地域からのお知らせ(東北)

東北・みやぎ復興マラソン2018における
「5G」を利用した新たなテレビ中継スタイルの実証実験に成功
~日本初、地上波生放送での5Gを使った「映像伝送」と「カメラリモート制御」の実現~

2018年10月15日

株式会社NTTドコモ東北支社(以下、ドコモ)は、2018年10月13日(土曜)、14日(日曜)に開催された「東北・みやぎ復興マラソン2018」において、第5世代移動通信方式(以下、5G)を活用した4Kカメラ映像伝送とカメラリモート制御の実証実験を、株式会社仙台放送(以下、仙台放送)の協力のもと実施し、5Gを経由して伝送された映像を生中継で放送することに成功いたしました。仙台放送は「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」に参加しています。

現在テレビ中継においては、基本的に中継車とカメラとの間ではケーブルによる接続が必要であり、ケーブル長や現場環境によって敷設の制限を受けます。また、LTEによる映像伝送装置を用いた可搬型カメラシステムでは、単一方向の映像送信にとどまり、本社や中継車からカメラを制御できない、送り返し映像1をカメラマンが見ることができないなどの課題があります。

本実証実験では、ドコモが2020年に商用サービス開始をめざす5Gが持つ「高速大容量」「低遅延」という特性を活かし、4Kカメラで撮影した高画質映像を5G経由で中継車に伝送すると同時に、中継車からカメラ側に向けた送り返し映像の伝送や、カメラの制御(絞り、色補正等)をリアルタイムに行いました。

また、4K映像と同時にHD映像も5G経由で中継車に伝送し、マラソン当日、仙台放送の地上波生放送において一部、リアルタイムの中継映像として使用しました。地上波生放送において、5Gを使った映像伝送とカメラリモート制御を実施したのは、日本初2の取り組みです。

将来、カメラからテレビ局までの映像送信に5G無線伝送が加わることにより、新たな中継スタイルの構築に繋がると考えられます。
今後もドコモは、「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」のパートナーとともに、5Gを活用した様々な利用シーン創出やソリューションの実現をめざしてまいります。

  1. 中継車にいるスイッチャーが複数のカメラ映像を手動で切り替えて放送用に選択している映像。中継カメラマン側に送られることにより、現在放送されている映像をカメラマンが確認しながら撮る映像を決めたり、カメラを移動させたりすることができるようになります。
  2. 日本初:2018年10月14日現在。ドコモ調べ。

実証実験の概要

1.内容

東北・みやぎ復興マラソン2018において、マラソンのスタート・ゴール地点を4Kカメラで撮影し、本映像を5G経由でリアルタイムに中継車に伝送を行い、会場に設置したモニターへの配信を実施しました。また、同映像(HD映像)を仙台放送の地上波生放送において一部、リアルタイムの中継映像として使用しました。
5G経由で伝送を行ったのは、以下の①~③の項目となります。

【カメラ⇒中継車】
 ① 4Kカメラで撮影した映像の伝送(4K映像、HD映像)

【中継車⇒カメラ】
 ② 送り返し映像の伝送(HD映像)
 ③ カメラ制御指示(絞り、色補正等)

2.日時、場所

日時:2018年10月13日(土曜)、14日(日曜)
場所:東北・みやぎ復興マラソン2018 スタート・ゴール地点(住所:宮城県岩沼市下野郷字浜234)

3.実証実験イメージ

イメージ

4.各社の役割

  1. 仙台放送
    ・本企画立案
    ・4Kカメラでの撮影、中継車を介したテレビ中継の運用
  2. ドコモ
    ・本企画立案
    ・5G実証環境の提供

5.実証実験模様

<5G実証実験装置>

<5G実証実験の模様>


<5G実証用4Kカメラ>

<会場モニター>

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