地域からのお知らせ(関西)
非接触センサーを活用した科学的介護実践へ向けた応用実証事業を開始
~プライバシーに配慮したセンシング技術をサービス付き高齢者向け住宅で活用~
2021年12月8日
神戸市
株式会社NTTドコモ
株式会社シーナ
Tellus You Care,Inc.
神戸市と株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)、株式会社シーナ(以下、シーナ)及びTellus You Care,Inc.(以下、テラス)は、ICT・データを活用して地域課題の解決や市民サービスの向上を推進する一環として、介護施設における業務改善を目的に、非接触センサーを活用した科学的介護実践へ向けた応用実証事業を実施します。
本事業ではテラスの提供する小型の非接触センサーを活用することにより、利用者の負担やストレスをかけることなくプライバシーに配慮したモニタリングを可能としています。昨年、神戸市とドコモが実施した実証事業の結果から、本センサー導入により、介護施設の職員は、施設利用者の睡眠状態や起床状態をリアルタイムで把握し、それらのデータを記録することができるため、安心して複数の利用者を見守ることができ、職員の負担軽減や夜間巡回の削減に関して有用であるとの一定の評価を得ました。
今年度は、利用者の状態把握のみに留まらず、記録したデータを活用して実際の介護介入を改善させる新たな検証を行います。本取り組みでは「科学的介護の実践」をめざし、従来正確に確認することが難しかった利用者の日々の睡眠状況や夜間の起床回数を可視化し、利用者の状況を把握した上で食事や運動といった介護プランへ反映することで、介護状態の改善ができるか検証します。本実証の結果を踏まえ、多くの介護施設への普及をめざし、シーナのグループ会社からの販売を含めた提供拡大に向け、具体的な検討を進めます。
本実証事業は、平成31年3月14日(木曜)に神戸市とドコモが締結した、「ICTを活用した安全安心なまちづくり」を目的とする協定の取り組みのひとつとなります。
- 本案件は、ドコモが令和3年9月30日に開始した「ライフスタイル共創ラボ」の取り組みの一つです。
(https://smartcity.ad.at.nttdocomo.co.jp/)
1. 実証事業概要
(1) 実施目的・概要
本実証実験は、ICTを活用して地域課題の解決や市民サービスの向上を推進する一環として、介護施設個室内に設置された小型の非接触センサーから得られた利用者の活動状況のデータを利用者の同意を得た上で活用し、介護施設における業務改善及び個人に応じた介護プラン・サービスの提供をめざします。
個別のデータを蓄積・分析することで、利用者やご家族向けの介護記録情報レポートの有用性や、付随するサービス群とのかけ合わせによる事業性の検証および量産機での実証を行い、社会実装に向け、介護現場の負担軽減・介護の品質向上に向けて検討します。
(2) 実施場所
翔月庵 神戸大開(神戸市兵庫区大開通5丁目2-22 シーナ神戸大開ビル)
(3) 実施期間
令和3年12月8日(水曜)~ 令和4年3月31日(木曜)
(4) 各社の役割
名称 | 役割 |
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シーナ |
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テラス |
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ドコモ |
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神戸市 |
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2. 過去の取り組み
参考 非接触センサーの特徴
1. 特徴
高性能小型レーダーとAIを用いたデータ分析処理を用い、睡眠、歩行、呼吸、心拍などの健康行動を継続的にリアルタイムでモニタリングを実現します。小型のレーダーが対象者の位置や姿勢、そして身体の微小運動を検知することが可能です。さらに、AIを用いたデータ処理により、心拍や呼吸数の変化、そして身体の動きを総合的に判断して、対象者の睡眠状態をモニタリングすることを実現しています。
2. システム全体イメージと非接触センサーイメージ
3. 参考情報
Tellus You Care, Inc.(http://tellusyoucare.com/)