地域からのお知らせ(中国)

高精度位置情報サービスを活用し農機の直進運行の省力化を実現!
~岡山県の夢ファームが「docomo IoT高精度GNSS位置情報サービス」を導入~

2020年1月20日

株式会社夢ファーム
株式会社NTTドコモ 中国支社

 株式会社夢ファーム(以下 夢ファーム)は、圃場内での農機による作業を補助するソリューションとして、株式会社NTTドコモ中国支社(以下 ドコモ)が提供する 「docomo IoT高精度GNSS位置情報サービス」(以下、本サービス)を2019年12月13日(金曜)に導入しました。
 夢ファームは、水稲と麦類の生産を主とした農業法人です。従来、ITを活用した農作業の省力化、見える化に積極的に取組んでおり、この度、新たに圃場での農機運転の省力化に取組みます。圃場において農機を直進走行させるには、高度な技術が必要で、熟練者でなければ高い作業効率で作業が行えないといった課題がありました。
 また、農機具メーカーが提供している自動操舵に対応した農機は、一般的に一千万円以上するなど、コスト面が導入のハードルでした。
 そこで、既存の農機に運転支援アプリを組み合わせ、ガイダンスによる直進走行の補助を試みましたが、位置情報の精度に課題があり、目視による確認と運転技術による補正が必要なため、十分な成果は得られていませんでした。
 この課題の解決策として、本サービスを導入しました。本サービスは、国土地理院の電子基準点と、それを補完するドコモ独自固定局で観測した情報から、位置補正情報を提供することで、利用者が誤差数センチメートルの高精度な位置情報を利用することが可能となるものです。
 本サービスを既存の運転支援アプリと組み合わせて使用することで、高精度な位置情報を用いた、正確なガイダンスで運転の補助が行えることから、直進走行における運転者負担減、熟練者の指導稼働減を見込みます。
 また、運転支援アプリと本サービスは利用する農機を問わないため、既存の農機で使用でき、新たな農機具を購入するより、低コストでの導入が可能です。
 夢ファームでは、将来的に、自動操舵の仕組みの追加を検討しており、更なる省力化をめざします。
 ドコモは今後も、本サービスを活用した社会課題解決に取組んでまいります。

  • GNSSは、Global Navigation Satellite Systemの略で、GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou、準天頂衛星(QZSS)などの衛星測位システムの総称。

サービス導入イメージ

「docomo IoT高精度GNSS位置情報サービス」概要

 国土地理院により全国に設置された約1,300局の電子基準点とドコモ独自固定局※1が、GNSSから観測したデータを位置補正情報配信サーバーに集めて加工した位置補正情報を、携帯電話ネットワークを通じて高精度位置情報を必要とする移動局に配信するサービス。誤差数センチメートルの高精度な測位が可能。

  1. GNSSの観測データを受信するため、ドコモが独自で設置する固定局。
  1. 全国1,300箇所の電子基準点、またはドコモ独自固定局からリアルタイム観測データを取得
  2. 位置補正情報配信サーバーへ補正情報をリクエスト
  3. リクエストをもとに補正情報を送信
  4. 移動局は受信した補正情報をもとに高精度な位置情報を演算
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