地域からのお知らせ(東北)

『UNISONet』を活用した送電設備の監視に係わる実証試験を開始
~送電設備の保守業務の効率化を目指して~

2020年3月2日
東北電力株式会社
ソナス株式会社
NTTドコモ東北支社

 このたび、東北電力株式会社、ソナス株式会社、株式会社NTTドコモ 東北支社は、山間部における送電設備の保守業務の効率化を進める観点から、マルチホップ無線『UNISONet(ユニゾネット)』を活用した送電設備の監視に係わる実証試験を福島県内で開始いたしました。

 『UNISONet』は、ソナスが独自開発したマルチホップ無線で、長距離のデータ通信や低消費電力といった特徴を持つ通信ネットワークであるLPWA(省電力広域無線通信技術)の一つであり、今回の実証試験では、この『UNISONet』を搭載した通信システムおよびドコモの通信に関するノウハウを活用し、東北電力が所有する山間部の送電設備の監視において、通信端末間のデータ送受信状況の確認や実環境での耐久性等を確認し、山間部の送電設備への導入可否を検証することとしております。

 東北電力では、現在、送電鉄塔に設置している航空障害灯の点灯状況を現場パトロールによる目視にて確認していますが、送電設備は広い範囲に数多く設置されているため、特に山間部や遠方にある送電設備の場合、現地までの移動に時間を要している状況であり、安全面や業務の効率化といった観点から様々な対策を検討しております。

 こうした中、今回、実証試験を行う『UNISONet』を活用して、山間部や遠方の設備の場合でも、現地の鉄塔に設置した通信端末から遠隔でデータ取得することで、事務所にいながら送電設備の状況が確認することが可能となるなど、業務の効率化が期待されております。

 今後、本実証試験の結果等を踏まえて、送電設備の保守業務へのLPWAの導入を目指してまいります。

『UNISONet』を活用した送電設備の監視に係わる実証試験概要

1.目的

  1. 送電設備の監視における『UNISONet』の活用検証
  2. 『UNISONet』の導入可否の検討

2.実証試験期間

2020年3月31日(火曜)まで

3.実証試験内容

東北電力の所有する福島県内の鉄塔にマルチホップ無線『UNISONet』の通信端末計13機を設置し、以下の観点から、送電設備監視における『UNISONet』の有用性を検証します。

  • 通信電波の届きにくい山間部を含む地域での『UNISONet』のデータ送受信状況の確認
  • 送電鉄塔に実際に設置した通信端末の耐久性の確認
  • 『UNISONet』を用いた送電設備保守業務の東北・新潟エリア全体への導入可否

4.実証試験イメージ

山間部の鉄塔に設置した『UNISONet』通信端末間をマルチホップ通信でネットワーク化し、データ送受信の状況を確認します。

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