報道発表資料

  • +メッセージでシェアする

世界最大級規模のデータを用いた
ネットワーク保守業務向けAIエージェントシステムの商用化開始
<2026年2月25日>

株式会社NTTドコモ

株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、生成AIを活用したモバイルネットワーク保守業務向けAIエージェント(以下、本AIエージェントシステム)を開発し、2026年2月4日(水曜)からドコモのモバイルネットワークサービスにおいて商用利用を開始しました。

モバイルネットワークは、お客さまの生活や企業活動にとどまらず、公共サービスや災害時の情報伝達などを支える重要な社会基盤インフラです。現在のモバイルネットワークは、4G/5Gをまたぐサービス提供や、複数ドメイン・複数ベンダーが混在する構成により、運用の複雑性が大きく高まっています。そのため、その安定運用を支える保守業務においては、障害発生時における迅速な対応とサービス影響時間の最小化がこれまで以上に求められています。

これまで、対処方法が明確な故障については、事前に定義された手順を自動化することで迅速な対応を行ってきました。一方で、対処方法が明確でない複雑な故障が発生した場合、複数の保守担当者が連携し、大量のデータを収集・分析し、要因を特定する必要があり、人手による対応がサービス影響時間の長期化につながるという課題がありました。これらの課題を解決するため、ドコモはアマゾン ウェブ サービス(以下、AWS)のマネージドサービスを活用し、複雑な分析や対処案の提示をAIが行えるようにするための本AIエージェントシステムの開発を行いました。

本AIエージェントシステムは、AIエージェントの安全なガバナンスと大規模展開を可能にするAmazon Bedrock AgentCoreとAIに最適化された高性能なデータベースサービスを活用することで、モバイルネットワークを構成する基地局からコアネットワークに至るまでの100万台以上のネットワーク装置から収集されるトラフィック情報や警報情報などのデータを複数のAIエージェントを組み合わせて、横断的かつリアルタイムに分析し、ネットワークに起こっている異常を検知、被疑箇所を特定し、対処案を保守担当者に提示します。
本システムは、世界最大級の規模のデータを活用することで、これまで人手による分析・判断が必要であった複雑なネットワーク故障をAIエージェントにより特定し、対処案の提示を可能としました。これにより、従来と比べて対応時間を50%以上削減することでモバイルネットワーク障害発生時のサービス影響時間を短縮し、安定したモバイルネットワークサービスの提供に貢献します。

  1. 株式会社NTTドコモ ネットワーク本部 サービスマネジメント部長 牧山 隆宏 コメント
    「本取り組みは、ドコモがめざすネットワーク自律運用の実現に向けた大きな一歩となるものです。ドコモでは、保全業務においてAIエージェントを活用することで、ネットワーク故障対処の自動化を進め、お客様へのサービス影響時間のさらなる短縮をめざしています。
    今回、100万台以上に及ぶ超大規模なネットワーク装置データを基にAIエージェントを構築するにあたり、AWSのAIエージェント基盤およびマネージドデータベースサービス群を活用することで、開発・構築を早期に推進することができました。
    ドコモは今後も、継続的なAI活用への挑戦を通じて、お客様に向けたより快適で高品質な通信サービスの提供に向けた検討を続けてまいります。」
  2. アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 常務執行役員 情報通信・メディア・エンターテイメント・ゲーム・スポーツ・戦略事業統括本部 統括本部長 恒松 幹彦 コメント
    「NTTドコモの運用AIエージェントの商用化は、重要な社会インフラであるモバイルネットワークの安定したサービス提供に寄与する先進的な事例です。Amazon Bedrock AgentCoreの高度なエージェント機能と世界最大規模の通信データを組み合わせることで、複雑なネットワーク障害への対応時間を大幅に削減できるシステムを構築されました。
    これは、通信業界が6G以降へと進化していく中で不可欠となる、自律的でインテリジェントなネットワーク運用が、 NTTドコモとAWSの協力により実現可能であることを示す重要な成果です。ネットワークの信頼性と運用効率において新たな基準を打ち立てるNTTドコモをご支援できることを、大変嬉しく思います。」

なお、本AIエージェントシステムは、2026年3月2日(月)から5日(木)にかけてスペイン・バルセロナで開催される、GSMA主催の「Mobile World Congress Barcelona 2026」において、NTTグループブースにて展示する予定です。

ドコモは今後もAIを活用した高度なオペレーションを追求し、お客さまへのサービス品質向上に努めてまいります。


報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

このページのトップへ