および事前に取得する「高精度3Dマップ(3次元地図)」を使用して走行
  • AutowarePC(※4搭載、3D-Lidar(※5を6台搭載
  • 自己位置推定、障がい物認識(停止)、信号認識(カメラ・通信等)の機能を実装
  • 試乗モニターは1運行当たり1名~2名
(5)実証実験のハイライト(見所)

○交通量の多い幹線と生活道路を織り交ぜた一般公道において自動運転車両を定期運行
駅周辺市街地の回遊性・利便性をより向上させることを目的に、名鉄西尾駅(西口)~西尾市歴史公園まで自動運転タクシーのコンセプト車両を運行します。
このルートは、中心市街地の主要道路と一方通行の幅員の狭い生活道路から構成されており、見通しが悪い左右交差点から合流してくる他車両等の検知、加速減速の繰り返し、右左折時や狭隘道路走行時の緻密な経路設定など、単一環境の道路に比べて高度な制御が求められます。今回の実証実験を通じて、さらなる自動運転車両制御の高度化を目指します。

○交通事業者(名鉄東部交通)の乗務員による運行
交通事業者である名鉄東部交通株式会社が、社会実装の可能性を見据えて運行を担います。
なお、運行時は、同社の乗務員(第二種免許の保有者・事前教習修了者)が、車両の運転席と遠隔監視室(西尾市役所内)から監視を行います。
遠隔監視システムは、将来的に数多くの無人自動運転車両が走行する社会が到来した場合、少人数で複数車両を運行するビジネスモデルの可能性を探るものであり、公共交通の担い手不足の緩和につながるものです。

○生活と観光が共存するエリアにおけるMaaSを想定した取組み
住民・観光客に多様な行き先への継ぎ目のない移動を実現するMaaSモデル構築を目指し、自動運転車両、レンタサイクル、パーソナルモビリティ(※6を提供します。
さらには、特設ホームページにおいて、これらの交通手段の利用案内のほか、名鉄主要駅から西尾駅までの経路検索情報、周辺店舗や地域情報などを一元的に提供することにより、モビリティ(移動手段)を軸とした人々の回遊性向上を目指します。

  • パーソナルモビリティ(※6は、歴史公園駐車場内において模擬的に運行

○共通ポイント(ドコモのdポイントを活用)と顔認証システム(※7の活用
自動運転車両の乗車時にあらかじめ登録された顔認証情報に対応してポイント進呈をするとともに、周辺店舗を利用する際にも共通のポイントを進呈し、モビリティ・店舗両方の利用意欲を高め、観光客等の回遊性を向上させることで、地域経済への波及効果を高めるモデルを提示します。
今回はポイントの「進呈」のみを行いますが、このような取組をさらに発展させることで、自動運転車等のモビリティ(移動手段)の利用料を利用者だけではなく、ポイントのやりとりを通じて店舗或いは地域全体で負担する仕組みづくりにもつなげることを想定しています。
こうした仕組みづくりを通じて、店舗・地域は人々の回遊性向上による経済メリットを受けるとともに、旅客に加えて地域住民の移動の利便性も高めることを目指します。
また、顔認証システムをさらに活用することで、自動運転タクシーや店舗の予約、利用から決済までの自動化や、技術革新により運行コストが低減した自動運転車両を使用した移動サービスが、地域全体でのポイント連携を通じて店舗(レストラン等)の無償付帯サービスとして提供されるなど、将来的な地域のさらなる利便性向上ひいては、スマートシティ化をも見据えています。
こうした自動運転の採算面にも着目し、共通ポイントを用いる実証実験は全国でも希有な取組となります。

(6)ポイントが付与される周辺店舗(12店舗)
  • カフェ・喫茶 アリス(西尾市桜木町3丁目51−3)
  • カフェ・喫茶 カテキン堂(西尾市鶴ヶ崎町4-11)
  • カフェ・喫茶 カフェ竹庵(西尾市本町6)
  • カフェ・喫茶 CAFE HOTCH POTCH(西尾市住吉町3-31-1第16オーシャンプラザ1号)
  • 割烹・小料理 旬彩石川(西尾市桜木町4-34)
  • カフェ・喫茶 中央ふれあいセンター喫茶室(西尾市錦城町162番地14)
  • 和食レストラン とんかつ錦(西尾市塩町18)
  • 洋菓子小売 パティスリーツタヤ(西尾市幸町3)
  • 醸造品小売 はと屋(西尾市吾妻町21番地1)
  • カフェ・喫茶 抹茶ラボ 西尾伝想茶屋店(西尾市錦城町122)
  • 和菓子小売 夢菓笑おきなや(西尾市吾妻町239)
  • 割烹・小料理 和遊膳 山味(西尾市吾妻町285)

一般試乗者の試乗について

  1. 試乗者の条件
    • 18歳以上65歳未満の方に限ります。
    • 介助なしで車両に乗車できる方に限ります。
  2. 受付
    • 当日、午前9時から西尾コンベンションホール(西尾市花ノ木町4丁目64番地)1階で受付けます。
    • 受付先着順での試乗となるため、満席になった場合は試乗いただけません。
  3. 試乗時のお願い
    • 問診表および試乗同意書に署名いただきます。
    • 試乗後にアンケート記入へのご協力をお願いします。
  4. 天候等による走行中断や中止
    • 天候等による理由により、走行を一時中断または中止する場合があります。その場合試乗できない場合があります。

新型コロナウイルス感染防止について

  • コロナ感染症対策のため、試乗時に検温を実施します。37.5度以上の発熱がある方の試乗はお断りする場合があります。
  • 新型コロナウイルス接触確認アプリCOCOAの利用をお願いします。
  • マスクの着用と手指消毒に御協力ください。

  1. 愛知県自動運転社会実装プロジェクト推進事業:
    愛知県が2016年から継続的に実施している自動運転実証実験事業の名称
  2. MaaS:
    Mobility As A Seviceの略。自家用自動車に依存しないで、人が移動できるよう、公共交通を含む移動サービスを組合せ、接続性を高めたり、経済効果をもたらそうとする取組み
  3. Autoware:
    株式会社ティアフォーが開発した自動運転のオペレーティング・システム(OS)
  4. Autoware PC:
    Autowareを動かすためのコンピューター。高精度3D地図もAutowarePCに保存される
  5. 3D LiDAR:
    LiDARはレーザー光によって景色を立体的に映し出すことができるセンサであり、その反射によって得られる点群データを活用して3Dマップを作成する
  6. パーソナルモビリティ:
    センサーや制御装置を備えた少人数用の乗り物の総称
  7. 顔認証システム:
    生体認証のひとつ。個々人の顔の情報を「特徴量」としてコンピューターが記憶することで、同一の顔を検出することができる。そのため、個人認証のツールとしての活用が広まっている
  8. AutowareはThe Autoware Foundation の登録商標

報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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