地域からのお知らせ(中国)
画像認識システムでアスパラガスの収穫量アップ!
岡山県とドコモが実証実験を開始
―実証期間:2018年9月3日(月曜)~2019年3月31日(日曜)―
2018年8月30日
株式会社NTTドコモ中国支社(以下 ドコモ)は、2018年9月3日(月曜)より、岡山県と協力し、アスパラガス栽培における画像認識システムの実証実験を開始します。
実証実験では、アスパラガス圃場の状態をドローンおよび魚眼カメラで撮影し、画像認識システムで分析することで、アスパラガスの収穫増及び収穫量予測による安定供給をめざします。
アスパラガスは春から収穫を行い、5月下旬頃から茎葉を伸ばす「立茎(りっけい)」という作業をし、その後茎葉が繁茂した中で10月頃まで収穫を続けます。12月頃に黄化した茎葉を刈り取りますが、いつまで健全葉が残っていたかによって翌春の収穫量や立茎を始める時期が決まります。茎葉の健全葉が遅くまで多く残っているほど翌春の収穫期間が長くなり、収穫量も増加します。
これまでは、人の目で茎葉の黄化程度を確認していたため、確認者により黄化判断にバラツキがありました。今回、画像認識システムを使用し健全葉程度を数値化することで判断基準が統一化され、より的確な春の収穫期間や立茎開始時期が決定できるようになり、収穫量のアップにつながります。
また、将来的には画像認識データとFieldServer(屋外監視計測システム)の計測データ(地温・土壌水分等)、および春芽収穫量や収穫期間のデータを、AI等技術を活用し分析していくことで、春芽収穫量予測の精度向上をめざします。
検証内容詳細
検証期間
2018年9月3日~2019年3月31日
検証場所
岡山県内
検証内容
画像認識によるアスパラガス健全葉割合の数値化

各々の役割
【岡山県】
- アスパラガス画像データの撮影・提供
- アスパラガス圃場の画像データ収集方法の確立
- 環境計測データの収集・提供
- 健全葉割合と春芽収量データの収集
- 環境計測データや健全葉割合と春芽収量の相関関係を分析
【ドコモ】
- 画像認識システムの構築
- 画像認識サンプルアプリの構築
- 空撮用ドローンによる画像データの撮影
- FieldServer(屋外監視計測システム)の貸与
- 環境計測データや健全葉割合と春芽収量の相関関係を分析
- AI技術を活用した出荷量予測の検討
- 画像認識システムは、パートナー様とドコモの研究開発部門・法人営業部門での三位一体のチームが顧客の課題解決を図る取組み「トップガンTM」*において開発された技術です。
*「トップガン」は、株式会社NTTドコモの商標です。
【参考】
ドコモの画像認識システムとは・・・
撮影した画像を認識して、その画像が「何か」を答えてくれる仕組みです。
画像認識エンジンを応用し、どこに物が写っているか分かったり(物体検出)、類似する画像はどれかを答えたり(類似画像検索)することが可能です。







