地域からのお知らせ(東海)
ヤマハ モーターパワープロダクツとドコモ、ゴルフカー100台を対象としたLPWAネットワークによる大量機器遠隔監視の実験に成功
<2017年11月1日>
ヤマハモーターパワープロダクツ株式会社
株式会社NTTドコモ東海支社
ヤマハモーターパワープロダクツ株式会社(以下、ヤマハ)株式会社NTTドコモ東海支社(以下、ドコモ)は、「ゴルフカー遠隔監視サービス」の運用開始をめざして、LPWAネットワークを活用した大量機器遠隔監視の実証実験を静岡県の葛城ゴルフ倶楽部で行い、2017年10月31日(火曜)東海4県(静岡、愛知、岐阜、三重)で初めて実験に成功しました。
本サービスは、ゴルフカーの車両状態情報や位置情報等をLPWAネットワークで監視することにより、ゴルフ場におけるゴルフカー管理を効率化するサービスです。
LPWAネットワークを活用した「ゴルフカー遠隔監視サービス」は、IoT機器の通信にかかわる消費電力が小さく、IoTゲートウェイ1台で数kmにもおよぶ広域なエリアをカバーでき、100台もの大量なIoT機器を接続できるため、運用にかかわる通信コストを抑制できるというメリットがあります。
ヤマハとドコモはLPWAネットワークの一つであるLoRa®※を用いたIoT向け低消費電力長距離通信の実証実験を目的とし、葛城ゴルフ倶楽部のクラブハウスなどにLPWA対応IoTゲートウェイを設置。また、コース内にある監視対象のゴルフカー100台にIoT機器を100台設置しました。
また、山間部の起伏のある約2.5km×約1.2四方の広域エリアにおいて、全36ホールをゴルフカーが移動した場合においても、全てのコースにおいてゴルフカーのGPS情報をLPWAネットワークで送信することによる遠隔監視が可能であることを確認しました。
さらに、コース上を移動していない待機中のゴルフカーも含め、ゴルフ場にある全てのゴルフカーを対象としてゴルフカーのバッテリー残量や自己診断結果等を遠隔監視する利用シーンを想定した実験を行い、一定の周期で合計100台の大量機器を対象とした遠隔監視が可能であることが確認できました。
今後、ドコモはさらに幅広いパートナー企業との連携を促進し、これまで培ったLPWAネットワークに関するノウハウを活かし、IoTの分野において積極的に通信技術の向上に貢献していくとともに、快適なIoT向け通信サービスの利用を可能にしてまいります。
実証実験概要
1. 実験内容
- LPWAネットワークによる低消費電力長距離通信技術のゴルフカート遠隔監視への適用可能性の検証
- 子機100台による大量機器接続時のシステム検証
2. 実験期間
2017年10月11日(水曜)、10月31日(火曜)
3. 実験場所
静岡県袋井市 葛城ゴルフ倶楽部
4. 実証実験イメージ

5. 実証実験時の写真

クラブハウスに設置したIoTゲートウェイ

プレー中を想定した実験模様

ゴルフカーヘ100台の子機を設置
- 「LoRa®」の名称および関連するロゴは、Semtech Corporationの登録商標です。