高速赤外線通信方式「IrSimple」が国際標準規格に採用
<2005年8月26日>
ITXイー・グローバレッジ株式会社
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ
シャープ株式会社
早稲田大学
ITXイー・グローバレッジ株式会社(社長:野村 昌雄)とNTTドコモとシャープ株式会社(社長:町田 勝彦)、および早稲田大学(総長:白井 克彦)は、共同で赤外線による高速無線通信方式「IrSimple」1(アイアール・シンプル)を開発し、業界標準化団体であるIrDA(Infrared Data Association)
2 において、国際標準規格として正式に採用されることが決定いたしました。
「IrSimple」は、携帯電話機などのモバイル機器に搭載されている赤外線通信IrDA方式の通信手順(プロトコル)を効率化することで、データ転送速度の高速化(従来比4〜10倍以上)を実現します。また、従来のIrDA方式と互換性を持たせる事も可能です。
「IrSimple」を、モバイル機器やデジタル家電などに搭載することにより、例えば携帯電話やデジタルカメラで撮影した精細な写真を、リモコン感覚の簡単な操作で、薄型テレビやフォトプリンタに瞬時に転送できるなど、新しい通信方式として用途が大きく広がることが期待されます。
「IrSimple」の主な特長
- データ転送速度の高速化(従来比4〜10倍以上)
- 相互が通信できる状態になるまでの手順を効率化
- IrDA方式に、ソフトの追加・変更でIrSimple方式への対応が可能
- 既存のIrDA方式と互換性を持たせる事も可能
従来方式(IrDA方式)との比較[2メガピクセル画像(約500KB)伝送時の転送時間比較]
方式 | IrSimple-4M方式![]() |
IrDA-4M方式![]() |
IrDA-115K方式![]() |
転送時間 | 約1秒 | 約4〜約11秒 | 約50〜100秒以上 |
1 IrSimple:
赤外線による高速通信方式(赤外線(Infrared)を用いた簡単(Simple)通信)2 IrDA(Infrared Data Association):
赤外線通信に関する国際標準化を推進する業界団体。事務局は米国カリフォルニア。3 赤外線にFIR(通信速度が最大4Mbps)方式を利用。
4 赤外線にSIR(通信速度が最大115.2kbps)方式を利用(現在多くの携帯電話機に搭載されている方式)。
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