国産間伐材を使用した携帯電話試作機「TOUCH WOOD」を開発
<2009年9月24日>
NTTドコモ(以下ドコモ)は、国産間伐材(ヒノキ)を使用した携帯電話の試作機をmore trees1 、オリンパス株式会社(以下オリンパス)、シャープ株式会社の4社共同で開発いたしました。この試作機に利用した木材は、オリンパスの技術により、四万十原産(more treesの森)のヒノキを圧縮加工し、高度な耐久性・耐水性などを実現しました。
本端末の開発コンセプトは、本物感、唯一感、環境思想の3つより成り立っております。
- 本物感
これまで木材については、劣化の問題がクリアできず、フェイクの素材に頼らざるを得ませんでした。しかし、今回の「TOUCH WOOD」では、本物の木材(ヒノキ)をオリンパスの三次元圧縮成形加工技術により、高度な耐久性・耐水性・防虫性・防カビ性を実現し、劣化面での性能を損なわない携帯電話の試作に成功しました。
- 唯一性
本物の木材を使用しているので、1台ごとに異なる美しい木目と色合いが実現され、自分だけの、思い入れ、愛着が生まれます。また、無塗装のため、木の質感やぬくもりはそのままに、圧縮加工の工程で生まれる美しいツヤとヒノキ独特の香りを楽しむことが出来ます。
- 環境思想
森林を育てるために不可欠な間引きで発生する「間伐材」を携帯電話に利用することで、これまで用途が限定されていた間伐材に経済的な価値を見出し、林業を活性化させることで、山・川・海の環境整備の促進につながると考えています。
今回、「TOUCH WOOD」に使用されているヒノキは、坂本 龍一氏を中心に森林の整備・保全を呼びかける団体「more trees」の管理する四万十原産の間伐材を採用しております。
また、本試作機のGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)は「more trees」の賛同人でもある写真家の瀧本 幹也氏の作品をベースに制作しております。
なお、本試作機は2009年10月6日(火曜)〜10月10日(土曜)に幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2009」のドコモブースへも出展いたします。
- 1 「more trees」は、音楽家の坂本 龍一をはじめ、細野 晴臣、高橋 幸宏、中沢 新一、桑原 茂一の5名が発起人となり、各界から100人以上の賛同人を得てスタートした、世界の森林を救うためのプロジェクト。“もっと木を”というシンプルで力強いメッセージをもとに、森とともに生きることの重要さを伝えています。
SH-04Aをベースに試作した実機
木の手触りや手馴染みの良さを追求しデザインしたイメージモックアップ
報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。