報道発表資料
(お知らせ)「ドコモ画像認識プラットフォーム」の提供を開始
-「ドコモオープンイノベーションクラウド」上で、AIを活用した画像認識ソリューション向けプラットフォームを提供-
<2020年5月29日>
株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、ドコモの画像認識エンジンを活用して、業務効率化やサービス性向上などのさまざまな価値を提供する画像認識ソリューションを手軽かつ容易に開発可能とするクラウドサービス「ドコモ画像認識プラットフォーム」を「ドコモオープンイノベーションクラウド®」※1上に搭載し、2020年5月29日(金曜)より法人のお客さま向けに提供開始いたします。
画像認識を活用したソリューションは、多くの企業が課題とする大規模なモノや画像データの確認・監視・検索業務において、人手に頼らない効率的な業務を実現し、作業時間短縮やコスト削減に貢献します。
一方、画像認識ソリューション構築の際には、さまざまな画像データを収集してデータ識別のための情報を付与する「アノテーション」と呼ばれる作業を行い、そのデータをAIに「学習」させて「学習モデル」を作成し、作成した「学習モデル」を元に画像を識別する「推論」の仕組みを実現させるなど、専門技術が必要となり、多大な時間とコストがかかります。
今回ドコモが提供開始する「ドコモ画像認識プラットフォーム」は、「学習モデル」の作成を自動化し、任意の学習モデルを容易に作成することが可能となるサービスです。また、被写体が写真の「どこ」に位置しているかを判定する「物体検出」エンジンと、被写体の画像特徴(パターン)を事前に学習することで画像に写っているものが「何か」を判定する「一般物体認識」エンジンを搭載しています。これらはドコモが開発したAI技術である“画像認識技術※2”を活用したエンジンであり、「学習モデル」とこれらのエンジンを組みあわせることによって「推論」が可能となり、API化までを自動化します。
本プラットフォームは、主に画像認識技術を活用したソリューションを開発するパートナー企業(以下、ソリューションパートナー)にもお使いいただけるサービスであり、ソリューションパートナーもしくはエンドユーザーとなるお客さまが、画像データをアップロードするなどの簡単な操作をするだけで、さまざまな画像認識活用ソリューションを簡単かつスピーディに開発することができます。ソリューションパートナーは、自社でサーバーなどの設備を保有することなく、本プラットフォーム上で開発した独自の画像認識ソリューションを自社サービスとして提供可能となります。
今後は搭載する画像認識エンジンの種類を増やし、それぞれの用途に合わせて最適な画像認識エンジンを選択できるようになるだけでなく、複数の画像認識エンジンを組み合わせることで、よりお客さまのニーズに合わせたソリューションを創出できる仕組みを提供する予定です。また、「ドコモオープンイノベーションクラウド」で今後提供予定の「クラウドダイレクトTM」と併用することで低遅延、高セキュリティなソリューションの開発が可能です。
なお、本プラットフォームは、研究開発部門・法人部門にて組織横断的にチームを構成し、お客さまと三位一体で課題解決を図る「トップガン®」※3の取り組みにより創出したサービスです。
ドコモは、「ドコモ画像認識プラットフォーム」を通じて、お客さまのニーズに合わせた経営課題・業務課題を解決する仕組みを提供し、新しい価値の創出や社会課題の解決に貢献してまいります。
- 低遅延、高セキュリティなど、MEC(Multi-access Edge Computing)の特長を持つクラウドサービスで、ドコモ網内の設備にクラウド基盤を構築することで実現しています。
- ドコモの「画像認識技術」は画像に何が写っているかを認識・識別できるAIを実現するコア技術です。6つの画像認識エンジンの組み合わせからさまざまなソリューションを生み出すことが可能で、企業のニーズに合わせて経営課題・業務課題を解決するための仕組みを提供しています。ドコモの「画像認識技術」の一部は、NTTグループのAI「corevo®」を構成する技術です。
- 「トップガン」の詳細は、以下ホームページをご確認ください。
https://www.nttdocomo.co.jp/biz/special/topgun/product/product_01.html
別紙 「ドコモ画像認識プラットフォーム」の概要
1. 特長
- ドコモのネットワーク内に設置した安心・安全なクラウド基盤「ドコモオープンイノベーションクラウド」上に構築
- AI技術における「学習モデル」作成と「推論」の構築を自動化
- ドコモが開発した“画像認識技術”のうち、被写体が写真の「どこ」に位置しているかを判定する「物体検出」エンジンと、被写体の画像特徴(パターン)を事前に学習することで画像に写っているものが「何か」を判定する「一般物体認識」エンジンを提供
- お客さま自身で保有している画像データを用いて、任意の「学習モデル」を作成、それを搭載した画像認識エンジンをAPIで利用可能
- ソリューションの利用頻度に左右されないシンプルな料金体系
2. 提供開始日
2020年5月29日(金曜)
3. 料金(税抜)
価格(月額) | |
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基本料金 | 10万円 |
API利用料金(1学習モデルあたり)※1 | 10万円 |
- 同一API上での更新や機能改善については、追加料金は必要ありません。
4. 申し込み方法
- 全国のドコモ法人営業担当者
- 「ドコモのホームページ 法人のお客さま」 お問合せページhttps://www.nttdocomo.co.jp/biz/support/inquiry/
- 「corevo」は、日本電信電話株式会社の登録商標です。(http://www.ntt.co.jp/corevo/)
- 「ドコモオープンイノベーションクラウド」「クラウドダイレクト」「トップガン」は、株式会社NTTドコモの商標または登録商標です。
報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。