地域からのお知らせ(四国)
5Gを活用した高精細画像による遠隔医療の実現に向けた実証実験開始
~地域医療格差を解消するドクター間の高精細画像伝送に5Gの有用性を検証~
2019年12月20日
株式会社NTTドコモ 四国支社
株式会社NTTドコモ四国支社(以下、ドコモ)は徳島県と協力し、第5世代移動通信方式(以下、5G)を活用したへき地における遠隔医療※1の実現に向けた実証実験を、徳島県立中央病院(以下、中央病院)および徳島県立海部病院(以下、海部病院)において、2020年1月14日(火曜)から開始いたします。
本実証実験に先立ちドコモは、2019年11月27日(水曜)に中央病院および海部病院の実証実験エリアにおいて5G用無線局(基地局および陸上移動局)の商用免許を付与されました。この5G商用化基地局を活用し双方の病院内を5Gエリア化した上で、「4K高精細マルチ医療画像伝送システム」の有用性を確認する遠隔医療の実証実験を国内で初めて行います※2。具体的には、4Kカメラ、4K内視鏡などを用いて、検査映像をリアルタイムに遠隔地の病院に伝送し遠隔での医療指導や支援を行います。
ドコモと徳島県は、へき地における遠隔医療などに5GおよびICT(4K高精細医療画像伝送システム)を活用することで、地域のみなさまや医師の移動時間短縮による負担軽減をはじめ、過疎化地域における医師不足などによる地域医療格差の解消に寄与できるように協力してまいります。
徳島県、中央病院、海部病院、ドコモは、今回の実証実験により、これらの有用性の検証を行い、次年度から継続可能な事業モデルとなるよう連携して取り組んでまいります。
- 遠隔医療とは、医師と患者が距離を隔てたところで、さまざまな通信技術を用いて診療を行う行為です。
- ドコモ調べ。2019年12月16日時点。
実証実験概要
- 1.実証期間および内容
実証実験は以下のとおり実施します。
- 期間
2020年1月14日(火曜)~2020年2月14日(金曜) - 内容
- 海部病院~中央病院間における糖尿病遠隔医療
(4K高精細診断画像(4Kカメラ)による遠隔医療) - 海部病院~中央病院間における高精細マルチ画像伝送による遠隔医療
(4K高精細診断画像(4Kカメラ、4K内視鏡※1)およびエコー、心エコー画像を用いた高精細マルチ画像による遠隔医療)
- 参加者
- 中央病院 医師 1名、看護師 数名
海部病院 医師 1名、看護師 数名
NTTドコモ四国支社 数名 - 中央病院 医師 数名、検査技師 数名、看護師 数名
海部病院 医師 数名、検査技師 数名、看護師 数名
NTTドコモ四国支社 数名
- ※1 4Kカメラコントロールユニット、高輝度光源装置、4Kモニター、4Kカメラヘッド、高解像硬性腹腔・胸腔鏡で構成され、従来機のフルハイビジョン映像に比べて画素数が約4倍となり、高精細な内視鏡画像を提供します。また豊富な色再現性大画面モニターおよび電子ズームの拡大視で、細微な手術をサポートします。
- 2.構成図
- ■協力会社
(ア)4KHDMIビューワ-(IMAGENICS HEV-U41) イメージニクス株式会社 (イ)4K内視鏡(OTV-S400、CV-290) オリンパス株式会社 (ウ)4Kエンコーダー(IP-HE950E) 富士通株式会社 (エ)4Kデコーダー(IP-HE950D) 富士通株式会社 (オ)各種信号変換器 株式会社大一器械 (カ)Web会議システム(Webex Meetings) シスコシステムズ合同会社