ケナフ繊維強化バイオプラスチックを使用したFOMA「N701iECO」を開発
<2005年12月12日>
NTTドコモグループ9社(以下、ドコモ)では、環境保全を志向する循環型社会実現に向け、携帯電話機などの100%リサイクルや地球環境に配意した取り組みを行なっています。この度、その一環として世界で初めて1 ケナフ2 繊維強化バイオプラスチックを使用したFOMA®「N701iECO」を開発いたしました。
ケナフ繊維強化バイオプラスチックは、とうもろこしを原料とするポリ乳酸に補強材としてケナフ繊維を添加することで、従来のポリ乳酸を素材としたバイオプラスチックに比べ耐熱性や強度を改善した環境配慮型プラスチックです。
ドコモは、製造段階から環境へ配慮することに着目し、2005年6月9日に、日本電気株式会社様と共同で、ケナフ繊維強化バイオプラスチックを使用したFOMAを試作、愛知万博のドコモスタッフ連絡用として使用するとともに、難燃性や強度を検証し、携帯電話への適用を検討してまいりました。
「N701iECO」は、高い植物成分比率(樹脂分中90%)で難燃性や強度の面で従来機種と同様の品質とすることができました。製造時のCO2排出量は従来のABS樹脂と比べて、約半分となっています。
また、ドコモは、発売にあわせたキャンペーンとして、「N701iECO」ご購入者の請求額の1%に相当する費用で、「ドコモの森」などの自然環境保護活動の充実をはかります。3
今後もドコモは、お客様のより長く便利に携帯電話をご利用したいというニーズのために、携帯電話の環境対策・安全性の確保を進めると共に、更なる移動体通信技術分野の開発・検討を進めてまいります。
「N701iECO」は、2005年12月15日(木曜)〜17日(土曜)に東京ビッグサイトで開催される「エコプロダクツ2005」のドコモブース内にて、展示する予定です。なお、同一ブース内では資源の有効活用を目的として使用済み携帯電話端末などの回収も行います。
- 1 2005年12月1日現在。(日本電気株式会社様調べ)
- 2 ケナフ:
ケナフは茎が繊維質に富んでいるため、中国や東南アジアではパルプ原料として生産されています。また、一般的な樹木に比べて3〜9倍のCO2吸収速度があることが知られており、木材資源の枯渇防止、地球温暖化防止の面から注目されています。 - 3 「N701iECO」発売日から2006年12月までの期間限定となります。
FOMA「N701iECO」の概要
1. 主な仕様
スペックはN701iと同等です。
寸法1 | 高さ102mm×幅48mm×厚さ23mm |
質量 | 約115グラム |
連続待受時間 | 静止時:約430時間/移動時:約350時間 |
連続通話時間 | 約130分 |
連続テレビ電話時間 | 約80分 |
メインディスプレイ | 約2.3インチ(ヨコ240ドット×タテ345ドット) QVGA+TM TFT液晶 65,536色 |
サブディスプレイ | 約0.9インチ(ヨコ120ドット×タテ30ドット) モノクロ STN液晶 |
外部メモリー | miniSDメモリーカード(別売) |
カメラ機能 | 外側:νMaicovicon®カメラ(有効画素数:125万/記録画素数:123万) 内側:CMOSカメラ(有効画素数:11万/記録画素数:10万) |
色 | ピンク×シルバー |
iチャネル | |
スタイルプラス2 | ピンク、リーフ(2種類を標準添付) |
FOMA N701iECO
ピンク×シルバー
- ケース(LCDフロント)
- ケース(LCDリア)
- ケース(キーリア)
- ケース(キーフロント)
- リアカバー(電池蓋)
- スタイルプラス(着せ替えパネル)
- 1 高さ、厚さは折りたたみ時のものです。
- 2 本体装着、および添付されているスタイルプラスTMについては、N701iECO専用です。
- 3 表面積比で、約75%を植物原料プラスチックにて製造。
- 4 植物原料プラスチック約37グラムを使用。
- 「QVGA+」は日本電気株式会社の商標です。
- 「νMaicovicon」は松下電器産業株式会社の登録商標です。
- 「miniSD」はSDアソシエーションの商標です。
- 「FOMA/フォーマ」「iチャネル」「スタイルプラス」は、NTTドコモの商標または登録商標です。
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