情報モラル教育に関する映像教材を共同開発
<2008年10月28日>
独立行政法人メディア教育開発センター
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ
独立行政法人メディア教育開発センター(理事長:清水 康敬、以下メディア教育開発センター)とNTTドコモ(以下ドコモ)は、小学校・中学校および高等学校の児童生徒が携帯電話とのつきあい方を考えるための映像教材を、情報モラル教育1 の指導用教材として開発いたしました。
メディア教育開発センターとドコモは、2008年4月より、児童生徒が携帯電話のつきあい方を通して情報モラルについて学ぶことができる環境を構築することを目的として共同研究を開始し、児童生徒・保護者・教員に対する携帯電話活用の意識調査の実施や、学校現場の教職員の方々などのご協力の下、学校や家庭で用いる情報モラル教育に関する体系的な教材群の開発を進めてまいりました。
今回製作した映像教材は、文部科学省が策定した「情報モラル指導モデルカリキュラム表」に対応した全8話の構成になっており、児童生徒の成長段階や指導目標に応じてストーリーを選択することが可能です。そのため、教室での授業、家庭での親子での視聴のほか、教員研修やPTAの講習会などでもご活用いただける内容になっております。
今後は、本映像教材を実際の授業などで活用し、教材の実用性の検証や内容の改善を行います。また、授業での指導展開例や児童生徒用ワークシートなどの補助教材を製作し、映像教材と補助教材をセットにした「情報モラル教育キット」を開発いたします。
開発した教材は、2009年2月を目途に全国の小学校・中学校・高等学校などへの無料配布を開始する予定です。
- 1 情報モラル教育:
情報社会で適正な活動を行うための基になる考え方と態度に関する教育のこと。近年、児童生徒が情報ツールを介したさまざまな事件・事故に巻き込まれる事例が多くあることから、情報モラル教育は学校や家庭での喫緊の課題となっている。
映像教材「春野家ケータイ物語」の概要
構成
タイトル(狙い) | 対象学年 | 「情報モラル指導モデルカリキュラム」表上での分類 | |
1話 (ドラマ8分、解説2分) |
忘れずにマナーも一緒にケータイしよう (ルールやマナーを守る) |
小学校低学年〜中学校 | 法の理解と遵守 公共的なネットワーク社会の構築 |
2話 (ドラマ7分、解説2分) |
ケータイのルールを家族で話し合い (安全な利用とルール作り) |
小学校低学年〜中学校 | 安全への知恵 |
3話 (ドラマ6分、解説2分) |
僕たちの個人情報狙われる? (個人情報の保護) |
小学校低学年〜高等学校 | 安全への知恵 |
4話 (ドラマ7分、解説2分) |
言葉にはできない想いを文字にして (相手を思いやるコミュニケーション) |
小学校高学年〜高等学校 | 情報社会の倫理 |
5話 (ドラマ7分、解説2分) |
情報を発信するために守ること (責任ある情報発信) |
小学校低学年〜高等学校 | 法の理解と遵守 |
6話 (ドラマ5分、解説2分) |
情報は信じる前に裏を取れ (情報の信憑性) |
小学校中学年〜高等学校 | 情報セキュリティ |
7話 (ドラマ7分、解説2分) |
ケータイで賢く買い物?オークション (電子商取引のルール) |
小学校高学年〜高等学校 | 情報セキュリティ |
8話 (ドラマ10分、解説4分) |
立ち向かえ!ひきょうな書き込み深まるキズナ (責任ある情報発信と相手を思いやるコミュニケーション、公共心の育成) |
小学校中学年〜高等学校 | 情報社会の倫理 |
監修
石原 一彦(メディア教育開発センター 客員教授/岐阜聖徳学園大学教育学部 教授)
堀田 龍也(メディア教育開発センター 准教授)
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
メールアドレス : K3@nime.ac.jp(クリックするとメールソフトが起動します)
報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。なお最新のお問い合わせ先は、お問い合わせをご覧ください。