地域からのお知らせ(九州・沖縄)

ワーコンが提供する在宅医療用対話ロボットに
ドコモの「AIエージェント基盤」を採用

2018年10月17日
株式会社ワーコン
株式会社MJI
株式会社NTTデータ九州
株式会社NTTドコモ九州支社

 株式会社ワーコン(以下、ワーコン)と株式会社MJI(以下、MJI)、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ九州(以下、NTTデータ九州)、株式会社NTTドコモ 九州支社(以下、ドコモ)の4社は連携して在宅医療用対話ロボットの開発に取り組んでおり、在宅時における利用者とのコミュニケーションや、体温計、血圧計などのバイタル測定機器からの情報収集を可能となる、ドコモの「AIエージェント基盤」が在宅医療用対話ロボット「anco」(以下、anco)に採用されました。対話による問診とバイタル測定が連動するロボットとしては日本初※1となります。

 在宅医療用対話ロボットancoはMJIが提供するロボット「Tapia※2」をベースとしており、ドコモが提供する「AIエージェント基盤Speak※3」と接続したことでワーコン独自のシナリオによる対話が可能となりました。シナリオはワーコンが保有する遠隔サポートのノウハウをもとに、NTTデータ九州が対話シナリオを作成することで、ancoによる雑談、問診、スクリーニングを実現しております。

 また、ancoはドコモが提供する「AIエージェント基盤 Symphony※3」と接続するためのゲートウェイになることで、バイタル測定機器にて計測されたデータをクラウド上で管理することができ、そこから得られる情報をもとに、ancoを通じて高齢者への声掛けや家族への情報共有が可能となります。

 ワーコンは福岡市実証実験フルサポート事業※4で検証を行ってきた「みまもり看護師」による遠隔サポートサービスにancoを加えたサービス「おるけん」を新たに開始します。通常時はancoが利用者とコミュニケーションをとりますが、必要に応じてテレビ電話を通じて「みまもり看護師」に接続します。「みまもり看護師」は事前にancoと利用者で行われたコミュニケーション情報や測定されたデータを確認した上でさらに細かい問診を行い、その結果をもとに「訪問看護師」や「かかりつけ医」と連携いたします。

 ドコモは、中期戦略2020「beyond宣言」におけるソリューション協創を推進しています。本取り組みは、パートナーさまとドコモの研究開発部門・法人営業部門の三位一体のチームが、社会や顧客の課題解決を図る取り組み「トップガンTM※5」のもと、AIエージェント基盤を活用した業界ごとのソリューションテンプレート開発を行ってまいります。

  1. 2018年ワーコン調べ。
  2. 「Tapia(タピア)」はMJIが企画・開発した家庭用コミュニケーションロボットです。「Tapia(タピア)」は高齢者向けとして傍に寄り添い、サポートするライフパートナーとして2016年に発売されました。
  3. AIエージェント基盤は、先読みエンジン(Sense)と多目的対話エンジン(Speak)、および IoTアクセス制御エンジン(Symphony)から構成されており、先読みエンジン(Sense)と多目的対話エンジン(Speak)はNTTグループのAI「corevo®※6」のひとつとなります。
  4. 福岡市実証実験フルサポート事業とは、AI・IoTなどの先端技術を活用した社会課題の解決や生活の質の向上などにつながる実証実験プロジェクトを福岡市及び福岡地域戦略推進協議会がサポートしている事業です。
  5. 「トップガン」は、株式会社NTTドコモの商標です。
  6. 「corevo®」は、日本電信電話株式会社の登録商標です。( 別ウインドウが開きますhttp://www.ntt.co.jp/corevo/) corevoロゴ

全体概要

1.AIエージェント基盤概要

AIエージェント基盤概要AIエージェント基盤概要

 ドコモのAIエージェント基盤は、サービス提供事業者さまやメーカーさまへ、さまざまなサービスとデバイスをつなぐ機能をご提供します。身の回りにあるもの全てにAIが導入できる環境をご提供し、新しいライフスタイルの発見・提案を可能にしていきます。

2.株式会社ワーコン提供「おるけん」概要

株式会社ワーコン提供「おるけん」概要株式会社ワーコン提供「おるけん」概要

3.各社役割

ワーコン:ロボット付き在宅医療のサービス提供
MJI:ロボットの開発
NTTデータ九州:プロジェクトマネジメント及び対話シナリオの作成
NTTドコモ:AIエージェント基盤の提供

4.展開概要

ワーコンより2018年12月から福岡市内限定販売開始
2019年春から全国エリアへ順次拡大予定

このページのトップへ