報道発表資料
(お知らせ)多様なIoTサービスに利用可能なプラットフォーム技術の開発に着手
<2016年10月20日>
株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、様々なモノから取得した異なるIoTデータを共通のプラットフォーム上に集約し、データのファイル形式や更新タイミング、表示単位などを共通化することで、複数の事業者が共同で利用することを可能とする新たなIoTプラットフォーム技術の開発(以下、本開発)に2016年10月20日(木曜)より着手いたします。
本開発は、総務省が公募した「平成28年度情報通信技術の研究開発(追加課題)『IoT共通基盤技術の確立・実証』」の3つの研究開発課題のうち課題III「多様なIoTサービスに活用可能なIoTデータ形式共通化・正規化・抽出技術の確立」に、異なる複数のIoTデータとAI技術を連携して実現するタクシー利用需要予測等、ドコモのIoTやAIの開発技術や実験ノウハウが評価され、委託先に選定されて行うものです。
本開発は、交通状況の見える化や更にはAI技術による将来予測など、今後のIoT活用が高まると期待される交通分野において、三菱重工業株式会社(以下、三菱重工)、公立大学法人公立はこだて未来大学(以下、はこだて未来大)、株式会社アットウェア(以下、アットウェア)、株式会社ドコモ・バイクシェア(以下、ドコモ・バイクシェア)と連携して行います。
具体的には、東京都臨海副都心※1 において「デマンド乗合車両※2 」「レンタサイクル※3 」「公共交通」を活用した実証実験を行います。
上記各サービスの乗降者データ、走行距離等の各種データをプラットフォーム上に集約し、データの更新頻度、形式、表示単位を共通化して、デマンド乗合車両、レンタサイクルの乗車需要予測や公共交通の需要分析に活用するなど、データの精度や交通分野においてIoT共通化プラットフォームを導入する有用性・実現性について検証を行います。
ドコモは共同で利用することを可能とするIoTプラットフォーム技術を確立することで、さまざまな事業者の活用による新たな価値を提供するIoTソリューションの展開をめざしてまいります。
- 株式会社東京臨海ホールディングス、一般社団法人東京臨海副都心まちづくり協議会と連携を図りながら実施します。
- バスのように乗客同士を乗り合わせる形で輸送し、タクシーのように乗客の乗降リクエストに応じて運行する新交通サ-ビスで、本実験の検証のために活用します。
- ドコモ・バイクシェアが運営するサービスで、設定されたエリア内に設置するポートならどこでも乗降可能な自転車サービスです。
別紙 開発概要
1. 目的
多様なIoTデータを1つのプラットフォーム上に集約し、複数の事業者が共同で活用するためにデータ形式や更新タイミング、表示形式を共通化する技術の開発、および共通化したデータの精度や、交通分野において共同でIoTデータを活用するプラットフォームの実現性・有用性について実証実験を通じて確認します。
2. 実験期間
2016年10月20日(木曜)から2019年3月31日(金曜)
3. 各社の役割
ドコモ |
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三菱重工 |
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はこだて未来大 | デマンド乗合車両の実証実験を円滑に行うためのアドバイス | アットウェア | デマンド乗合車両の実証実験を運営するためのシステム環境整備と運用監視 |
ドコモ・バイクシェア | レンタサイクル運行支援の実証実験における、共通化したIoTデータの活用およびサイクルポートの運用支援 |
4. 交通分野における実験内容
- デマンド乗合車両
デマンド乗合車両は、乗客のデマンド(呼び出し)に応じて、バスのように乗客同士が乗り合いながら運行する車両のため、多様なIoTデータに基づいた移動需要予測に基づき運行し、待ち時間の減少などの効率性向上が期待できます。実証実験を通じて、移動需要予測に有用なIoTデータの種類やデータの更新頻度、エリア密度について確認します。 - レンタサイクル運行支援
サイクルポートへ自転車配備に、共通化したIoTデータを活用することで、地域の更なる利便性向上が期待できます。実証実験を通じて、自転車配備などの運用において有用なIoTデータの種類や時間密度(更新頻度)について確認します。 - 公共交通の交通需要データ分析
公共交通の利用状況と共通化したIoTデータを組み合わせることで、地域来訪者の行動分析が可能となります。また、利用状況をもとにした交通需要データと共通化したIoTデータの提供を通じた来訪者の行動変化に関する可能性の検証について確認します。
5. 実証実験イメージ
報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。