地域からのお知らせ(関西)

神戸市およびアシックスと屋内型スポーツにおける運動データの可視化を可能にする「屋内型運動データ測位システム」の実証実験を開始

2018年2月19日

株式会社NTTドコモ関西支社

株式会社NTTドコモ関西支社(以下、ドコモ)は、神戸市、株式会社アシックス(以下、アシックス)と連携し、屋内型スポーツでの運動データの可視化の実現に向け、「屋内型運動データ測位システム」(以下本システム)の実証実験(以下、本実証実験)を神戸市の体育館で2018年3月6日(火曜)から10日(土曜)までの期間限定で実施します。

本システムは、体育館内の4か所に設置した測位センサーとUWB(Ultra Wide Band)タグを用いて、UWBタグを装着したプレーヤーの位置を測位するものです。UWBタグを装着して測位センサーで囲まれた空間で運動すると、タグが発する電波を4か所の測位センサーが受信し、それぞれの測位センサーとの距離をもとにタグの位置を割り出すことで、タグを装着したプレーヤーの運動データを可視化することができます。
ドコモはアシックスと連携して、可視化した運動データをプレーヤーの移動距離や最高速度、消費カロリーなどの運動量管理やバスケットボールやバレーボールのパフォーマンス分析や戦略立案に活用します。

また、本システムは、測位センサーを体育館の4か所に設置するだけなど計測環境を比較的容易に整えることができます。このため、これまでは一部のプロスポーツ組織やスポーツ強豪校等に限られていた運動データの測位環境を、スポーツを気軽に楽しむ一般のスポーツ愛好家や部活動に励む学生の方々への展開にも気軽にご利用いただけるようになります。
将来的には、全国の市が運営する体育館や全国の屋内施設等に本システム環境を展開することで、施設の利用価値が向上し、利用者数増加につながるなどの効果も期待できます。

本実証実験においてドコモは、これまでに取り組んできた「神戸市ドコモ見守りサービス(実証事業)」や「第7回神戸マラソン」、「KOBEスマートランニングサービス」におけるIoT・ICT技術を使用した実証実験で得られた知見、およびUWBの通信技術を活用し、運動データの簡易計測環境の整備に取り組みます。
また、研究開発部門・法人営業部門で組織横断的に構成した混成チームが顧客の課題解決を図る取り組み「トップガン™」で本実証実験を推進していきます。

ドコモは今後も、スポーツにおけるICT活用の推進を支援していくとともに、パートナーとともに新たな価値を協創する「+d」の取り組みを推進してまいります。

  • 「トップガン」は、株式会社NTTドコモの商標です。

「屋内型運動データ測位システム」の実証実験の概要

1. 検証内容

3月6日(火曜)から3月10日(土曜)までの期間で、神戸市立西体育館主競技場の利用を予定する複数のチーム・団体の協力のもと、年齢や実施競技の異なる様々な体験者からの声を集め、本システムのさらなる改良につなげていきます。体験者には、本システムを通じて得られたその日の自身の運動データが記載された用紙をお渡しします。

  1. 本実証実験では、個人での利用を対象に行います。
    複数のプレーヤーを対象としたフォーメーション分析等は今回行わない予定です。
  2. 被験者の一般募集は行いません。

2. 実施場所

神戸市立西体育館 競技場(神戸市西区春日台5丁目436)

3. 各者の役割

神戸市: 「屋内型運動データ測位システム」の企画、実証実験会場の提供および参加者の募集
アシックス: 「屋内型運動データ測位システム」の企画、およびシステム環境監修
ドコモ: 「屋内型運動データ測位システム」の企画、およびシステム環境の構築

4. 利用イメージ

個人で利用する場合
※UWB(Ultra Wide Band)

無線LANや携帯電話と比較して広い周波数幅(500MHz以上)を占有して利用する技術。
主に人やモノの位置測位に用いられ、Wi-FiやBluetooth® Low Energyなど従来の位置測位方式よりも詳細な位置(誤差30cm程度)を測位できるという特徴があります。

チームスポーツで利用する場合
  • 「Wi-Fi」は、Wi-Fi Allianceの商標または登録商標です。
  • 「Bluetooth」は、Bluetooth SIG, INCの登録商標で、株式会社NTTドコモはライセンスを受けて使用しています。
このページのトップへ