地域からのお知らせ(東北)

省電力HDワイヤレスカメラとAIを用いた
乳幼児の午睡時におけるうつぶせ寝検出の実証実験を開始

2018年12月18日

 株式会社NTTドコモ東北支社(以下、ドコモ)と、秋田県南秋田郡井川町(以下、井川町)は乳幼児の午睡時に必要とされるうつぶせ寝確認業務の支援を目的とし、Locix, Inc.(以下、ロシックス社)の省電力HDワイヤレスカメラと、NTTグループのAI「corevo®」を構成する、ドコモのAI技術を活用した画像認識エンジンを組み合わせて、井川町立 井川こどもセンター(以下、こどもセンター)における乳幼児の午睡時の体勢の判定に向けた実証実験を2018年11月上旬から開始いたしました。

 睡眠中に赤ちゃんが死亡する乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)という病気のほか、うつぶせ寝による窒息等の事故があることから、これまで保育所においては保育士が数分に一度、乳幼児の体勢や呼吸の有無などを確認し、午睡時のうつぶせ寝を確認・防止する必要がありました。午睡時は保育士にとっても有益な業務時間でもあるため、この確認作業は業務量的にも心理的にも負担となることが多く、保育現場における課題とされてきました。
 そこでドコモは、保育士の午睡時における作業時間をより確保しやすくすることを目標として、うつぶせ寝検出ソリューションの実現に向けた実証実験を実施しております。
具体的には、井川町のこどもセンターを実証実験用のフィールドとして利用させていただき、ワイヤレスカメラにて乳幼児の午睡時における体勢を撮影します。こどもセンターにて撮影された画像を用いてAIによる画像認識でうつぶせ寝判別の精度を検証します。

 今後ドコモは、パートナーさまとドコモの研究開発部門・法人営業部門の三位一体のチームが社会や顧客の課題解決を図る取り組み「トップガン™」のもと、ロシックス社のカメラソリューションを活用することで、保育領域にとどまらず、倉庫管理や、物販、施設監視などの分野へ水平展開し、さまざまなお客さまの課題解決に活用してまいります。

  • 「トップガン™」は、株式会社NTTドコモの商標です。
  • 「corevo®」は日本電信電話株式会社の登録商標です。(別ウインドウが開きますhttp://www.ntt.co.jp/corevo/)

概要

1.目的

 保育所では数分に1回、保育士が乳幼児の呼吸や体勢を確認し、うつぶせ寝になっていないかを確認しておりましたが、本実証実験を通じて、カメラから得た情報によってうつぶせ寝の検出を可能とし、体勢の正確な把握ができるようになることで、保育士の支援情報として有用性があるかを確認します。

2.期間

2018年11月上旬~2019年1月中旬予定

3.実証実験内容

 こどもセンターに設置したワイヤレスカメラにて乳幼児の午睡画像を撮影し、画像認識による精度を検証します。

4.本実証実験イメージ

イメージ
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