FOMA®端末用「マイクロ燃料電池」試作機の性能向上に成功
-同じ重量で電力量を従来の約3倍に向上-
<2005年7月6日>
NTTドコモ(以下ドコモ)は、2004年9月30日に、株式会社富士通研究所(社長:村野和雄、本社:神奈川県川崎市)と共同で試作したFOMA端末用クレードル型マイクロ燃料電池を発表しましたが、この度、同じ重量で電力量を約3倍に向上させたマイクロ燃料電池を試作しました。
FOMA端末は、テレビ電話機能の搭載、パケ・ホーダイの導入に伴うiモーション®やiアプリ®の利用増に伴い、消費電力が増える傾向にあります。このような状況を踏まえ、ドコモは、現在広く使用されているリチウムイオン電池の高容量化の取り組みと併せ、マイクロ燃料電池の導入に取り組んで来ました。
今回の試作機では、イオン伝導膜の改良により、燃料であるメタノール水溶液の濃度を、従来の約30%から99%以上に引き上げると共に、空気極に発生する水を燃料極で再利用することを可能としました。この技術革新により、今回の試作機で、前回の試作機の約3倍の電力量を達成することに成功しました。
ドコモは今後、クレードル型マイクロ燃料電池の実用化に向けて更なる研究開発を進め、2005年度末を目途に、本体外付けタイプの燃料電池を開発完了する予定です。
なお、今回の試作機は、2005年7月13〜15日に東京ビッグサイトで開催される「ワイヤレスジャパン2005」ドコモブース内にて展示する予定です。
なお、概要については以下のとおりです。
FOMA端末用「マイクロ燃料電池」試作機の概要
1. マイクロ燃料電池の原理
2. マイクロ燃料電池の外観及び主な仕様
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サイズ | 高さ150mm×幅56mm×厚さ19mm |
体積 | 160cc |
重量 | 190グラム |
カートリッジ容積 | 18cc、12cc(濃度99%以上のメタノールを充填) |
携帯電話との接続方式 | クレードル(置き台)型 |
電力量 | 最大9Wh |
「FOMA/フォーマ」「iモーション」「iアプリ」は、NTTドコモの登録商標です。
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