報道発表資料
世界初、ノキア製最新型基地局装置のマルチベンダー構成による商用運用を開始
<2026年9月11日>
株式会社NTTドコモ
株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、ノキア社と連携し、O-RAN ALLIANCE※1の仕様に準拠した、異なるベンダーの無線装置と接続可能な、ノキア製の最新型基地局装置(以下、本装置)の商用運用を2026年9月9日(水曜)に開始しました。本装置には、データ処理を担うLevanteおよび制御処理を担うPonenteを搭載しています※2。これにより、ノキア製の本装置として世界で初めて※3複数ベンダーの無線装置を接続した構成(マルチベンダー構成)での商用運用を開始しました。
ドコモはこれまでO-RAN ALLIANCE仕様に準拠した基地局装置を活用し、エリアの特性や通信需要に応じて無線装置を組み合わせることで、最適なネットワークを柔軟に展開してきました。さらなるネットワークの高度化と、より安定した通信品質の提供に向け、LTEおよび5G双方の設備の近代化を実現する最新型基地局装置の導入が必要でした。
本装置は、LTEおよび5G双方に対応し、従来のノキア製基地局装置に比べ収容可能な無線装置数の拡大と消費電力の低減が見込まれます。これにより、通信ネットワークの運用効率化やコスト低減を図り、持続可能なネットワークの構築に貢献します。また、複数のベンダーが提供するO-RAN ALLIANCE仕様に準拠した無線装置と接続できるため、設置環境や通信需要に応じたネットワークを、より柔軟かつ迅速に展開できます。
例えば、広い範囲をエリア化する高出力の無線装置や、設置スペースが限られる都市部、イベント会場など通信需要が集中する場所に適した小型の無線装置を、エリア設計の目的に応じて最適に組み合わせてネットワークを展開することが可能です。
2026年9月12日(土曜)に開催予定の「第59回常総きぬ川花火大会」では、移動基地局車に本装置を搭載し、ノキア社が提供するMassive MIMO向けの最新無線ネットワーク最適化技術「Dual Boost」と組み合わせて、混雑時の通信品質向上に取り組む予定です。
今後は都市部やスタジアム、イベント会場など、通信需要が集中するエリアを中心に全国へ展開し、多くのお客さまが同時に利用する環境における通信品質の向上をめざします。
さらに、本装置を含むノキア社のAirScaleプラットフォームは、5G-AdvancedおよびAIネイティブな6Gネットワークへの発展を見据えて設計されています。ドコモはノキア社と、AI時代を見据えたネットワークアーキテクチャの検討を推進するとともに、将来に向けて仮想化基盤上に展開する仮想化基地局(Virtualized RAN/Cloud-RAN※4)の開発、ドコモが推進するAI-Centric Network※5への進化を支えるさまざまな取り組み、複数ベンダーの基地局装置でも動作するSON※6やRIC※7などの自動化ソリューションの導入、およびAutonomous Network※8の実現に向けたマイルストーンについて2026年8月12日(水曜)に覚書の締結により合意しました。
ドコモはノキア社と今後もOpen RANを活用した技術革新とネットワーク運用の自動化を推進し、6GおよびAI時代を見据えたネットワークの高度化に向けて協創を進めてまいります。
- O-RAN ALLIANCEは「Open Radio Access Network Alliance」の略称であり、5Gをはじめとする次世代の無線アクセスネットワークをより拡張性が高く、よりオープンでインテリジェントにすることを目的に活動している通信事業者および通信機器ベンダーによる団体。
- Levante/Ponenteはノキア社が開発する基地局向けベースバンドカードの製品名称であり、Levanteはデータ処理を担うベースバンドカード、Ponenteは制御処理を担うベースバンドカード。
- 2026年9月9日時点、NTTドコモ調べ。
- Virtualized RAN/Cloud-RANは、仮想化基盤上に展開する仮想化された無線基地局ネットワークの略称。
- AI-Centric Networkは、AIを中心に据え、リアルタイムなデータ活用と高度な自動化を実現する次世代ネットワーク基盤。
- SONはSelf-Organizing Networkをさし、従来人手で行っていた作業を自動で設定・最適化・復旧を行う仕組み。
- RICはRAN Intelligence Controller をさし、AIやアプリケーションを使って無線アクセスネットワーク(RAN)を賢く制御・最適化するための機能。
- Autonomous Networkとは自律分散型ネットワークをさし、人手をできるだけ介さずネットワーク自身が状況を判断し最適に動き続けるネットワーク。
- 本プレスリリースに記載されている会社名および製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。
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