FOMA端末用のマイクロ燃料電池を試作
<2004年9月30日>
NTTドコモは、FOMA端末用電池の高容量化に向けた取り組みとして、将来有望なマイクロ燃料電池の研究・開発を行ってまいりましたが、この度、株式会社富士通研究所(社長:村野和雄、本社:神奈川県川崎市)に開発を委託し、共同でFOMA端末用のクレードル型マイクロ燃料電池を試作いたしました。
FOMAはテレビ電話機能の搭載、パケ・ホーダイの導入に伴うiモーションやiアプリの利用増に伴い、消費電力が増える傾向にあります。そこで、現在広く使用されているリチウムイオン電池の高容量化の取り組みと平行して、マイクロ燃料電池の導入に取り組み、今回の試作に至りました。
本マイクロ燃料電池は、安価で環境にやさしいメタノールを燃料として、内部のセル(1)で空気中の酸素と反応して発電を行い、接続された携帯電話の電池を充電する方法を採用いたしました。また、本マイクロ燃料電池は、FOMA共通充電仕様(2)に準拠しており、FOMA全機種に充電可能となっております。この置き台タイプのクレードル型マイクロ燃料電池の採用によって、本体外付けタイプの燃料電池を2005年度末に開発完了する予定です。
今後ともNTTドコモは、お客様のより長く便利に携帯電話をご利用したいというニーズのために、携帯電話の環境対策・安全性の確保を進めると共に、更なる移動体通信技術分野の開発・検討を進めてまいります。
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正負電極の間にイオン(水素イオン)導電膜をはさんだ構造をしています。 |
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FOMA共通充電仕様は、今秋を目処にFOMA端末全機種に充電できる共通充電器に適用しています。 |
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「FOMA/フォーマ」「iモーション」「iアプリ」はNTTドコモの登録商標です。 |
■(参考)FOMA端末用のマイクロ燃料電池の主な仕様
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