報道発表資料

  • +メッセージでシェアする

dアカウントのログインにおける新たな認証手段(Web認証・パスキー)の提供を開始
-あんしん・安全なパスワードレス認証を、さらに簡単・便利に-
<2022年10月17日>

株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、dアカウントのログインにおいて、お客さまがあんしん・安全な生体認証などのパスワードレス認証を、さらに簡単・便利にご利用いただけるよう、FIDOアライアンス1とW3C2が推進する最新の国際標準技術Web認証3(Web Authentication)とパスキー4(Passkeys)による新たな認証手段を、2023年2月(予定)から提供開始いたします。

現在、お客さまがdアカウントのログインにおいて、生体認証などのパスワードレス認証を使用する場合、「dアカウント設定アプリ」を起動して認証を行う必要があります。
今回、Web認証による新たな認証手段を開始することで、お客さまは、「dアカウント設定アプリ」を事前にインストールや起動することなく、ご利用するサービスのブラウザ上で、パスワードレス認証をさらに簡単にご利用いただけます。たとえば、ドコモオンラインショップやドコモオンライン手続きなど、dアカウントを使用する各種サービスにおいて、ログイン時にパスワードレス認証を使用する場合、「dアカウント設定アプリ」に遷移することなく、ブラウザのみで認証が可能となります。

加えて、パスキーによる新たな認証手段を開始することで、セキュアなクラウドを介して、お客さまがお持ちのデバイスと同期してdアカウントのログインにおいてパスワードレス認証をご利用いただけるため、機種変更時にパスワードレス認証の再設定が不要になるなど、さらに便利にご利用いただけます。
なお、パスキーは、FIDO®認証に準拠しており、近年被害が急増しているフィッシング詐欺に対しても効果的な認証方式です。

イメージ画像:dアカウントのログインにおける新たな認証手段(Web認証・パスキー)の提供を開始イメージ画像:dアカウントのログインにおける新たな認証手段(Web認証・パスキー)の提供を開始

ドコモは、2015年5月のFIDOアライアンス加盟以降、ボードメンバー企業として、FIDO対応した端末とサービスの提供や、業界全体との連携を通じて、パスワードのいらない世界の実現をめざしてまいりました。FIDO UAF 1.0による「生体認証」を導入し、その後、パソコン・STB5への「スマホ認証」、いつも「パスワードレス認証」を求める機構、Androidでの「FIDO2対応」などに取り組んでまいりました。今回、「dアカウント設定アプリ」を必要としない新たな認証手段として、Web認証およびパスキーを提供いたします。

ドコモは、dアカウントのログインにおけるWeb認証とパスキーによる新たな認証手段の提供を通じて、今後もパートナー企業と連携し、お客さまへの一層のサービス向上、そして、セキュリティ向上に取り組んでまいります。

エンドースメント
FIDOアライアンス エグゼクティブ・ディレクター兼チーフ・マーケティング・オフィサー アンドリュー・シキア氏
「FIDO認証はこの10年間のうちにすべての主要なデバイスとWebブラウザでサポートされるコア技術として広く普及し、コネクテッド社会のより安全な未来を支えるようになりました。NTTドコモは、2015年にFIDOアライアンスにボードメンバーとして加盟して以来、FIDO認証を導入した初めての携帯電話事業者として、大規模にFIDO認証を展開しながら、仕様策定にも貢献し、FIDOアライアンス内外で重要なリーダーとしての役割を果たしてきました。それにふさわしく、ドコモはシンプルで堅牢な認証体験を国内数千万人の利用者に提供するため、dアカウントのログイン体験でパスキーに対応し、Web認証の機能を完全に活用する準備を整えたのです。」

W3C ストラテジー・リード・アンド・カウンシル ウェンディ・セルツァー氏
「W3Cとして、NTTドコモがW3C勧告であるWeb認証をdアカウント認証のために導入すると発表することを心より歓迎いたします。ドコモをはじめとするNTTグループは、W3Cの長い歴史の中で、技術面でも運営面でも貢献してきたメンバーシップの一つです。W3Cは、ドコモ、FIDOアライアンス、およびパスワードに代わるWeb認証に関するWebコミュニティとのさらなる協業と、NTTグループがWeb標準に継続的に関与していただけることを期待しております。」

  1. オンライン認証におけるセキュリティと利便性の両立をめざし、ID・パスワードに代わる新しい認証方式(FIDO認証)を提唱するグローバルな非営利団体です。なお、FIDOはFast IDentity Onlineの略称です。
  2. World Wide Web Consortium の略称で、Web技術の標準化を進める非営利団体です。
  3. WebAuthn(Web Authenticationの略称)とも言い、FIDOアライアンスから仕様(案)を開示し、W3Cで仕様を策定した、Webブラウザ上でFIDO認証を行うためのしくみです。
  4. オンラインにおいてパスワードレスで認証できるFIDO認証資格情報です。セキュアなクラウドを介してユーザーのデバイスで同期させて使うこともできます。
  5. セットトップボックスの略称で、テレビに接続してインターネット経由で映画やTV番組などの動画配信サービスをテレビ画面に映しだせる機器です。

  • 「FIDO」は、FIDO Alliance, Inc.の登録商標です。
  • 「Android」は、Google LLC の商標です。

報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

このページのトップへ