地域からのお知らせ(中国)
広島市平和記念公園の5Gエリア拡充にガラスアンテナWAVEATTOCH®を採用
―景観を守りながらサービスエリアを拡充―
2022年4月13日
株式会社NTTドコモ中国支社(以下 ドコモ)は、ドコモとAGC株式会社(以下 AGC)が共同開発したガラスアンテナ(製品名:WAVEATTOCH®)を導入し、広島市の平和記念公園内で5G通信サービスを拡充します。
広島市は、1981年に「広島市都市美計画」を策定し、良好な景観形成に向けた施策を早くから進めており、世界遺産である原爆ドームおよび平和記念公園周辺地区については、景観計画重点地区として特に厳しい基準を定めています。このため、同地区の景観を保全しつつ5G通信を提供する基地局の設置方法が課題となっていました。
このたび平和記念公園内の施設に設置されたガラスアンテナWAVEATTOCH®は、室内側の窓ガラスに貼り付けることにより、屋外をサービスエリア化することができるガラス製のアンテナです。透明な素材が使用されており、低層階に設置しても通行人から目立ちにくい配慮がされています。このように、街の景観を守りながら5G通信を提供することが可能なため、複数個所への設置が実現しました。
ドコモとAGCは両社の強みを活かし、今後も通信に関する社会課題の解決に向けて取り組んでいきます。
1. 5G対応ガラスアンテナWAVEATTOCH®(ウェーブアトッチ)について
特徴
- 既存窓に透明なガラスアンテナを設置するため、街の景観、ビルの外観、室内デザインを損ないません
- 建物の室内側に設置するため、足場設置や土台工事は不要です
- 自在な設置箇所とビーム形成技術により、柔軟なエリア設計を可能とするスモールセル向けアンテナです
- Glass Interface Layer※の効果により、窓ガラスを通過した際の電波の減衰・反射を抑えます
- アンテナ本来の持つ性能を引き出す技術
サイズ、質量
サイズ | 843mm × 185mm |
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質量 | 約2kg |
アンテナガラスのみのサイズ、重量。ケーブル、既存ガラスへの取り付け部材、付属品は除きます。
アンテナ特性
項目 | 単位 | 高利得タイプ | ワイドビームタイプ | ||
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周波数 | MHz | 3600~3700 | 4500~4600 | 3600~3700 | 4500~4600 |
利得 | dBi | 9.5 | 9.0 | 5.0 | 5.0 |
チルト角 | deg. | 25 | 25 | 26 | 21 |
半値幅(垂直面) | deg. | 30 | 26 | 37 | 30 |
半値幅(水平面) | deg. | 30 | 26 | 80 | 80 |
耐電力 | W/系統 | 5以下 | 5以下 | ||
VSWR | - | 2以下 | 2以下 |
表中の値は各周波数帯域での代表的な数値となります。
ガラスアンテナ設置イメージ
2. 関連リリース
ドコモとして全国初!5Gに対応したガラスアンテナが広島テレビにお目見え
AGCの“窓を基地局化する"ガラスアンテナ『WAVEATTOCH™(ウェーブアトッチ)』が2019年度グッドデザイン賞を受賞
AGCの5G対応ガラスアンテナWAVEATTOCH®が第10回技術経営・イノベーション大賞「科学技術と経済の会会長賞」を受賞