FOMA®端末用「非接点充電器」を試作
<2005年7月6日>
NTTドコモ(以下ドコモ)は、FOMA端末用電池・充電器の高性能化に向けた取り組みとして研究・開発を行ってまいりましたが、このたび非接点充電器をパナソニックモバイルコミュニケーションズ株式会社(社長:櫛木 好明、本社:横浜市都筑区)と共同で試作しました。
非接点充電器では、平面型の充電器の上にFOMA端末を上に置くだけで充電ができるようになります。ドコモではこれまでもFOMA端末の環境面への配慮やお客様の利便性の観点から充電器などのオプション類の共通化を推進しており、既にFOMAでは900シリーズ、700シリーズでご利用頂けるACアダプタの共通化を実現しておりますが、端末用置き台の共通化に有利な非接点充電技術の導入に向けた技術開発にも取り組んでおり、今回の試作に至りました。
今後ともドコモは、お客様のより長く便利に携帯電話をご利用したいというニーズのために、携帯電話およびオプション類(充電器、電池パックなどの付属製品)の環境対策・共通化・安全性の確保を進めると共に、更なる移動体通信技術分野の開発・検討を進めてまいります。
なお、今回の試作機は、2005年7月13〜15日に東京ビッグサイトで開催される「ワイヤレスジャパン2005」ドコモブース内にて展示する予定です。
なお、概要については以下のとおりです。
非接点充電器の概要
1. 本試作機のポイント
本試作機は、電磁誘導を利用して充電電力を送る方式であり、FOMA端末の置き台側に送信用コイル、FOMA端末側に受信用コイルを配置し、非接点の給電によって、FOMA端末の電池を充電することを実現しております。
【イメージ図】
携帯電話の置き台に送信用コイル、携帯電話の電池蓋に受信用コイルを配置し、送信用コイル(置き台側)から受信用コイル(電池蓋側)へ電磁誘導により非接点で電力を送信することができます。
2. 主な特徴
- 薄型二次側コイルを電池蓋に組み込む構成にしたことにより、携帯電話の大幅なハード変更といった手間が省くことができ、電池蓋の部分と若干の電気配線の変更で非接点充電が実現
- 薄型コイルにより、従来の技術(電気ひげ剃り機や電動ハブラシ等で使用されている非接点充電器技術)に比べて高効率の非接点電力伝送。(変換効率:約60%以上、従来:約30%)
- 従来の接点充電に近づいた、実用に耐えうる充電能力の実現(P900i用電池を充電した場合…充電時間:約120分、従来:約90分)
- 省スペース(薄型)、汎用性(平面型)の高い充電器の実現
- どのような形状の携帯電話端末にも対応可能
- 将来的にはノートPCやPDAなどの充電器と連携も可能
- 非接点であるので、防水端末の実現や充電端子レスによる故障の減少に寄与
3. 仕様
送信方式 | 磁気結合型コイルによる電力送信方式 |
サイズ | 置き台部:高さ151mm×幅70mm×厚さ11mm 電池蓋部:高さ55mm×幅31mm×厚さ5mm |
電気入力 | ACアダプタ:5.4ボルト、675ミリアンペア |
電気出力 | 電池蓋端:5.5ボルト、400ミリアンペア |
充電時間 | 約120分(P900i用電池を充電した場合の例) |
[参考1]非接点充電器試作機
[参考2]非接点充電器のブロック図
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