報道発表資料
ドコモオープンイノベーションクラウドで新たな2つのGPUメニューの提供を開始
-高精細映像の処理速度の向上と安価で高性能なGPUのご利用が可能に-
<2021年4月13日>
株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、5Gにおける高速・大容量の特徴を最大限に活用できるクラウド環境をより拡充していくことを目的に、ドコモオープンイノベーションクラウド®※1のオプションサービスとして、3D画像や動画など高精細映像を伝送する際にクラウド上での処理速度向上が可能となる「NVIDIA Quadro RTXTM 8000メニュー」および、より安価に高性能なGPU※2のご利用を可能とする「GPU分割利用メニュー」を2021年4月13日(火曜)から新たに提供開始いたします。
今回提供を開始する「NVIDIA Quadro RTX 8000メニュー」は、大容量の画像・映像の高速処理が可能な「NVIDIA Quadro RTX 8000 GPU」を活用したメニューとなっており、現在ドコモオープンイノベーションクラウド上で提供中の可用性が高く負荷分散機能を持つ高機能なクラウド基盤「Compute V※3」のオプションサービスとして提供します。5Gネットワーク上での高精細映像伝送の際に本メニューを活用することで、クラウド上においても映像の高速演算が可能となり、CGやアニメーション、VR・ARといった大容量の映像や3D画像などのさらなる高速処理を実現できます。
また、上記メニューとあわせて提供を開始する「GPU分割利用メニュー」は、1枚のGPUを複数の仮想コンピューター(以下、インスタンス※4)で共有、利用できるメニューとなっており、これまで複数のインスタンスで同時に利用することができなかった1枚のGPUを最大8インスタンスで同時に利用できるようになります。本メニューの追加により、1つのインスタンスあたりの利用料金が安価になり、より高性能なGPUをご利用しやすくなります。「GPU分割利用メニュー」は、「NVIDIA Quadro RTX8000メニュー」だけでなく、すでにGPUメニューとして提供中の「NVIDIA V100※5メニュー」でもご利用いただけます。

ドコモは、NVIDIAの「Cloud Service Provider Partner Program※6」に参画しており、今後もNVIDIAと協力して5G時代のクラウド環境に求められる機能の拡充をめざします。また、パートナーとの協創による5Gソリューションの活用をさらに加速し、5G時代の新たな価値創造と社会課題解決に向けた取り組みを推進してまいります。
- 「ドコモオープンイノベーションクラウド」は、5G 時代に求められる低遅延、高セキュリティなど MEC(Multi‐access Edge Computing)の特長を持つクラウドサービスです。(各種条件により遅延時間は変動するため、ネットワークの伝送遅延が必ず一定以下になるといった保証をするものではありません。)
- 「GPU」は、「Graphics Processing Unit」の略で、画像描写を行う際に必要となる計算処理を行う半導体チップのことです。
- 「Compute V」は、VMware製品で構築したクラウド基盤です。
- 「インスタンス」とは、物理的なコンピューター上で、ソフトウェアとして実装された仮想的なコンピューターを起動したものです。
- 「NVIDIA V100」は、NVIDIAが提供する機械学習での活用に優れているGPUで、ドコモオープンイノベーションクラウド上にも搭載されています。
- 「Cloud Service Provider Partner Program」は、NVIDIAのGPU対応ソリューションを活用し、お客さまにホスト型のソフトウェアサービスを提供または再販するNVIDIAのパートナー向けプログラムです。
別紙 「NVIDIA Quadro RTX 8000メニュー」および「GPU分割利用メニュー」の概要
1. 「NVIDIA Quadro RTX8000メニュー」の概要
- 特長
ドコモオープンイノベーションクラウド上で提供中の「Compute V」に新たに追加されるオプションメニューで、CGやアニメーション、VR・ARといった大容量の映像や3D画像などの映像の高速演算を可能にするものです。本メニューは「NVIDIA Quadro RTX 8000 GPU」をドコモオープンイノベーションクラウドに搭載して提供します。
<参考>NVIDIA Quadro RTX 8000 GPUの特徴
レイトレーシング※1とAIを高速に処理するための専用のプロセッサを搭載した世界初のGPUです。48GBの大容量メモリを搭載しており、CGやアニメーション、VR・ARなど、大容量の映像や画像の高速処理を実現します。詳しくはNVIDIAのホームページ
(https://www.nvidia.com/ja-jp/design-visualization/quadro/rtx-8000/)をご参照ください。
「NVIDIA Quadro RTX 8000」の製品イメージ - スペック
スペック表 GPUメモリ(GB) vCPU メモリ(GB) ストレージ(GB) 48 10 80 500
2. 「GPU分割利用メニュー」の特長
- 特徴
これまで複数のインスタンスで同時に利用することができなかった1枚のGPUを、最大8インスタンスで同時に利用することが可能になるメニューです。本メニューの追加により、1つのインスタンスあたりの利用料金が安価になり、より高性能なGPUを導入しやすくなります。 - 各GPUの分割単位とスペック
【NVIDIA V100の場合】 分割単位 GPUメモリ(GB) vCPU メモリ(GB) ストレージ(GB) 無し 32 10 80 500 2 16 8 32 300 4 8 4 16 230 8 4 2 8 115
【NVIDIA Quadro RTX 8000の場合】 分割単位 GPUメモリ(GB) vCPU メモリ(GB) ストレージ(GB) 無し 48 10 80 500 2 24 8 32 300 4 12 4 16 230 8 6 2 8 115
3. 提供開始日
2021年4月13日(火曜)
4. 提供拠点
神奈川、大分の2拠点
5. GPUインスタンス(仮想GPUサーバ)のご利用料金
Compute VにおけるGPUインスタンス(仮想GPUサーバ)の月額利用料金は従来1プランで提供しておりましたが、今回の「NVIDIA Quadro RTX 8000メニュー」「GPU分割利用メニュー」の提供開始に伴い、以下の通り分割単位ごとのプランに変更となります。1枚のGPUを、最大8インスタンスまで同時に利用いただけるため、今後は分割単位が大きいほどGPUをより安価にご利用いただけます。
分割単位 | 月額料金(税抜) |
---|---|
無し | 150,000円 |
2 | 110,000円 |
4 | 56,000円 |
8 | 30,000円 |
分割単位 | 月額料金(税抜) |
---|---|
無し | 150,000円 |
2 | 110,000円 |
4 | 56,000円 |
8 | 30,000円 |
- Compute VにてGPUを使用する場合、月額費用以外に初期費用として、インスタンスとGPUをつなぐGPUサーバ接続料(税抜30,000円/拠点)がかかります。
- ご利用にあたり、5Gデータ通信端末の購入費用が別途かかります。
ドコモオープンイノベーションクラウドのご利用料金の詳細は、ドコモの公式ホームページをご確認ください。
ドコモオープンイノベーションクラウド
6. 申し込み方法
全国のドコモ法人営業担当者
「ドコモのホームページ 法人のお客さま」お問合せページ
7. サービスホームページ
- レイトレーシングとは、ある点に届く光線を逆にたどることで、物体の反射率や屈折率等を細かく反映させたモデルを得る方法をいいます。例えば、透過・屈折・反射といった効果を、より現実世界に近く表現することが可能になります。
- NVIDIA、NVIDIA のロゴおよびQuadro RTXは、米国およびその他の国における NVIDIA Corporationの商標または登録商標です。
- 「ドコモオープンイノベーションクラウド」は、株式会社NTTドコモの登録商標です。
報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。