高性能フェムトセル基地局装置を開発
-高速データ通信およびホームエリア向けサービスに対応-
<2009年7月7日>
NTTドコモ(以下ドコモ)は、現行のフェムトセル基地局装置に対して通信速度の高速化などの高性能化を図った高性能フェムトセル基地局装置を開発いたしました。本装置は生活行動支援サービスなどのホームエリア向けサービスにも対応しております。今回開発した装置は2009年秋より運用を開始する予定です。
高性能フェムトセル基地局装置は、通信速度の高速化のためHSPA1 (High Speed Packet Access)に対応しています。また、Plug&Play機能2 にも対応しており、現行のフェムトセル基地局装置に比べ、設置作業時間の短縮につながります。
これまでドコモでは、住居内や、店舗内など、屋内におけるエリア品質を改善する目的でフェムトセル基地局装置を運用しておりましたが、それに加え今回開発した装置の導入により、お客様に自宅などで動画や音楽などの大容量コンテンツをより良好な通信環境でお楽み頂けるようになります。また、在宅通知サービスや、チラシ・クーポンの配信サービスなどのホームエリア向け新サービスの提供が可能となります。
なお、2009年7月22日(水曜)から東京ビッグサイトで開催される「ワイヤレスジャパン2009」のドコモブースにて、今回開発した装置を展示する予定です。
- 1 HSPA(High Speed Packet Access)とは、HSDPAとHSUPAの総称です。
本装置はHSUPAに対応しておりますが、本装置によるHSUPAの提供時期は未定です。 - 2 装置を自宅のブロードバンド回線に接続するだけで、装置の設置状況などに応じて自動的に各種パラメータの設定および調整を行い、運用を開始する機能です。
高性能フェムトセル基地局装置の概要
装置外観
ハードウェア仕様
装置名 | 高性能フェムトセル基地局装置 | 現行のフェムトセル基地局装置 |
出力 | 20ミリワット | 20ミリワット |
ユーザ数 | 4 | 4 |
通信速度1 (ハードウェア能力値) |
[送信]最大 14Mbps(HSDPA) [受信]最大 5.7Mbps(HSUPA) |
[送信]最大 3.6Mbps(HSDPA) [受信]最大 384kbps |
伝送路インターフェース | IP(10BASE-T/100BASE-TX) | IP(10BASE-T/100BASE-TX) |
大きさ | 高さ180mm×幅135mm×厚さ35mm | 高さ184mm×幅135mm×厚さ40mm |
重量 | 約0.6kg | 約0.6kg |
消費電力 | 12ワット以下 | 12ワット以下 |
- 1 通信速度は送受信時の技術規格上の最大値であり、実際の通信速度を示すものではありません。ベストエフォート方式による提供となり、実際の通信速度は、端末の仕様、通信環境、およびネットワークの混雑状況に応じて変化します。
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