地域からのお知らせ(中国)
山口県×NTTドコモ
中山間地域の集落営農の課題解決に向けた「スマート農業」の実証事業を開始!
実証期間:2019年6月18日(火曜)~2021年3月31日(水曜)
第1回実証実験日:2019年6月18日(火曜)
2019年6月14日
コンソーシアム代表機関 山口県農林総合技術センター
株式会社NTTドコモ 中国支社
山口県の「集落営農法人連合体形成に向けた経営体質強化・次世代人材育成コンソーシアム」(以下 コンソーシアム)と、株式会社NTTドコモ中国支社(以下 ドコモ)は、中山間地域集落営農の課題解決に向け、「ドローン農作業支援システム」を活用した水稲栽培の実証事業(以下、本事業)を2019年6月18日(火曜)から開始します。
本事業では、水稲の生育状況をドローンで撮影し、分析することで、生育予測や栽培管理を実証し、水稲の収穫量増をめざします。
コンソーシアムは、このたび、(国研)農業・食品産業技術総合研究機構が公募した、「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト」に採択され、中山間地の集落営農の経営体質強化・次世代人材の育成に向け、スマート農業技術体系の実証に取組みます。ドコモは、その取組みの一つである「水稲の生育状況の見える化」の支援を行います。
従来、水稲の生育状況を把握するには、広範囲の水田を人の目で確認しており、特に中山間地域の小区画で分散した多くの水田のすべてで状況を確認することは難しく、また、生育状況の判断には長年の経験が必要なため、確認者によって判断にばらつきが生じるといった、課題がありました。
本事業では、ドコモの「ドローン農業支援システム」を活用し、自動飛行によるNDVI※センシングと取得データの一元管理を行います。山口県農林総合技術センターが持つノウハウを用い、蓄積したデータを分析し生育診断を行う事で圃場ごとの改善策と生育に応じた管理作業を行い水稲作業の省力化・省資材化や収量・品質の向上へつなげます。
コンソーシアムとドコモは2020年度までに、水稲の収益20%向上といった成果を期待し、NDVIセンシングデータを活用した収量・品質の改善策の効果を検証し、将来的には中山間地域の水稲作における実用化をめざします。
- NDVIとは、植物による光の反射の特徴を生かし、衛星データなどを使って簡易な計算式で植生の状況を把握することを目的として考案された指標で、植物の量や活力を表しています。近年ドローンで取得したデータの活用の試みが始まっている。
実証実験概要
1.期間
2019年6月18日~2021年3月31日
2.実施場所
農業組合法人 むつみ、農業組合法人 うもれ木の郷
3.検証内容
- NDVIと従来の稲の生育状態の確認方法との関係解明
- NDVIを用いた収量・品質の改善策の検証
4.各々の役割
- 山口県農林技術センター:NDVIと地上部データの関係解析
- 各農業法人:収量・品質向上に向けた改善策の検討と実施
- NTTドコモ:ドローン農業支援システムの提供
(NDVIセンシングドローンの提供とデータ取得、管理)
イメージ図

ドコモの「ドローン農作業支援システム」とは・・・
農作業の効率化をめざし、ドローンを活用して農作業の生育状態を把握するとともに、農薬・肥料散布などの支援機能を提供するドコモが独自に開発したシステム。
ドローンで撮影した画像を、クラウドサーバーでNDVI※変換し、作物の生育状態を把握するシステム。
- NDVI(Normalized Difference Vegetation Index:正規化植生指標)
植物による光の反射の特徴を生かし衛星データを使って簡易な計算式で植生の状況を把握することを目的として考案された指標で、植物の量や活力を表している。近年ドローンで取得したデータの活用の試みが始まっている。
ドローン農作業支援システムの特長
1.広範囲の場所や小区画で分散した場所の生育状況もドローンで簡単撮影
2.ドローンでの撮影の設定は簡単・便利

